子どもも大人もイラストで学ぶ病気や障がい
ギャンブル依存症(ギャンブル障害)
ギャンブル依存症は、自分の意志ではギャンブルをやめられなくなる病気です。治療やさまざまなサポートによって、回復できる病気です。ひとりでかかえずに、ご本人、ご家族ほか、相談できる人から相談に行きます。
ページにおこしいただきありがとうございます。
大人も子どももいっしょに見れて、基本的な知識を学べるページです。およそ小学校中学年~大人の人に向けです。もっとくわしい情報を知りたいときは、参考サイトがページの下の方にあります。(子どものみなさんは、わかりにくいことや、ぎもんに思ったことは、大人の人に聞きながら読んでください。)
担当:スケ+ぷるすあるは
※統計を更新しました 更新日:2017年10月9日
01 どんな問題が起こりやすいの?(症状と経過)
仕事、家族、信用、家などの財産を失う、うつ病をわずらう、中には横領[おうりょう]や詐欺[さぎ]などの犯罪[はんざい]につながることもあるなど、進行性の病気です。
*コントロールできなくなる病気です
例)問題が起きているのにやめられない、自分でもやめなければと思うのにやめられない
「もうギャンブルはしない」と何度約束してもまたやってしまう。
「借金をしてまでギャンブルしている」はわかりやすい依存症のサインです
みんなの気持ちいろいろ(イラスト準備中)
02 回復のサポートになることは?
ギャンブル依存症は回復できる病気です。
ひとりでかかえこまずに、相談できる人から相談に行きます。本人が行かないときは、家族や同僚など、まず相談できる人から行きます。回復の過程はひとりひとり違います。その人にあった道筋を見つけます。
サポーターの例 つながりやすいところへ
・自助グループ:共通の問題や悩みを抱えた人が集まり、解決を目指して自主的に運営しているグループです
*本人向けの自助グループに『GA(ジーエー:ギャンブラーズ・アノニマス)』、家族の自助グループに『ギャマノン』があります
・精神保健福祉センター・保健所などの相談機関:家族のみでの相談もできます
・医療機関でギャンブル依存症の治療を行っているところ
・弁護士、司法書士(借金の額が少ないとき) など
03 依存症の人はどれくらいいるの? 原因は?
生涯[しょうがい]で、ギャンブル等依存症がうたがわれる人が3.6%という調査があります。男性は6.7%、女性は0.6%と男性の方が多いです。
(厚生労働省研究班 平成29年度全国調査)
日本は国際的にみても、ギャンブル依存症の人が多いです。その多くがパチンコ依存です。
性格、学歴、職業、年齢や性別にかかわらず、だれでもなる可能性があります。
04 (親が依存症のとき)子どもの安心のためにできることは?
- 子どものどんなきもちもみとめます
- 日常生活をサポートします:食事、生活リズム、身だしなみ、学校の準備、遊びなど
- こまったときの対処法を相談しておきます:「こまったときカード」を作る、暴力や暴言に対してはその場をはなれ(子どもをその場からはなして)安全を守る
- ギャンブルの問題や大人のケンカは子どものせいではないことを伝えます
- 家族が少し元気になる、病気や対応について知る、ひとりだけで抱えずに相談してみます
05 よくある質問 Q&A
Q 借金にはどう対応したらよいですか?
A まわりの人が借金を肩代わりしないことがとても大切です。
本人が借金の相談をできる窓口に行きます。本人が行かないときは、家族から相談に行きます。役所の借金相談窓口は、無料で相談できます。借金の整理は、自助グループや相談機関につながってから行う方がよいです。
*借金の相談に行くときに整理しておくとよいこと
[PDF]自分の新しいスタートを考えるためのシート
06 関連コラム/ページ
関連コラム
関連ページ
障がいをかかえながらの子育てを応援しているページ。
≫親が精神障がいやこころの不調になったときの子どものケアガイド
お子さんがいる場合の子どものケアについてまとめたページ。
病気や障がいの方がいるときの家族の対応例を紹介しているページ。
07 もっとくわしい情報を知りたいときの参考サイト&図書
書籍
- ギャンブル依存症,田辺等著,生活人新書,2002
このページの担当
スケ+ぷるすあるは
仕事は病気や障がいを持った人の生活を支援してます。 人って変わることできるんだね、回復ってあるんだよな〜と。そんな思いで毎日をゆるく生きています(スケ)