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ネットで医療情報を検索するときのヒント(精神科・メンタルヘルス編)

ネットで医療情報を検索するときのヒント(精神科・メンタルヘルス編)
2017年6月21日 pulusu

週間紙→週刊誌

ポイントまとめ

  1. 検索で上位に表示されるサイトが必ずしも信頼できるわけではない

  2. 「全て」「絶対」「唯一」などの断言する言葉に注意する、高額の商品への誘導は確実にあやしい

  3. あやしいかも?と思ったら(うたがってみることも大事)、[あやしい、デマ、ウソ、炎上、批判]などの単語を入れて検索してみる

  4. サイトの運営者、記事を書いた人、監修者をチェック ただし…

  5. 専門家が書いたり監修している記事、引用されているデータやグラフなどが必ず正しいというわけではない(都合のよいところだけを切り取ってることも。専門家でないとその判断がむずかしい)

  6. 公的機関、学会、研究機関のサイトの活用はひとつの手

  7. 個人の体験談(ブログ・知恵袋などのQ&A)は、それが自分にもあてはまるかはわからない、という前提で参考にする

  8. チェックリストに注意。あてはまってもイコール病気ではない

  9. ひとつの情報源だけで判断しない、リアルで聞ける信頼できる相手を見つける

    まとめると…

  10. ネットの情報は「2割くらい」信じる!

    ちょっと冷静にみる目を忘れずに、スポーツ新聞を読むくらいの感覚がいいと思います。


検索で上位に表示されるサイトが必ずしも信頼できるわけではない

 

まず大前提として、これをおさえてから検索します。

ページを開いたときのチェックポイントは、サイトの「運営元」とページを「書いた人・監修した人」。
専門家監修・名前所属付きで明記してある、参考文献、出典が書いてあるもの、作成日の記載は、信頼性につながります(ただし注意事項ありますので下の方でふれます)。

 

商品への誘導と「全て」「絶対」「唯一」などの断定する表現には気をつける

 

注意する表現
・特定の商品(特に高額の商品や講座など)への誘導
・これで「必ず」よくなる、「全て」治る、「絶対」「たったひとつの方法」などの断定的な表現
・現代の医学・医療を全否定しているもの

広告=ダメ、ではないですが、お金の流れや利益関係が発生しますので、必然的に、広告のないサイトよりも情報に偏りがある可能性が高くなります。

 

専門家の監修や引用文献があれば必ず大丈夫?…というわけではない

 

医師などの専門家監修。必ず信頼性があるという訳ではありません。個人の持論の場合や、中には参考にすると健康状態を悪化させる危険性が高いような情報もありえます。名前が入っていても専門外ということもありえます。
文献や書籍からの引用、データ、グラフなどが書かれていても、信頼性が高いかはわからないことも。引用元の情報の質を判断するには専門知識が必要なためです。導きたい結論に合うデータだけをのせるのもよく行われることです。

 

一般的に、公的な機関、学会、研究機関の情報は信頼性が高い

 

メンタルヘルス関連の情報であれば、例えば…

・厚生労働省「みんなのメンタルヘルス」
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/

・(公益社団法人)日本精神神経学会
https://www.jspn.or.jp(「一般の方へ」の情報提供コーナーがあります)

病院検索なら…

・厚生労働省の「医療情報ネット(医療機能情報提供制度)」
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/teikyouseido/

診療科目、診療日、診療時間や対応可能な疾患治療内容等の医療機関の詳細がわかります

 

・製薬会社の医療情報サイトは、医学監修がなされており、参考にしてよいと思います。(病院より、薬物治療よりなので、そのぶんを差し引いて読む)

 

※これらのサイトは、現時点で一般的で信頼性が高いとみなされている医療情報がある、と考えるとよいと思います。
ただし絶対はないです。その時点での最良(標準的な治療)であっても、数年後には標準的な治療ではなくなっている、通説だったことに根拠がないとわかった、といったことは医療の世界ではよくあることです。

※患者さんの治療に主眼があるので、家族支援の情報は少ないです。患者さんがよくなるための家族のかかわり、という視点のことが多く、ご家族そのものを応援する視点にかけている場合があります。

※当事者の方のリアルな思いや体験は少ないです。教科書的な内容には、医療の限界や不備、不都合、うまくいかなかった体験、患者さんのかかえている不満、などの情報はのっていないことがほとんどです。
中には、意図的なデータの改ざんといった事案が起きたこともあります。

 

当事者会、家族会、個人の体験談などもうまく活用

 

公的機関のサイトではあまり取り上げられていないような、当事者の方のリアルな思いや体験、当事者の方が必要としている医療情報は、当事者会や家族会のページや、個人のサイトなどが参考になります。
知恵袋などのQ&Aも利用されることがあると思います。
バランスのとれた情報かどうかはすごく幅があるため、上記の「注意する表現」も参照ください。
個人の体験談は、必ずしも同じことが自分や別の人に当てはまるわけではない、という前提で読みます。

 

この治療法は大丈夫?この医療情報は正しい?このサイトは大丈夫?と思ったら…

[△△ あやしい][△△ デマ][△△ ウソ][△△ 炎上][△△ 批判]などで検索してみる

あやしい情報には反論がでてきます。
ひとつの情報源だけで判断しないこと、リアルで聞ける信頼できる相手を見つけておくことが大切です。

 

チェックリストに注意する

 

診断基準やチェックリストを自分で試してみて、当てはまるのではないか…と不安になった経験は多くの方にあると思います。
血液検査のように数値でわかりやすくでるものと違って、こころの調子などはそもそもがあいまいなもの。自己評価や友人や家族のそれは、見る人によって大きく変わります。

そして、病気?治療が必要?の目安は、チェックリストが当てはまるかよりも「生活への影響の程度」がどれくらいかが重要です。
生活への影響とは、例えば、仕事はなんとかやれてる?学校は?家事?育児?etc といったことです。チェックリストは参考まで。心配なら専門家へ相談を。

 

ネット検索のポイントをまとめました。ヒントになれば幸いです。


非営利のサイトを見つける検索の技

ページのアドレスの終わりのところについている「…go.jp」「…ac.jp」などは、その機関の性質を表します。

例)NPO法人ぷるすあるはのサイトは https://pulusualuha.or.jp と「or.jp」がついていて、これは非営利団体のこと。

・政府機関 go.jp
・研究機関 ac.jp
・自治体 lg.jp
・非営利団体 or.jp

です。
ここに注目すると、営利目的 or 営利目的ではないサイトを見分けることができます。

 

検索のときに、検索ワードに続けて「site: go.jp」と入力すると「…go.jp」のサイトだけを表示することができます。

例)

・[統合失調症 site:go.jp]で検索
前述の「厚生労働省のみんなのメンタルヘルス」と「国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター」が上位表示

・[統合失調症 site:ac.jp]で検索
「統合失調症研究の今 | 脳研コラム |新潟大学脳研究所」「統合失調症の症状|イル ボスコ 東邦大学医学部精神神経医学講座」「脳とこころの病気について|脳とこころの研究センター – 名古屋大学」

・[統合失調症 site:lg.jp]で検索
「統合失調症 – 埼玉県」「統合失調症について | 下関市」「統合失調症とはどんな病気ですか。/千葉県」

・[統合失調症 site: or.jp]で検索
「テーマ1: 統合失調症とは何か|公益社団法人 日本精神神経学会」「統合失調症|NHK 若者のこころの病情報室 – NHKオンライン」

(2017.6の検索情報)

 

知りたいことに[site:or.jp][site:go.jp][site:ac.jp][site:lg.jp]を加えて検索するのも1つの方法です。


参考

・インターネット上の医療情報の利用の手引き|特定非営利活動法人日本インターネット医療協議会(JIMA)
http://www.jima.or.jp/userguide1.html

※質の高い情報を利用するための10のポイントが公開されています。

(インターネット上で医療情報を提供するサイトが、利用者の立場に立って、自主的に質と信頼性の確保をめざすトラストプログラム、サイトの運用基準であるeヘルス倫理コード、JIMA指定のトラストマーク、などの取り組みがなされています)

・ネットでの正しい医療情報の集め方/ YOMIURI ONLINE 2016/12/27
http://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20161226-OYT8T50166.html?page_no=4#csidx2957910e811b09d9ce6d1dc6abe6115

以下、「がん」とありますが、メンタルヘルス情報に置き換えても参考になります

・「がん」などのインターネットの検索結果で「信頼できる医療情報」を手に入れるために知っておきたいこと/Yahoo!ニュース(朽木誠一郎) 2016/10/24
https://news.yahoo.co.jp/byline/kuchikiseiichiro/20161024-00063263/

・がん患者を惑わす「甘い言葉」とは? インチキ医療で命を落とす前にできること/BuzzFeed News (朽木誠一郎)2017/7/7
https://www.buzzfeed.com/jp/seiichirokuchiki/suzuki-katsumata-tsugawa?utm_term=.kr2WpyJab#.nkxLnv7r6


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