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入学式の乗り切り方 ─ サポートブック/支援カードを使う

入学式の乗り切り方 ─ サポートブック/支援カードを使う
2017年3月1日 pulusu

こんにちは!もっちです。

年度末の事務の忙しい時期に入り、日々、遅くまで仕事をされていることと思います。
さて、あと半月もすると、来年度の新入生の準備も始まります。就学時検診や新一年生保護者会などで、気になる子は、いましたか?

 

1.支援カード[サポートブック]の存在と活用

地域によって異なりますが、就学相談や、保育園、幼稚園で気になっている子については、中学生まで続く支援カードを作っています。

例)さいたま市では「潤いファイル」杉並区では「すばる」 など
自治体のものだけでなく個人や企業作成のものもあります。支援カード[サポートブック]情報はこのコラムの下の方で紹介しています

(画像はさいたま市のHPより)

療育施設や教育委員会などで、配布しています。
保護者、保育園(幼稚園)、療育施設が記入します。そして、保護者が直接学校に届けるようになっています。
その際に、校長、入学対策委員長、特別支援教育コーディネーターが面接されることが多いでしょう。
ここで話された学校生活への心配事、着席が長続きしない、初めての場所への恐怖感があり、中に入ることをちゅうちょすることなどを十分に聞き取ってください。

学校生活は、保育園や、幼稚園と大きく違っています。授業時間は、45分間。全体に向けた話を聞いて行動します。戸惑うことも多いと思います

支援カードは、就学前に療育センターに通っていた子どもが対象になることが多いです。そのため、活用が十分に行われないことがあります。多くの先生方や保護者にこの存在を知っていただきたいと思います。

 

2.入学後の対応

支援カードを持ってきたり、心配事のあると相談に来たりした保護者とは、入学後、個別に話し合う時間を取ってください。子どもひとり一人が、違います。困り感もちがってきます。お忙しいとは思いますが、保護者の方との面談の機会を多く持ち、個に応じた教育がなされるようにしてください。
担任と保護者の協力が大切です。それぞれが、要求し合うのでなく、排除しないで教育できる方法を見つけていってください。

 

3.入学式を乗り切る

もう学校で行われていると思いますが、支援カードを持参したり、相談に来られたりした児童の入学式での対応についてお話します。

初めての場所が苦手な子や着席が長続きしない子には、入学式の前日に教室の席と入学式の会場を確認させると効果的です。入学準備で忙しい時ですが、個別に読んで対応しると、当日の子どもの安心につながります。

入学式当日は、各学級に補助の先生が付きます。補助についた先生が、児童の席のすぐ近くにいて、対応できるようにすると児童は、頑張れます。(保護者の承諾が得られたらですが、保護者が、児童の席の近くにいるようにすることもよいと思います。ただし、児童が、保護者の指示に従える場合です。)

子どもを知る時間が少ない入学式です。
ひとり一人の子どもの困り感に合った対応ができるとよいのですが、まず、応急の対応を考えましょう。

サポートブック情報 byおがてぃ

》インターネット・サポートブック『うぇぶサポ』のブログ

有限会社奥進システムが提供、サポートブックの情報がたくさん掲載されています。

・自閉症・発達障がいなどの方のためのサポートブックが
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・サポートブックについての情報の一覧(サポートブックについての情報ページ

》LITALICOジュニア-発達障害・学習障害の子どもへの教育・支援>サポートブックテンプレート

シンプルで使いやすいと思います。

はじめから対応がうまくいくことの方が少ないようにも思います。入学後、担任や特別支援コーディネーターと保護者で、いっしょに作っていけるといいのかなと思います。いっしょに試行錯誤していきましょうというスタンスが大事な気がしています。

おがてぃ(》イラストで学ぶ発達障害のページ担当)


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