例えば「学校から連絡があったよ」と言われたとき、保護者のみなさんはいったいどんな気持ちになるのでしょうか?
「何かうれしい報告かしら?」と思うのでしょうか。
それとも「何か問題を起こしてしまったのかしら…」と思うのでしょうか。
ほとんどの人が「一体何が起きたの!?」とドキリとされられているのでは?
私たち学校の先生が保護者とお話しさせていただくとき、それはたいていが保護者の方が胸を痛める内容のほうが多いように感じます。もちろん、私たちのほとんどは子どもたちが好きでこの仕事に就いたので、一緒に楽しい時間を過ごしたり、彼らの成長を感じられた時は共に喜びを分かち合いたいと考えています。でも、そういう気持ちを伝えられるのは、通信だったり、面談だったり、通知表だったりと形式的な場面ばかり。忙しい日々の中では、保護者の方とそうした話に花を咲かせることの難しさを歯がゆく感じています。それなのに、お伝えしなくてはいけないのは「早く~してください」「~しないように気を付けてください」とか味気ないことばかり。
先生たちも心苦しい…。保護者もドキドキ、ヒヤヒヤ…。
そんな気持ちで対面しても、いい関係を築くというのはなかなか難しいように感じます。
そんなときこそ、少しでもお互いの間にプラスの力が働くために、先生方のプロとしてのふるまいが期待されます!
そこでお伝えしたいのがこの3つ。
・「説得するではなく、聞かせていただく」という気持ちで接すること。
・相手も緊張している。まずは気持ちをほぐすこと。
・自分がフラットな気持ちを持つこと。
先日、研修会に参加した際に、普段は医師として勤めていらっしゃる講師が、相談に来られた方とどのような心構えで対応されるかについてお話してくだったなかで紹介されたことです。
先生も人間。昨日の夫婦喧嘩を引きずっていたり、忙しい毎日にイライラがたまっていたりすることもあるかと思います。私なんて冬の寒さだけでも気持ちが滅入るのに、平日はなかなか家の掃除ができなくて、ぐちゃぐちゃの家に帰るのが億劫で…。
でも、やっぱり人と会うときは笑顔じゃないと。
更衣室に戻って、ぐーっと背伸びして肩の力をほどいたら、口紅塗りなおして鏡にステキな笑顔を映して。どんなときでも足を運んでくれた保護者に感謝の気持ちを伝えて、一緒に子どもの未来の話をしてみましょう。
学校の先生の忙しさは、世間でも騒がれるほど。気持ちにゆとりをもつことは大変なことかもしれませんが、少しでも先生方に役立つ情報であることを願っています。(まさみ先生)
先生方が気軽に立ち寄れて…『精神障がいや発達凸凹のある保護者』へのかかわりに生かせる情報と、先生方もちょっぴり元気になれる情報を発信します