試行錯誤のゆるゆるこそだて応援ブック
あらため『ゆるっとこそだて応援ブック』
先日、つくりはじめていた原稿に、新鮮なツッコミをいただきまして、やや方向転換しています。よしっ方向転換するぞの決意で本のタイトルをかえました。
さて、こちらの制作日記では、そんな制作過程を公開しながら、参考書籍や、関連するテーマの本、資料なども紹介していきます。今回は…
ダルク女性ハウスの子育て関連本を紹介します。
ダルクは薬物依存症のリハビリ施設。ダルク女性ハウスは、薬物依存症からの回復を望む女性たちのための日本で最初の民間施設です。
1.親になるって、どういうこと?! シラフで子どもと向き合うために(注文する本)
2.子育てサポートBOOK(サイトに公開)
1.『親になるって、どういうこと?! シラフで子どもと向き合うために』
編集・作成:オフィスサーブ
発行:ダルク女性ハウス
2019年 A5サイズ 80ページ
(ダルク女性ハウスから直接購入 ¥1,000)
※ぷるすあるはのオンラインストアでの取り扱いを始めました(2020.9)
》ストアへ
助成金で作成され一般流通していない本ですが、オススメの一冊。
子どもをもつ薬物依存症をかかえた女性が回復していくときに必要なサービスや配慮はなにか、ご本人たちの語りと、ダルク女性ハウスでの子育て支援の取り組みの経験が、一冊にまとまっています。
ひとりじゃない、ひとりにならないために、仲間から仲間へのメッセージと、仲間の知恵がつまっています。
あたたかくて、実践的で役立つ、学ぶことが多く、この本は、地域の親子保健、児童福祉に携わる人にとっても必読書だと思っています。
テーマ
回復のはじめに起こること/周りの人との関係で困った時/飲みたくなった時・使いたくなった時/飲んでしまったら、使ってしまったら/子どもにカッとなった時/‘休み’は大事だよ/子どもと上手にリフレッシュ/子どもが進級・進学する時/忘れちゃいけない、お金の話/こんな時は病院へ/子どもが思春期になったら/離れていた子どもと暮らし始める時/ボーイフレンドが出来たら/子どもを連れて再婚する時/手助けしてくれる所や人(社会資源)
なかなか取り上げられにくいけど大事な内容…と目次からも伝わります。ここまで実践的にと。
薬物関連の施設でお話を聞いていると、子どもの発達の相談ごとがあっても、「薬を使ってたことがバレたら…」という不安で、保健師さんや、行政などで子育て支援を行なっている方には言えない、という声をよく聞きます。「言ったら子どもを施設に取り上げられるのでは」という不安を多くの親ごさんがもっています。もちろん、使いたい欲求が入っても、「薬を使いたい…」って正直には言えません。難しいけれど、それを言っても大丈夫、という雰囲気、間柄がつくれたら素晴らしいと思います。
前書きから引用します。
「…専門家やサポーターの方へお願いです。こんな危なく自分勝手な私たちですが、しかし孤立した環境や暴力の中をなんとか生き延びているサバイバー、ちょっと個性的な人として尊敬を持って接してください、どうかよろしくお願いします。できれば一緒にこの本に書き込みをしたり、相談の練習に付き合ってください。そして、なによりもご自身の失敗談をしてあげて下さい。」
2.子育てサポートBOOK
子どもといっしょに暮らすために
こちらはダルク女性ハウスのサイトに公開されています。
体験談を中心に16ページの読みやすい冊子です。