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[参加レポート]メンタルヘルス問題をもつ親のもとで生活する子どもへの支援

[参加レポート]メンタルヘルス問題をもつ親のもとで生活する子どもへの支援
2018年3月5日 pulusu

2018.2.4 メンタルヘルス問題をもつ親のもとで生活する子どもへの支援@東京

NPO法人 児童虐待防止全国ネットワーク主催のシンポジウムの参加レポートです。キーワードを拾いながら、印象に残ったことを書きとめます。
(少し時間がたってからこのコラムを書いています…)

プログラム

基調講演「家庭支援の実際 精神的な課題をもつ家庭への支援」
田中哲 氏 (東京都立小児総合医療センター副院長・子ども家族支援部門長)

シンポジウム
辻本直子 氏(有限会社オラシオン・代表取締役、精神保健福祉士)
精神科訪問看護の現場からの話

土田幸子 氏(鈴鹿医療科学大学看護学部 准教授)
(親が精神障がいの)子どもの立場の方の語りからみえてくるものの話

坂入健二 氏(葛飾区子ども総合センター 子ども家庭相談担当係長)
市区町村の子ども家庭支援現場からの話

パネルディスカッション
「メンタルヘルス問題をもつ親のもとで生活する子どもへの支援」
コーディネーター 吉田恒雄(当団体理事長)

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子どもの支援というタイトルがついていますが、その中で、精神科の訪問看護の「親(子)支援」の話は印象的でした。

(メンタルヘルス問題をかかえた親の支援)
・よいときからみているので、悪い時にはどうやったらよいときになれるか、共同して取り組める(対照的に…悪いときだけ専門家がたくさんやってくる)

・子どもへの影響で語られることが多いが、親の立場で代弁できる 支援に親サポートの視点から入る(精神障害と虐待、は文献がたくさんでてくるのに、精神障害と子育て支援、ではでてこない!)

・困ってることを概念化して言葉にして伝えるのが苦手… 困ってることは?には「ないです」だけど、生活場面の何気ない話から汲み取れる、支援者としてはそれが必要

・訪問、家に入ることの強み

・長く関われる強み 行政機関・公的機関は年齢で支援先がかわる、子どもだと思春期以降、かかわれる機関がぐっと減る 大人のモデルになれる

・アセスメント、「コーディネーター」の役割

パネルディスカッションから

 

訪問を断る家庭にどうかかわる?

…最初にどこで会うかは大切にしてる。最初に十分に話し合う。より安全に会える、その人にとって会いやすい場所。そこを一緒に考えてくれる訪問看護ステーションとつながれたらいいな。
訪問は、タイミングがある。断られたら、今はその時期ではなかったのかも。次のタイミングを待つ。

医療につなげるときのアドバイス?

…本人の困りごとから。内科、身体から入ったり。関係をつくって「私の信頼してる精神科の先生がいるけど、いっしょに行ってみる?」この人がすすめるなら行ってもいいかな、と思えるような関係をつくる。精神科にかかることのスティグマを、すすめる人がちゃんと知っておく。

保育園や学校へ、親御さんのことを伝えるときには?

…症状からくる子育てへの影響や、生活への具体的な影響を伝える。レッテルではなくてサポート。いろんな職種で顔合わせ、仲良くなることで、なにかあったときに連携、相談しあえる

生育歴上のしんどさから、関係づくりそのものが難しい…

…否定的な感情(防衛)がすでにある、支援する立場は、マイナスからが宿命。はじめから答えがあるわけでないので、関わりの中から。子どもの安全を一生懸命考えながら、なるばく安全に時間をかせぐ。少しずつ信頼してもらえるように。…そのときどきの苦しみが過去になりきっていない、今のしんどさ、としていっしょに味合う。時間のかけどころ。あたたかく、待つ。

病気があって子どもを育てるとか、シングルで育てる…どう思いますか?

…そのことが話題になる。難しいかもと思わせてしまう社会の課題。実際にまだまだ支援は少ないが、病気のあるなしにかかわらず…(子どもをうむ、育てるが、当たり前に応援されるように)

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田中先生のお話の中で「支援困難家庭は、養育困難家庭」ということばがなんどもでてきたと思います。
機関をこえて、コミュニティで親子、家族をサポートしていくことを、いろんな角度から考える機会になりました。
会場満席。
貴重なお話をありがとうございました。

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