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精神科の受診にはお金がいくらかかりますか? 精神科受診Q&A

精神科の受診にはお金がいくらかかりますか? 精神科受診Q&A
2019年1月13日 pulusu

精神科で長年働いてきた看護師のチアキが、精神科の受診や治療などの質問に回答するコーナーです。

 

質問タイトル:受診の費用について

 

精神科の受診には、お金がいくらかかりますか?

チアキの回答

 

質問ありがとうございます。
精神科に初めて受診するとき、いくらくらい費用がかかるか、見当がつかなくて不安に思うこともあるかもしれません。
まず、精神科の一般的な診療は、保険がきく保険診療です。
(例えば自由診療のカウンセリングや高額の診療を行っている場合は、説明書きがあるはずです)
まとめからいうと…

自己負担3割の方の場合、お財布に5,000円は入れて行きます。

 

費用のなかみは、診察(+必要に応じて薬、検査)ですが…
内科などにくらべると、診察の初診料は少し高いです。
これは、「通院精神療法[つういんせいしんりょうほう]」といって、医師が時間をかけて診察した場合の、特別の費用(加算といいます)があるからです。20歳未満だと、そちらの加算も加わり、さらに少し高くなります。
薬がでたときのことも考え、5,000円は財布に入れておきます。
検査は、種類によって費用に幅がありますが、緊急事態ではない初診時に高額の検査が必要となることは、精神科では一般的ではありません(絶対にないとは言えませんが… ですので余裕があれば1万円くらい持っていく)。これら、ひととおりふくめて…

予約の電話のときに、費用について確認しておくと安心です。

お金の心配があるときは、受診のときに受付でそれを伝えるとよいと思います。

持ってきているお金の金額にあわせて、急がない検査は次回以降にする、など考えてくれると思います。
内科や小児科など、他の病院でやった検査結果が手元にあれば持参します。同じ検査をしなくて済む場合があります。

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豆知識

*医療費が安くなる制度
精神科で、継続的な通院が必要という判断になった場合は、公費負担の制度があります。通院費、薬代が3割→1割になる制度です(手続きが必要です、使える病院が決まっています)。
こちらのページで案内しています↓
》精神疾患、精神障がいの方が使える経済的支援・サービス

*子どもの医療費の助成
自治体によっては中学生~小学生以下だと医療費が無料になったり、医療費助成制度があるところがあります。精神科ももちろん対象になります。

*診断書
診断書が必要な場合は、内容によっても、病院によっても、料金設定が異なりますので、最初に費用をご確認ください。
(診断書は、医師が診察して、内容、必要性など判断した上で書くものです。患者さんが希望しても、出ません…ということもありえます。)

チアキ
関西→関東、精神科ひとすじの看護師。
ぷるすあるはの制作担当、絵本ではお話と絵を担当しています。

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