「子ども情報ステーション by ぷるすあるは」精神障がいやこころの不調、発達凸凹をかかえた親とその’子ども’の情報&応援サイト

精神疾患[せいしんしっかん]Q&A

およそ小学校中学年〜大人の方に向けたページです。病気について知ることで、かかわりのヒントがえられたり安心につながることがあります。病気の症状[しょうじょう]や経過[けいか]、治療[ちりょう]などは、ひとりひとりちがいます。(子どものみなさんは、わかりにくいことや、ぎもんに思ったことは、大人の人に聞きながら読んでください。)

※参考サイトを追加しました  更新日:2017年8月20日

01 精神疾患て何ですか?

精神疾患は、脳[のう]の働きが不調になる病気です。「こころの病気」と呼ばれることもあります。

「精神」「こころ」という言葉を聞くと「気持ち・感情」というイメージがわく人が多いと思います。精神やこころの働きは、実は「脳」が行っています。脳には、イラストのようないろいろな働きがあります。

 

脳の働きの不調は、次のような症状としてあらわれることがあります。

不調のタイプによって、「うつ病」「統合失調症」などの病気の種類があります。同じ病気でも、症状や経過はひとりひとりちがいます。

※幻聴[げんちょう]:ほかの人には聞こえない声が聞こえる  妄想[もうそう]:現実には起こっていないことを確信してしまう  強迫[きょうはく]:同じ考えが頭からはなれずとても不安で確認[かくにん]がとまらなくなるなど

※これらの様子がひとつでもあてはまったらすぐに病気というわけではありません。「仕事に行けない、家事や育児ができない、学校に行けないなど、生活に影響[えいきょう]がでるほど具合が悪い」「いくつもあてはまる」「それがしばらく続いている」など、程度や期間をふくめて総合的に考えていきます。

※精神疾患からくる身体の不調かもしれないと思ったときも、身体の病気がないことをまず確認します。

02 何が原因[げんいん]ですか?

まだはっきりとわかっていませんが、その人の病気のなりやすさ(体質[たいしつ])と、ストレスとのバランスで病気になると言われています。ひとつの原因でなるわけではなく、いくつかの要因が重なってなります。性格[せいかく]、職業[しょくぎょう]、学歴[がくれき]、年齢[ねんれい]などにかかわらず、だれでも病気になることがあります。

 

03 精神疾患の人はどれくらいいますか?

精神疾患で病院に通院や入院している人は、H26年には全国でおよそ390万人でした1)。一生のうちに、5人に1人が精神疾患にかかるともいわれています2)。とても身近な病気です。

1) 厚生労働省患者調査H26年 2)みんなのメンタルヘルス総合サイト

04 治[なお]りますか?

その人によって、病気の種類や症状[しょうじょう]によっても、病気からのいろいろな回復[かいふく]のしかたがあります。

精神疾患の多くは、身体の病気と同じように、早めに対処[たいしょ]をするとその分よくなりやすいことがわかっています。重い症状が出ても、しっかりとした休息と薬の治療で、短期間で良くなって社会復帰している人がたくさんいます。短期間で症状がなくなっても、精神疾患は再発しやすい種類の病気もあるので、ストレスをためすぎないように心がけながら生活をすることが大切です。

中には、身体の不調や、幻聴[げんちょう]や妄想[もうそう]などの症状が長く続くこともあります。対人面や作業などが苦手[にがて]になり、生活のしづらさが残ることもあります。病気があっても、その人のペースで安心してくらせるように、サービスなどを使いながら生活しやすい環境[かんきょう]を整えます。

05 病気がよくなるように、どんなことをするのですか(治療)?

  • 薬の治療[ちりょう]などの『医学的なサポート』
  • 気持ちを支えたり、病気について学んだり、対処法[たいしょほう]を話しあったりする『心理的なサポート』
  • 日常生活や休息、通院[つういん]などを安心して行うために環境を整える『社会的なサポート』

をその人の状態にあわせて行います。

 

精神科の病院では、精神科医がくすりの治療を行いながら、面接を通して、生活や人間関係の困[こま]りごとがへるように、アドバイスをすることが一般的[いっぱんてき]です。

状態によっては、くすりを飲むことで、病気の症状が和らいだり、本人が楽になったりします。症状が重く、休息をしっかりとる必要があるとき、自殺の心配があるときなどは入院治療[にゅういんちりょう]が必要になるときがあります。仕事や学校を休んでしっかり休息した方が良い場合など、診断書[しんだんしょ]を書いてもらえます。

病院にはたくさんの種類があり、入院ができる大きな病院、クリニックといった外来[がいらい]だけの病院、デイケア(生活のリズム作りや、仕事にもどる準備のリハビリテーション)があるところもあります。同じ病気の人たちのグループで行う集団治療などをあわせて行うこともあります。

病院によって、看護師[かんごし]、精神保健福祉士[せいしんほけんふくしし]、心理士[しんりし]など、いろいろな専門[せんもん]のスタッフがいることがあります。家族の相談を行っているところもあります。日常生活、経済面[けいざいめん]など、使える制度やサービスの相談ができますので、積極的に相談してください。

06 病院[びょういん]に行きません、くすりを飲みません・・・

病院に行くことやくすりを飲むことをやめてしまい、病気の症状が出て、家族での見守りが大変なときには、通っていた病院に相談[そうだん]します。

通っていた病院がないときは、家の近くの保健所[ほけんじょ]や精神保健福祉[せいしんほけんふくし]センターでも相談ができます。家族だけでも相談できます。

家族以外の人に相談をすると、家族の息抜きになったり、新しいかかわりのヒントがえられることがあります。1人だけでかかえこまずに早めに相談してください。

お近くの相談先

「病院に行って!」「くすりを飲んで!」だけの会話になってしまうと、本人が気持ちをわかってもらえないと感じて、ますます拒否[きょひ]をしていき、家族の関係が悪くなっていくことがあります。「心配してる」のメッセージや「おはよう」などの何気ない会話も大切にします。

暴力[ぼうりょく]があったり、自殺[じさつ]が心配なときには、警察[けいさつ]に相談をして安全を一番に考えます。

07 遺伝[いでん]しますか?

親から子、孫へ受けつがれるような、必ず遺伝する病気ではありません。

多くの一般的な病気と同じように、体質的な遺伝の影響はありますが(病気の種類によっても体質の影響の大小はちがいます)、それだけが原因ではなく、いくつもの要因が関係して病気になります。不調を感じたら早めに相談する、ストレスをためすぎない、心身の休息も大切にするなど、日常生活の工夫が役立ちます。これらは親の病気の有無に関わらず大切なことです。

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どんなことが起こりやすいの(症状や経過)?回復のサポートになることは?参考サイトや図書の情報などをのせています。

統合失調症、うつ病、双極性障害(躁うつ病)、摂食障害、アルコール依存症、ギャンブル依存症、薬物依存症、発達障害、知的障害、高次脳機能障害、聴覚障害のページを掲載(2017.7)

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