「子ども情報ステーション by ぷるすあるは」精神障がいやこころの不調、発達凸凹をかかえた親とその’子ども’の情報&応援サイト

[10/17-10/24] みえない子どもたちをみるーぷるすあるは・チアキ絵画展ー

[10/17-10/24] みえない子どもたちをみるーぷるすあるは・チアキ絵画展ー
2018年9月30日 pulusu

チアキ『子どもの瞳の大人の街』(2018年)アクリル、キャンバス 72×91cm

助けてのコトバを持たない子ども
それは どこの街にもいる見えない子どもたち
彼らの瞳には大人の社会の歪みが映り込む
どんな背景に育つ子どもたちにも
明日がある安心と
世界は広く 自分の道を歩んでいいことを伝えたい
見えない子どもたちをみる3つ目の目を持ったなら
その大人は 出会ったことのない子どもたちのヒーローになる
優しくあたたかな空気を届けるヒーロー
見えない子どもたちもその優しさで 大人になり誰かのヒーローのバトンを繋ぐ

<終了しました。ご覧いただいたみなさま、ご協力いただいたみなさま、誠にありがとうございました>
》アルバム

開催概要

》English

みえない子どもたちをみる

こころの不調や発達障がいをかかえた親とその子どもを応援する
ぷるすあるは・チアキ絵画展

会期|  2018年10月17日(水)〜10月24日(水)
ビル開館時間 7:00-23:00 ※10/24は19時まで

会場| 大手町ファーストスクエアB1階ギャラリー
東京都千代田区大手町1−5−1

主催|  NPO法人ぷるすあるは

協力|UBSグループ様

※テナントスペース内での開催となります。一般の方は入場できません。

開催にあたって

 

「NPO法人ぷるすあるは」は、10月17日(水)より絵画展『みえない子どもたちをみる』を開催いたします。
ぷるすあるはは、オリジナルの心理教育絵本や情報サイトなどを通して、精神障がいやこころの不調、発達障がいをかかえた親とその子どもを支援する活動を行なっているNPO団体です。
ぷるすあるはの絵本は、精神科看護師でもある細尾チアキが制作していますが、本展覧会は、チアキの心揺さぶる、独創的な絵を入り口に、子どもたちを取り巻く社会的課題を身近に感じていただき、一人でも多くの共感者を増やすことを目的としています。
なお、本展覧会は、ぷるすあるはの活動主旨にご賛同くださったUBSグループのご協力により実現いたしました。

チアキの作品

 

チアキの作品には、多くの子どもたちが描かれていますが、それは、チアキ自身が子どもの頃から見て、感じてきた世界でもあり、精神科の看護師としてチアキが出会ってきた子どもたちでもあります。
今回展示する作品に描かれた子どもたちも、色々なメッセージを発しています。
「頼れる大人ってどこにいるの?」「信じてくれるってホント?」
本展覧会を通して、普段の生活の中では見逃してしまいがちなそんな「みえない」子どもたちの声に耳を傾け、子どもたちの気持ちを一緒に「みる」機会としていただければ幸いです。

 

メッセージ

 

「素晴らしいオフィスビルで作品を展示する機会をいただき、大変嬉しく思っています。
私たちのまわりには、色々な背景で育つ子がいます。子どもたちの中には、高い能力がありながら、情報が届かない、人生の選択肢を広げるチャンスと出会わない子どもたちがいます。そして、自分の人生より家族のケアを担うことしか考えつかず、広い世界を知らずに生きる子どもたちがいます。彼らはみえない有刺鉄線の向こうにいるのかもしれない、と思うことがあります。
今回の展覧会では、ビルのセキュリティゲートをそんな有刺鉄線にみたててみました。ゲートの先は選ばれし人が働く世界、子どもたちが知らない世界かもしれない。
ですが、今回の展覧会は多くの人に支えられて実現し、ゲートの中と外を繋ぐことができました。ゲートの中に、みえない子どもたちに出会える場所をつくることができました。多くのみなさんに、みえない子どもたちをみて、知っていただくことを通して、子どもたちに優しくあたたかな空気を届けるヒーローになっていただきたいと思っています。」

展示作品

 

無題

405×180cm 木製パネルにペンキとアクリル絵の具とペン

 

第2回子どものきもち絵本原画展のライブペイント作品です。
テーマや完成のイメージはなく、身体中から溢れる表現のままに、1週間描きつづけました。途中からは筆は あまり使わず、枝やスポンジや手やその辺にあるものを使って色をつけました。自由に描く絵がこんなに楽しいとは…とにかく楽しい時間でした。
いろんなモチーフの中には「家」「人」「猫や犬やウサギや亀」「もう死んだかもしらへん魚」「時間」「ピースマーク」「過去や未来」「空気」「無数の色とドットと四角」 などが隠れています。

 

 

『子どもたちが住む街』(2017年)

アクリル、キャンバス、木材

 

どこの街にでもいて、どこの学校にでもいる。見ようとしないと見えない子どもたち。

そんな子どもたちの住む街を、複数の絵を組み合わせることで表現しました。写真は、第3回子どものきもち絵本原画展でつくった「街」。今回は、子どもたちが大人の住む世界へと近づき…新たな街を再構成します。作品の中に登場する、MIRUとIRUは、近くに頼れる大人がいない中で今日を生きている子どものための冊子、「生きる冒険地図」(非売品)の主人公たちです。

 

 

 

『宇宙船』(2018年)

アクリル、キャンバス、91×116.7cm

 

子どもたちが、大切にしていること、たくさんのスキのカケラ、生きるための情報と一緒に、宇宙船に乗っているイメージです。未来は真っ暗に見える闇の中だけど… いろんな背景、いろんなことがあるけれど、進んだり戻ったり、ちょっと滞在したり、寄り道したり、エネルギーをチャージしたりしながら、なんとか「生きぬいて」いってほしい。今日を生きて、明日へ、未来へ、飛び立ってほしいーこの宇宙船のイメージは、ぷるすあるはの情報サイト『子ども情報ステーション』のイメージにも重なります。

 

 

『広い世界が待ってるし』 2018年

アクリル、クレヨン、コラージュ/ キャンバス

 

「どこの街にもいるけど、紛れて見えない子どもたち。混沌とした世界に生きる、いろいろな子どもたちの顔。それは隣の家かもしれない、特別な存在ではなくて。
大人の世界を見つめる子どもの瞳には、大人の世界の歪みが映りこむ。
たくさんの家をコラージュに。モザイクの絵はいろんなきもち、どんなきもちもだいじょうぶ。傘はシールド。見えない鉄格子の先の差別や偏見から、子ども時間を守ってくれる。風船はすぐに壊れたりどこかに行ってしまうから、みんなで見守る。ロボットのボク。ボクはロボットだから傷つかない。
混沌とした世界だけど、でもキミは生きていける。子どもたちに自分の人生を歩んで欲しい。広い世界を知って、自分の足で飛び立って欲しい。」
複数の絵を組み合わせて作品にします。写真はその中の一部の絵です。

 

 

 

『子どもたちの世界につながる道』(2018年)

写真、パネル

 

展示している絵の中の子どもたち、展示しきれなかった子どもたち、プルスアルハの絵本の中の子どもたちを写真に撮り、並べます。チアキの目にうつる世界のいろいろも盛り込まれています。セキュリティゲートを挟む2つの道。モチーフは異なりますが、どちらも、子どもの世界を知るためのガイド。あなたの見慣れた風景の中にある、見ようとしなければ見えないものも、写り込んでいるかもしれません。

 

ほか、描きおろし作品、活動紹介パネルなど

チアキ(細尾ちあき)

 

兵庫県生まれ。看護師。関西で長く精神科診療所に勤めた後、2008年からさいたま市の精神保健福祉センターに勤務。2012年、同僚だった精神科の医師である北野陽子と絵本制作ユニット「プルスアルハ(現ぷるすあるは)」として活動を始める。

高校、看護学校を卒業して以降、ずっと看護師として働いており、絵の専門的な勉強をしたことはない。人が見る絵を描くようになったのはプルスアルハの活動を始めてから。特にこだわっているのは色づかいと表情。

精神障がいや発達障がいの本人やその家族、特に子どもの応援をテーマとして絵本やウェブサイトなどのコンテンツを作成。絵本では、お話と絵を担当。

展覧会歴

 

・2016年  『子どものきもち絵本原画展』HAGISO(東京)
・2017年  『子どものきもち絵本原画展 part.2 – ぷるすあるはチアキのアトリエ –』さいたま市役所市民ギャラリー(埼玉)
・2017年  『子どものきもち絵本原画展part.3 – ぷるすあるはチアキのアイデアが生まれるところ–』 さいたま市ノースギャラリー(埼玉)

開催レポート

》[お礼]子どものきもち絵本原画展を終えて」(part.1)
》[お礼]子どものきもち絵本原画展part.2を終えて(part.2)
》[お礼]子どものきもち絵本原画展part.3を終えて(part.3)

 ぷるすあるはの目指す社会の変化

子どもたちを応援するためには、より多くの方に現状を知っていただくことが必要です。一生涯でおよそ5人に1人がかかると言われるほど、精神障がいが身近となった現代社会においては、正しい情報を知ることで救われる心がたくさん あります。そして、知ることを通して、具体的な支援方法へと繋げることができます。

 団体基本情報、お問い合わせ先

 

所在地 〒338-0012 さいたま市中央区大戸1-14-10-105
連絡先 Tel 048-717-5639/Fax 048-717-5639
ホームページ https://pulusualuha.or.jp/
法人設立日 2015年6月1日(任意団体 2012年4月16日)
代表 北野陽子
受賞歴ほか 日本児童青年精神医学会  2014年度実践奨励賞/第12 回精神障害者自立支援活動賞  支援者部門/FITチャリティ・ラン2017支援先団体選出

 

※本展示会に関するお問い合わせは、お問い合わせフォームからお願いいたします。

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