コロナ禍での進級・進学をテーマにした、ちょっとしんどいママパパ向けメッセージについて、お尋ねをいただいたこともあって、今回このテーマについて考えてみました。
なかなか先の見通しを持ちにくい今のような状況ですと、次のような工夫や考え方があるのかなと思います。
・(コロナ禍でなかったらの)通年の年間予定を知る
・自分にとって、そしてお子さんにとって、楽な方法を選択し続ける
・個別対応をフル活用する(学校行事など)
・なるべくだれかに相談しながら物事を進める
・「以前きた情報が後で変わる可能性があること」と「先生にも判断がつかないことがあること」の2つは覚えておく
・「状況が変わったらなるべく早めに教えて欲しい」と先生にあらかじめお伝えしておく
それぞれ説明していきます。
通年の年間予定を知る
学校からのプリントについては、「通年と違い…」と記載されているプリントが多い気がします。通年を知らない人にとってはわかりにくい表現だと思います。
2019年度の一年の予定表をもらって通年を理解する工夫は良いアイディアだと思います。その他の点でも「コロナ禍でなければ、そもそもどういう予定だったのか」を確認することで、現状を理解することは大切な気がします。もし学校から情報がもらえるなら、もらっておいて良いかもしれないと思いました。
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自分にとって、そしてお子さんにとって、楽な方法を選択し続ける
今後どのようにしていったら良いのかについてですが、基本的には
「自分にとって、そしてお子さんにとって、楽な方法を選択し続ける」
ことではないかと思いました。
今回のコロナ禍の学校運営は、学校の先生方にとっても初めてのことであり、どのような対応が良いのか手探りで行っている最中です。これからも状況に応じて対応は変わってきますし、授業や学校行事もどうなっていくのか見通しは持ちにくい状態です。
なので、その場その場で判断していくことが求められるのですが、この判断が苦手な方がいらっしゃるかと思います。そういった方が判断できるようになるためには「自分の中で判断の基準になる目安を設ける」になります。
それは当たり前のことではないかと思われる人もいるかもしれませんが、実際にはなかなかその選択をすることは難しいものです。
それは「自分だけ楽をして良いのだろうか?」「周囲からもっと努力しろと言われるのではないだろうか?」「子どもにさぼり癖がついてしまうのでは?」など、将来や周囲のことを考えてしまうからです。
実際のところ、自分やお子さんにとって楽な選択をすることがマイナスに働くということはほとんどないと考えています。自分にとって楽というのは自分にとってプラスなことをしているのであり、その結果自身のエネルギーになるので、より困難な状況にも対応できるようになります。
サボり癖というのも、そもそもサボり癖は何かを我慢させて直すものではなく、お子さんや周囲にとってプラスになる活動をすることに楽しみや喜びを見いだすことによって、結果的に治ることだからです。
ちょっとわかりにくいかもしれません。例えば部屋の掃除ひとつとっても誰かに注意されたり、嫌々やることではサボり癖は直らず、綺麗は部屋で過ごすことで気分良くなったり、物を無くさなくなったり、誰かに喜んでもらえたりすることで、部屋を掃除しようというモチベーションが上がることによって直るということです。
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個別対応をフル活用する
学校行事を個別対応で乗り切ろうとされている判断は、とても良い判断だと思います。自分にとって楽であり、実行可能なものであれば、それを選択していくことが今は求められているのだと思います。
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なるべくだれかに相談しながら物事を進める
状況が変わることについて行けないと感じた際には、なるべく他の人に相談しながら物事を進めていけると良いかと思います。
「ちょっとしんどい親御さんへ」のコラムにも書いてありますが、基本的には「報・連・相」を大切にしがら、情報共有してしければと思います。
》「カンペキにできなくてもいい。親だって1年生」─ちょっとしんどい親御さんへ2
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「以前きた情報が後で変わる可能性があること」と「先生にも判断がつかないことがあること」の2つは覚えておく
急な変更はちょっとしんどい親御さんにはなかなか負担の大きいことかと思いますが、緊急事態宣言などの発令や解除など、コロナ関連の出来事によっていろいろと対応が変わってしまうことがどうしても生じてしまいます。
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「状況が変わったらなるべく早めに教えて欲しい」と先生にあらかじめお伝えしておく
その情報も、どのように伝えて欲しいか(電話、メール、プリント、子どもに伝えてもらうなど…)事前に伝えておけると良いかと思います。
この状況下なので学校の先生にもすぐには判断がつかないということが起こるかもしれません。その場合には「○○までに教えてください」あるいは「決まったら教えてください」と伝えて、連絡が来るのを待つということも必要となります。
はっきりしないので不安を感じるかもしれませんが、その場合は他のことをしたり、考えたりしながら、気を紛らわしましょう。その方があなたにとってもお子さんにとってもストレスが少なくなるかと思います。
現在の状況は個別の対応を求めやすい状況とも言えます。この状況がいつまで続くのかはなんとも言えませんが、長く続いても、早く終息しても、ご自身とお子さまが楽に過ごしていける選択をし続けていくというのが大事かと思いました。