プルスアルハの新刊『生きる冒険地図』(学苑社)、毎日新聞に掲載いただきました。》ネット記事へ
そこからAmazonなども伸びていて…多くの方に手にとっていただけて嬉しいです。
いろんな声が届くのもありがたく、あわせて発信しつつ、作者のチアキの声も書いていきたいと思います。
手描きの文字と構図のはなし
オリジナル版をつくったときから、手描きが読みにくい、構図がみにくい(どこからどう読んでよいか迷子になる、少しは道筋がほしい)、小さすぎて読めない… という声がありました。
この手描きだから手に取りたい、開きたくなる、読んでいて楽しい、あたたかい、ユニーク(今時ない!)という声もありました。
これは両立は難しく… 理想はいろんな本があって、その子、その人が自分にあうものを選べることだと思います。
チアキの制作で、全般的にそうですが特にこの本では、イラストとテキストは別々に存在するのではなくいっしょにあるものです。テキスト部分だけフォントを埋め込むという作り方はできなかったと思います。
誰も自分でもコントロールできない、チアキの制作はデリケートな回路で成り立っているようです。
A5のサイズ
子どものバッグにさっと入るコンパクトさをイメージしています。
それとは別に… 商業出版を実現するために、そして、100円でも定価をさげて買いやすくなるように、版元さんと仕様についてギリギリの調整をした経緯があります。
ふりがな・ルビのはなし
校正段階で、編集者さんをふくめて、全ての漢字について、ひらくか(=ひらがなにするか)、ルビをふるか、という検討は行いました。
ご意見をうけて改めて見返して…漢字が多いしふりがながほとんどない本です。そもそも字が多い。というのは改めて感じるところではあります。
この本は、文字を読むことが苦にならない子、むしろ好きな子、わからない漢字は自分で調べるような子を想定しています。
そこを割り切るまでには、チアキのなかでたくさんの葛藤があったそうです。
チアキ自身は、子どもの頃から、ルビがとても読みにくく(チアキの視覚的な特性については、感覚過敏のコラムでたくさん紹介しています)、全ルビの本とか読めない、ひらがなが多い本も苦手だったと言います。
この手描きレイアウトに、ルビが同居することはより難しかったかもしれません。
知らない漢字は子どもが自分で調べることもそうですし、大人がコミュニケーションのきっかけにすることもできるかもしれません。
ふりがなの話も… いろんな本があるといいな、につながります。
生きる冒険地図が読みにくい、読めない子にも、必要な情報を届けていくことは、大切な課題として知恵を絞りたいと思います。
これからも、SNS、読者カードetcいろんなご意見お待ちしています。
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