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ぷるすあるは(プルスアルハ)の絵本+アイテム紹介・全13種

ぷるすあるは(プルスアルハ)の絵本+アイテム紹介・全13種
2023年4月14日 pulusu

(第2回学校寄贈の募集にあわせて、対象になっている13の絵本/アイテムを紹介するコラムです。→募集は終了しました。)

家族の精神疾患をテーマにした5冊の絵本

『家族のこころの病気を子どもに伝える絵本』シリーズ(ゆまに書房)


1『ボクのせいかも…-お母さんがうつ病になったの』2012 ¥1,650(税込)

 

「親が精神疾患をかかえたときの子どものサポート」をテーマにとりあげた、オリジナルの絵本としては日本で初めての絵本です。
2部構成で、前半が物語、後半が解説パートになっています。

 

物語は、小学生の主人公スカイの目線で進んでいきます。シンプルなストーリーです。
このお話のなかでは、お父さんがキーパーソンとして登場します。子どもをサポートする大人のひとりのモデルです。

(お父さんから、お母さんは病気なんだよ、元気がないのはスカイのせいじゃないんだよと聞いて、スカイはちょっぴり安心します)

大人の人にとっても、主人公が感じている世界をいっしょに体感しながら… 子どもにかかわること、子どもと病気について話しあうことについて、それぞれの感じ方、受け止め方ができます。
幅広い感想があるのも、この絵本の特徴だと思います。
後半は、物語のページ毎の解説やポイントのまとめがつきます。

 

対象年齢は、およそ小学生から大人まで。
作者としては、子どもに読み聞かせること<だけ>を想定はしておらず、むしろ、まず、まわりの大人の人に読んで欲しいと思っています。

 

「あなたのせいではないよ」「話をしてもだいじょうぶ」「ひとりじゃないよ」は、シリーズに共通するメッセージです。
ゆまに書房から刊行している絵本は、全て、B5サイズ、ハードカバーです。

2『お母さんどうしちゃったの… ─統合失調症になったの・前編』 ¥1,980(税込)
3『お母さんは静養中 ─統合失調症になったの・後編』 ¥1,980(税込)

 

シリーズの2作目は、前後編の2本立てで、タイトルの通り、お母さんが統合失調症になったホロのお話です。
前編は急性期・入院編。
後編は慢性期・自宅療養編で、この一冊だけは水彩画の淡い表現です。
家庭にかかわる第三者の大人(ゆら姉さん・物語の中では訪問看護師を想定)を通して、子どものサポートを考えます。

(前編より)

(後編より)

絵本としては3部構成になっていて、3部は病気についてのイラスト解説が入ります(前後編で同じ内容です)。
この絵本は、前後編の2冊セットで使っていただくのがよいと思います。

 

4『ボクのこと わすれちゃったの? -お父さんはアルコール依存症-』 ¥2,310(税込)

 

アルコール依存症編です。
お話が少し長くなりました。主人公のハル、お父さん、お母さん、それぞれのしんどさを描きながら、家族が、一歩を踏み出していくお話です。
この絵本も、3部構成で病気についての解説が入ります。

「ハルくん全国プロジェクト」は、この絵本の読み聞かせを行う啓発の取り組みです。ハルの親しみやすい表情は、その後、カードやサイコロにもなって、活躍しています。

 

『悲しいけど、青空の日』(サウザンブックス社,2020) ¥2,640(税込)


この1冊は、ぷるすあるはの著書ではない絵本です。
お母さんやお父さんがうつ病や統合失調症になったら?がテーマの絵本、ドイツで2006年に発行された児童専門書『Sonnige Traurigtage』の日本語版です。クラウドファンディングで実現した翻訳出版です。

文・絵:シュリン・ホーマイヤー
訳:田野中恭子
発行:株式会社サウザンブックス社
発行年:2020年6月
ISBN978-4-909125-20-0
ソフトカバー/133頁

3部構成。第1部では、うつ病のお母さんと暮らす9歳の女の子モナの物語、第2部でも絵が多く、モナが自分の経験を話しながら精神疾患や相談先について、読者の子ども達にわかりやすく説明していきます。子ども達は、まるでモナと対話をしているように、自分のことを書き込めるページがいくつもあるのが魅力です。第3部では、子ども達の周りにいる大人や専門家への提案が書かれています。

》youtubeへ(約4分のショートムービーで内容をみることができます)

 

『子どもの気持ちを知る絵本』シリーズ(ゆまに書房)
全3巻

家族の精神疾患に限らず、さまざまな事情をかかえた子どもへとテーマがひろがります。
B5サイズ、ハードカバーの仕様は同じです。
後半の解説部分がコンパクトになっています。


1. 『わたしのココロはわたしのもの─不登校って言わないで』2014 ¥1,980(税込)

学校に行くのがしんどくなった主人公ミク。小学校高学年の設定です。
思春期の入り口のこころを描きます。

 

(巻末のコラージュ)

 

2.『ボクの冒険のはじまり─家のケンカはかなしいけれど・・・』2015 ¥1,980(税込)

家庭内不和をテーマとした絵本、キーパーソンは保健室の先生です。「どこかに行くだけが冒険じゃない」
巻末の解説:どんな気持ちも大切な気持ち/うちあけるペースを大切に/「よく話してくれたね」のひとことを/子どもと作戦会議を  ほか

 

 

3.『発達凸凹なボクの世界─感覚過敏を探検する─』2015 ¥1,980(税込)

発達障害や発達の凸凹のある方に見られやすい感覚過敏。感覚過敏からくる苦手を理解し、工夫をいっしょに見つけることができる絵本です。
後半の解説部分もくわしく、書き込める付録シートもついています。
(ぷるすあるはの絵本のなかで一番売れている絵本です)

カード

(第2回の寄贈では、2つのカード教材も対象になります)


『こころとからだコンディションカード』(合同出版)¥3,780

きもち、からだの調子、脳やこころの調子、相手への希望を伝えるカルタサイズのカードです。全100枚。気づくヒント、伝えるヒントに。
コミュニケーションの助けになります。


2『ハルのきもちいろいろカード』(ぷるすあるは)¥1,320

こちらはぷるすあるはオリジナル、ロングセラーのカードです。A7サイズ、13枚。シンプルで使いやすいです。

子ども子育て応援シリーズ

ソフトカバーの本です。上記絵本よりもひとまわり小さいA5サイズで、カバンに手軽に入ります。


『生きる冒険地図』(学苑社,2019) ¥1,320(税込)

まわりに頼れる大人がいないときどうする?
子どもたちへ生きる知恵を工夫を伝える全編手描きのイラストブックです。

『ゆるっとこそだて応援ブック』(ぷるすあるは,2020) ¥1,100(税込)

自主制作本です。同じく、全編手描きのイラストブックです。
正解や解決策を示す本ではないので、このページは取り入れられるかも、このメッセージはちょっと気が楽になるかもといった、今の自分に合うページを選んで、ゆるく使ってください。

 


『ボクは話せない…』(ぷるすあるは) ¥600(税込)

自主制作本。40ページからなるショートストーリーです。
話してもいいよ、真剣に考えてくれる大人がいるよということを、子どもに届けられたらという思いでこの冊子を作りました。
148mm×148mm/中綴製本/2色刷り
素材感のある薄いクリーム色の紙に鉛筆の風合いがやさしいです。
(実物をみていただくと評判のよい冊子です)

 


長文最後までお読みいただきありがとうございました。
商品一覧から、それぞれの絵本のさらにくわしい解説ページへとリンクすることができます。

》商品一覧

》第2回学校への絵本寄贈のページ

》ぷるすあるはのオンラインストア(上記13冊のお取り扱いあります)