「メンタルヘルスリテラシー教育」はこころの不調や精神疾患についての知識を得ることで、病気を予防したり、自分のこころの不調に気づいてまわりの大人や友達、専門相談機関などに相談できる力をつけていくことをめざす教育です。
海外では「学校メンタルヘルスリテラシー教育(学校MHL教育)」に取り組んでいる国が多くありますが、日本では学校のカリキュラムに位置づけられていません*。
少しずつですが、研究やボランティアの枠組みの中で、さまざまな取り組みが広がっています。その取り組みを紹介します。
取材記:Suzuki Yo+pulusualuha
*文部科学省が2018年3月に告示した高校の新学習指導要領で、保健体育に精神疾患の具体的な記述が約40年ぶりに復活しました。
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第1回
特定非営利活動法人地域精神保健福祉機構(通称・コンボ)/学校メンタルヘルスリテラシー教育研究会(以下、学校MHL研究会)
》精神保健の専門職による訪問授業で「SOSの大切さ」を伝える
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第2回
東京大学大学院教育学研究科健康教育学分野と日本学校精神保健研究会が取り組んでいる「学校MHL教育プログラム開発プロジェクト」
》「アニメ教材を活用した教員による授業」サポートしあえるコミュニティ構築をめざして
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第3回
「NPO 法人 こころ・あんしん Light」(以下、こあら)が作成した思春期の子ども向け教材“はーとトンネル”
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第4回
精神保健福祉の多職種や教育関係者の有志による「みやぎこころのデザイン教育」(SCOPE・宮城県仙台市)
》学校MHL教育4─日常のなかでできるストレス対処行動・援助を求める大切さを伝える