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感覚過敏を探検するコラム5選−2020春・チアキ編

感覚過敏を探検するコラム5選−2020春・チアキ編
2020年3月29日 pulusu

4/2は世界自閉症啓発デー、4/2-4/8は 発達障害啓発週間。
世の中落ち着きませんが…今年もこの季節になりました。
ぷるすあるはの制作担当チアキは、感覚過敏の特性をもっています。
特に視覚、そして触覚、聴覚、嗅覚が敏感。
一方で痛みには鈍感です。
2015年に、自身の感覚過敏体験から見える世界を、絵本『発達凸凹なボクの世界—感覚過敏を探検する』にして出版しました(ゆまに書房)。サイトでも感覚過敏にまつわるコラムを公開しています。

 

代表作になったイラスト。絵本のワンシーン。
主人公タクの聴覚過敏を表現しています。
「音がブーメランみたいにはねかえって耳に突き刺さっていたい」
チアキ自身の体験です。

視覚過敏のチアキの目を通した春の景色。
それを表現するために描き始めたのがドットの絵です。
チアキにとっては眩[まぶ]しくて苦手な春の景色が、だれかにとっては綺麗な色彩の絵になる。ふしぎですね。

 

さて、2020年春。
久々の新作コラムも含めて、これまでのコラム/ページから、5つ選んで紹介します。
感覚過敏といっても個人によって特性にとても幅がありますが…
自分だけじゃないかも、こんな工夫もあるんや、こういう困りごとが起きることがあるのか…(新たな視点をプラス!)、そんな気づきのページになったらと思います。
感覚過敏っ子、大人の応援がひろがりますように。

1

》感覚過敏[かびん]と鈍麻[どんま]─発達障害にともないやすい感覚の特性

感覚過敏って?という方はまずこちらのまとめページへ。
感覚がとても敏感で、生活に大きな不便があることを「感覚過敏」と言います。例えば、聴覚過敏で特定の音がものすごく苦手、触覚過敏で特定の肌触りの服は絶対に着れない、視覚過敏で明るい屋外をとてもまぶしくかんじるなど。
反対に、とても鈍感で不便があることもあり、「感覚鈍麻[どんま]」と言います。
発達障害、発達に凸凹のある人の中には、「感覚過敏」の特性を持ち合わせている人が多くいるとされます。(感覚過敏があれば発達障害というわけではありません)

 (絵本の解説より。ページにも掲載しています。)

2

》聴覚過敏のチアキが苦手な「オンライン会議」をのりきる工夫

オンライン化の流れで、新たに書き下ろしたコラムです。
一言でいうと、機械を通した音と、複数の人の声かが重なるかんじが、とても聞き取りにくくなります。チアキが特に苦手なタイプの音と、オンライン会議をのりきるための工夫をまとめました。

3

》『感覚過敏のチアキの世界』─苦手と工夫を探検してみました

チアキの特性と工夫とをひととおり網羅[もうら]しているコラムです。
前編・後編+完結編(チアキ流、感覚過敏とのつき合い方と、感覚過敏対策おでかけグッズ紹介)の3本シリーズ。

4

》触覚過敏に対応した洋服選びとタグの外し方・詳細解説

身につけるものは毎日のこと。
洋服マニアの知恵と工夫集です。タグの取り方は動画あり。

5

》感覚過敏の人にやさしいセミナーイベント・チェックポイント10(チアキ編)

今年はイベントの開催は見送られていることがほとんどだと思いますが…これまでに紹介してきたチアキの特性を、実際の場面でどう生かすか、工夫するかの実践編です。企画するとき、参加するときの参考に。


発達障害については、こちらのページで基礎知識が知れます。

》発達障害ー子どもと一緒にイラストで学ぶページ 特性、周囲のサポート方法など

参加予定だったこちらのイベントはSNSでの啓発になりました

》ライトイットアップブルー所沢2020 「まちにはばたけ青い光 プロジェクト」

絵本のくわしい紹介はこちらへ
全編の読み聞かせ動画を公開しています

》絵本『発達凸凹なボクの世界─感覚過敏を探検する─』