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精神科の受診を考えている方へ

精神科の現状を知って受診するためのヒントをまとめたページです。これから受診を考えている方、あるいは、身近な人や、学校や地域でかかわっている人の受診を考えている方に向けて書きました。ページの終わりの方には、病院選びについての参考ページなどものせています。

※》精神科医療機関受診についてQ&A(公益社団法人 日本精神神経学会)へのリンクを追加しました
更新日:2017年1月3日

 

01.精神科はこんなところ・病院でないとできないこと

精神科の外来は、一般的に、ゆっくり時間をかけてカウンセリングを行っている場所ではありません

誤解の多いところではないかと思います。

精神科の外来は、(多くの場合)薬物療法を併用しながら、短時間の診察の中で、病状や、人間関係や生活上の困りごと、対応について助言したり話し合うことが一般的です。初診は30分~1時間程度。再診からは短時間の診察になることがほとんどです。5分や10分ということも珍しくありません(ここの議論は置いておきます。精神科医個人の裁量をこえたシステムの課題と考えています)。例えば毎回50分間の診察を行うといったことは、かなり特殊な状況と言えます。このことを現状として知っていないと、「精神科なのにちっとも話をきいてもらえない!!」という期待とのギャップが生まれますし、病院を変えても同じことが起きてしまいます。このギャップを埋めておくことは、受診のひとつのコツです。

精神科でできることを考えるときには、精神科(医療)でないとできないことを整理しておくとよいです。

 

精神科(医療)でないと絶対にできないことは、投薬、医学的検査、診断(診断書)です

精神の不調の中でも、薬物療法が有効とされているものがあります。統合失調症や躁うつ病、重症のうつ病などが代表的なものです。医学的な検査とは、血液検査や画像検査、脳波検査など。精神科の病気はこれらの検査ではわからないことが多いですが、他の病気でないことを確認する目的もあります。例えば、気分の落ち込みがある(うつの)とき、血液検査で、甲状腺ホルモンの異常がないかを確認するといったことです。

投薬、医学的検査、診断書が必要な場合は、受診です。

受診のコラム1

一般の方がイメージする「時間をかけたカウンセリングを行っている場所」は、医療機関に近いところだと、病院に併設しているカウンセリングです。多くの場合は、自由診療=診療以外のお金がかかります(保険診療でのカウンセリングを、適応をしぼって行っているところもありますが…)。臨床心理士が担っていることが多いです。病院によってカウンセリングがあるところ、ないところがあります。独立したカウンセリング室もあります。

カウンセリングにもいろいろなスタイルがありますが、短期間で一方的に問題を解決してもらえる場所ではなく、相談者とカウンセラーとが協働して地道にとりくむものです。適不適もあります。例えば、統合失調症で具合が悪いときは、カウンセリングよりも精神科医の診察の方がよいです。

 

02.受診に関する公的な相談先と選び方のヒント

受診した方がよいか、受診先にどんなところがあるかの相談は、保健所や精神保健福祉センターで行えます

公的機関ですので相談は無料です。まずは電話してみます。電話で相談・受診先を案内してもらったり、状況によっては、面接予約をしての相談になる場合もあります。

病院の探し方、選び方、全国の保健所・精神保健福祉センターの一覧は、《みんなのメンタルヘルス総合サイト(厚生労働省)》に紹介されていますのでご参照ください。まぎらわしい[精神科、精神神経科、心療内科、神経内科の違い]についての記述もあります。

初診は予約制のことが多く、すぐ受診したいと思っても、初診まで待機時間があることもあります。病院によって違いますので、電話して直接確認します。

相談にしても診察にしても、人と人とのことですので、相性もあります。それぞれに違う専門性、個性、属性(年齢や性別)があり、精神科医、心理士、などとひとくくりにはできません。よい先生という口コミの評価が、必ず自分にあてはまるとも限りません。場所や診療時間など通いやすいことも大切です。
行ってみなければわからない要素も大きいですが、期待と現実とのギャップを埋めておくと、うまくいく確率が少しあがるかもしれません。

受診のコラム2

03.診察時間を有効に使う工夫

メモを活用します。

必ず伝えること、確認することなど、事前に整理しておきます。メモに書いていても、なかなか伝えられないときは、メモを渡してしまいましょう。なにが重要かわからなくなるので、分量が多くなりすぎないようにします。A4一枚まで、できればその半分くらいにします。

受診のコラム3受診のコラム4

ぷるす工房から『01-5.調子を伝えるカード』のPDFをダウンロード印刷できます。自分の調子をふりかえっておくと、伝えやすくなります。

コンディションカードサムネイル

※質問促進パンフレット

(主に統合失調症を持つ人が)精神科外来で主治医にききたいことをきき、より良いコミュニケーションをするための「質問促進パンフレット」が公開されています。薬について、治療について、生活についてなどのカテゴリーで、質問項目がリストアップされています。(監修:池淵 恵美 帝京大学医学部精神神経科学教室主任教授ほか)》ページへ

 

医師以外にも相談できる人がいる場合があります。

病院では、医師以外の専門家がいて、相談できることもあります。主治医に尋ねてみてください。

例)
・お金のことや社会制度・サービス → ソーシャルワーカー
・薬についての一般的な質問 → 薬剤師
・日常生活上のことや体調面 → 看護師  など

関連ページ・サイト

精神疾患Q&A(総論のページ)
イラストで病気や障がいについて知る(各論のページの目次)
ぷるす工房 01-5 調子を伝えるカード(からだ/きもちとあたま1,2) PDFをダウンロードできます
臨床心理士とは? 仕事と専門性と倫理
精神障がいの方への家族の対応

 

》医療機関の探し方、選び方<みんなのメンタルヘルス総合サイト/厚生労働省
》精神科医療機関受診についてQ&A<公益社団法人 日本精神神経学会HP

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