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裁ち落とし問題を解決-生きる冒険地図制作日記

裁ち落とし問題を解決-生きる冒険地図制作日記
2019年3月29日 pulusu

生きる冒険地図は、紙いっぱいにチアキの手描きワールドが広がる余白のないレイアウトです。
ここでしばしば発生するのが、裁ち落とし問題。
印刷して裁断するときに誤差が多少出ることがあるので、絵柄は3mm程度はみだして(塗り足して)作る必要があるのですが…これがなかなか難しいんです。
おそらく、チアキの目には、見えている画面=仕上がり画面、なので、余白を残すとか、はみ出させるとかが、難しい…。

 

原稿がそろってから、裁ち落とし問題に直面。
気づくのが遅かったm(_ _)m  次の機会は、最初から物理的な対処ができるように、工夫しないと…と思いつつ、今回どうするか?
デザイナーさん、編集者さんと相談のうえ、全てのページを改めて裁ち落とし仕様に描きなおしました。描画アプリでよかった。
チアキがんばりました。結果的に、仕上がりの出来栄えが3割増しくらいになったと思います。

 

ひと山越えました。
入稿データが完成し、次の工程である、色校正へと進みます。

最初の原稿。余白がない。
裁断の場所によっては、ラインやイラストがどこできれるか、バランスがどうなるか心配…。

描きなおし原稿。
全体に少し縮小をかけて、思い切ってまわりに色を塗り足しました。
少し余白があることで安定感も増したし、色のめりはりもついたかんじ。

仕上がり線と裁ち落とし部分はこちら。これなら安心!
(解像度悪くてすいません)

生きる冒険地図

さまざまな背景の中で今日一日をがんばって生き延びている子どもへ、生きる知恵と工夫をつめこんだ本です。チアキが、明日に希望がもてないと思っているあの子へ、いないことになっているMIRU・IRU(本の主人公たち)へ、全力で、届けたいとつくった本です。2017年の夏に手作り版が完成。それから、600冊あまりが全国へと旅立ちました。

『こんな大人受けの悪そうな本つくって大丈夫なの?
…けど、学校の先生がみんな、1冊ずつ持っててくれたら、ちょっとわたしたちが学校で生活しやすくなるかも』

この本を手にした子の言葉です。
もっと多くの子どもたちへ届けるべく5月末の出版を目標にすすみます。

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