精神科[せいしんか]で長年働いてきた看護師[かんごし]のチアキが、精神科の受診[じゅしん]や治療[ちりょう]などの質問に答えるコーナーです。
質問タイトル:精神科の受診には、お金がいくらかかりますか?
※この回答は、児童精神科や一部の精神科で予約料などが設定される場合がふえてきたことをふまえ、2026年7月に内容を大きく見直しました。

チアキの回答
質問をありがとうございます。
精神科に初めて受診するとき、いくらくらい費用がかかるかわからなくて、不安に思うこともあるかもしれません。
受診にかかる費用には、大きく分けて2種類あります。
ひとつは、保険[ほけん]がきく費用です。もうひとつは、保険がきかず、自分で全額を支払う費用です。
精神科の一般的な診療[しんりょう]は、保険がきく保険診療です。
診察、薬、必要な検査などは、保険診療として行われることが多いです。
精神科では、診察で医師が時間をかけて話を聞く場合、「通院精神療法[つういんせいしんりょうほう]」という費用が加わります。20歳未満だとそちらの加算もあります。そのため、内科などの初診より少し高くなることがあります。
検査は、種類によって費用に幅がありますが、緊急事態[きんきゅう じたい]ではない初診時に、高額[こうがく]の検査が必要となることは、精神科では一般的ではありません(絶対にないとは言えませんが…)
自己負担が3割の方の場合、保険がきく分だけであれば、初診では5,000円くらいが目安です。
薬が出る場合や、検査がある場合は、その分が加わります。
最近は、診察代とは別に「予約料」がかかる病院やクリニックもあります。
予約料には保険がききません。
予約料は、すべての病院やクリニックでかかるものではありません。無料のところもたくさんあります。
一方で、とくに児童精神科では、初診に長い時間を確保するため、初診予約料がかかることがあります。
金額は病院やクリニックによってちがいます。数百円のところもあれば、数千円、ときには1万円をこえることもあります。再診のときにも予約料がかかる場合がありますが、初診より低い金額のことが多いです。
病院やクリニックのホームページや予約画面に金額が書かれていることが多いです。わかりにくい場合もありますので、念のため、初診の予約をするときに電話で確認しておくと安心です。
初めての受診時は、
保険診療分として5,000円くらい
予約料などがある場合は、その分を追加
と考えておくとよいです。
予約の電話のときに、費用について確認しておくと安心です。
「初診の費用の目安はいくらくらいですか?」
「予約料など、保険診療とは別にかかる費用はありますか?」
「キャンセル料はありますか?」
受診当日に手持ちのお金の心配があるときは、診察前に受付で相談してください。
豆知識
保険がきかない費用
たとえば次のようなものがあります。
- 予約料
- 診断書の作成料
- 自由診療のカウンセリング
- オンライン診療のシステム利用料
- キャンセル料
》保険外併用療養費制度[へいよう りょうようひ せいど]について|厚生労働省
(1996年より仕組みとしてはありましたが、予約診療の費用を設定する医療機関は、精神科領域では、児童精神科を中心にふえています。2026年6月からは、予約料を設定している医療機関で、直前にキャンセルした場合などに、キャンセル料がかかることがあります。)
医療費が安くなる制度(自立支援医療)
精神科で、継続的な通院が必要という判断になった場合は、公費負担の(国や自治体が費用を出してくれる)制度があります。
通院費、薬代が3割→1割になる制度です。
手続きが必要です、使える病院が決まっています、一定所得以上だと使えません。対象になるのは、診察、薬、必要な検査など、保険診療の部分です。
こちらのページで案内しています↓
》精神疾患、精神障がいの方が使える経済的支援・サービス
子どもの医療費の助成
自治体によっては中学生~小学生以下だと医療費が無料になったり、医療費の助成制度があるところがあります。精神科の保険診療も対象になります。
診断書
診断書が必要な場合は、内容によっても、病院によっても、料金設定が異なりますので、最初に費用をご確認ください。
診断書は、医師が診察したうえで、必要かどうか、どんな内容を書くかを判断します。患者さんが希望しても、出せません…ということもあります。
関連コラム
》精神科以外でメンタルヘルスの相談ができるところ
公的機關など相談費用かからない場所、お金がない・保険証がないことで受診をためらっているときのことも書いています。

チアキ
関西→関東、精神科ひとすじの看護師。
ぷるすあるはの制作担当、絵本ではお話と絵を担当しています。


