「子ども情報ステーション by ぷるすあるは」精神障がいやこころの不調、発達凸凹をかかえた親とその’子ども’の情報&応援サイト

感覚過敏[かびん]と鈍麻[どんま]─発達障害にともないやすい感覚の特性

ページにおこしいただきありがとうございます。
感覚過敏[かびん]、鈍麻[どんま:にぶいこと]について知り、工夫を見つけるためのページです。
(子どもの気持ちを知る絵本③『発達凸凹なボクの世界─感覚過敏を探検する─』の解説部分を引用・改変)

*参考図書、サイトを追加しました  更新日:2017年7月2日

 

01 感覚過敏とは?

 

感覚がとても敏感で、生活に大きな不便があることを「感覚過敏」と言います。例えば、聴覚過敏で特定の音がものすごく苦手、触覚過敏で特定の肌触りの服は絶対に着れない、視覚過敏で明るい屋外をとてもまぶしくかんじるなど。
反対に、とても鈍感で不便があることもあり、「感覚鈍麻[どんま]」と言います。

(左:視覚過敏があるチアキの見え方のイメージ)

 

脳の感覚刺激の受け取り方のちがいで起きる。
感覚を感じるのは? ─見るのは「目」、聞くのは「耳」。そして受け取った映像や音を実際に認識しているのは「脳」です。同じ音(という感覚刺激)が耳に届いても、それをどのように感じるかは、その人の脳の刺激の受け取り方でちがいます。

発達障害、発達に凸凹のある人の中には、「感覚過敏」の特性を持ち合わせている人が多くいるとされます。(ただし、感覚過敏があれば発達障害というわけではありません)

発達も、感覚も、とても個人差が大きいです。発達障害かどうか、診断の有無にかかわらず、感覚過敏があって、なんだか生活しにくい、理解されにくい、周囲の人がかかわりでとまどいやすい・・・というときに、参考にしてください。

感覚過敏の理解が大切なわけ

 

感覚過敏は、まわりからわかりにくく、努力やガマンが足りないと誤解されやすいです。問題のように思える言動の背景に、感覚過敏からくる苦手が隠れていることがあります。
子どもであれば特に、自分でも、なにがイヤ・不快なのか、わからない、まわりに伝えられないことが多いです。

苦手の元がわかると、本人もまわりの人も、自分や誰かを責めることなく、共通の理解をもち、工夫を探すことができます。
耳がきこえにくい人に、気合いや努力で耳を良くしなさい!とは誰も言いません。補聴器を使うなどの工夫をします。感覚過敏で音の刺激が強すぎるのも、努力不足ではなく「脳の(刺激の受け取り方の)特性」です。耳せんをしたり、音の刺激から離れるなどの工夫をします。
よい対処方法がすぐに見つからなくても、みんなで苦手と工夫を見つけようとすることは、安心と信頼感につながります。

02 かかわりの原則

 

感覚過敏に対しては、無理強いしないことが原則です。

 

  • 原因をとりのぞく、はなれる、さける

    大きな音の近くはさける、気持ち悪くなったら退室する、タグはぬい目からとるなど

  • アイテムを活用する

    聴覚過敏への「耳せん」、視覚過敏への「サングラス」、嗅覚過敏への「マスク」など

  • こころの準備や理解ができるように説明する

    「大きな音が2回なります」「○○のために身体をさわります」などあらかじめ伝える

 

感覚過敏は、そのときの体調や気分によっても大きく左右されます。同じ感覚刺激であっても、体調が悪かったり、緊張や不安、イライラがあるときには、感覚過敏が出やすくなります。

好きなこと集中できることに取り組んでいるときや、安心できる相手のときは、苦手な刺激があっても大丈夫なこともあります(例 好きなゲームに集中しているときは、苦手な大きな音がそれほど気ならない)。いきなりではなく、あらかじめ刺激がくること、いつ終わるかなどの見通し、その必要性がわかっていると、受けとめやすくなります。

生活全体を安心できるように、環境を整えることは有効です。いつでもできる工夫として、安心できる人や場所、アイテムを見つけておくことがあります。

03 感覚過敏いろいろ・工夫いろいろ

 

感覚別に、感覚の過敏(や鈍感)のあらわれ方の例をあげます。

※これらの行動は、必ず感覚過敏が原因で起きているとは限りません。
感覚過敏のあらわれ方、その人にあう工夫は、ひとりひとりちがいます。

(『発達凸凹なボクの世界─感覚過敏を探検する─』プルスアルハ著,ゆまに書房 解説より)

04 関連コラム

 

ぷるすあるはのチアキは感覚過敏があります。
自身の感覚過敏体験について、コラムで書いています。

》日本語版青年・成人感覚プロファイル(AASP)をやってみました(1,2,3)
感覚の問題を評価する質問紙。4つの領域にわけて整理します。チアキ(とAさんBさん)の結果をまとめています。

05 参考サイト・図書

 

》絵本『発達凸凹なボクの世界─感覚過敏を探検する─』 ※全編を動画で公開しています

・自閉症スペクトラムの子どもの感覚・運動の問題への対処法,岩永竜一郎,東京書籍,2014

 

このページの担当

ぷるすあるは

この教材は平成29年度子どもゆめ基金(独立行政法人国立青少年教育振興機構)の助成金の交付を受けてNPO法人ぷるすあるはが作成したものです
Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+