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Q47. もう無理ですーゆるゆる子育て実践編

Q47. もう無理ですーゆるゆる子育て実践編
2023年3月6日 office

ゆるゆる子育てを担当している公認心理師・臨床心理士おがてぃが、子育ての相談に回答するコーナーです。

 

質問タイトル:もう無理です
年れい: 小学1-3年

質問内容

 

小学1年の時から最低月に一回、呼び出しが続いています。怪我をさせたり、ものを盗んだり、授業妨害などです。1年の担任に障害が絶対にあるので病院に連れて行ってくださいと言われましたが、発達障害と診断書されるのが怖く、シングルマザーで仕事も忙しく先延ばしにしておりましたが、2年生の8月に小児科を受診しました。薬を処方され今も飲んでいます。診断はしなくても良いと病院に言われましたが、学校からの強い要望により去年の12月に検査を受け、今年の3月の頭に診断結果を聞きに行きます。私の育て方が悪いのか、改善が見られず酷くなる一方で、暴言が多く、してもらって当たり前、ワガママが通らなければ人のものを壊す、キッチンのフライパンなどを全部引っ張り出す、ご飯を出しても食べない。お菓子や保存食を勝手に食べあさり部屋も片付ける気になれずぐちゃぐちゃです。はやく死にたいです私には子育ては無理でした。死んでほしいと思ってしまいます。ごめんなさい

おがてぃの回答

 

ご相談していただきありがとうございます。非常にお辛い状況で過ごされているのだとメールを読んでいていて思いました。しんどいですね。そのくらい追い詰められており、どのようにしたら良いのかわからない状況なのだと思いました。

 

まず、一番に伝えたいなと思ったのは、この状況はお子さんや相談者さんのせいではないということです。では、何のせいでこうなっているのかというと、僕の理解では「個と環境の相互作用」の結果としてこうなったという理解になります。
少し説明が必要かもしれませんので補足すると、そもそも問題とか困りごとというのは、お子さんという『個』と、周囲の『環境』との間にある関係性の中で生じているという理解の仕方になり、言い方を変えれば、誰かのせいというよりはマッチングが上手くいかなかったという理解になります。

 

相談者さんはシングルマザーで、お仕事もお忙しかったとかかれていました。また、受診されたのも8月ということでしたので、それまでお子さんに関する困りごとについて、ずっと一人で抱えてきたのではないかと思います。
学校側としても言い分はあると思うのですが(そして困ってはいると思うのですが)、相談者さんの味方であるというよりも、お子さんと相談者さんが責められているという感じのニュアンスを文面から感じましたので、まだまだお一人でこの問題に向き合われている状態なのではないかと思いました。
正直大変頑張ってこられてきたのだと思います。むしろ相談者さんがここまでかかわってきたから、問題がこの範囲で収まっているという理解もできると思います。なので、これ以上相談者さんだけが頑張る必要はないと思っています。

 

まずは医療機関でお子さんに対する治療を続けてもらい、これ以上は一緒に生活することは難しいということを相談してもらえることが大事かと思います。本当に緊急な場合は警察や児童相談所に相談するもの良いでしょう。そして、相談者さん自身がとてもしんどい状態になっていますので、ご自身のケアとして医療機関を受診するのもよいかと思います。

 

今回メールを拝見しまして、ここまで相談者さんがお一人でいろいろとご苦労されながら、本当に子育てに頑張られてきたのだなと思いました。ただ、ここからはお一人でなくても大丈夫ですので、周囲の方々に頼りながら、どうか自分のできる範囲の子育てをしていってください。

 

おがてぃ
普段は民間企業で心理職として仕事をしています、3児の父です。
公認心理師。臨床心理士。

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