新たな集いの場、イベントなどで紹介される機会も増え、少しずつ支援の広がりを感じています。いろんな本や支援ツールがあって、その方に合うものが選べるようになるといいなと思っています。
数年前からやっている、年末に今年の新刊を紹介するコラムです。
『生きる冒険地図』
プルスアルハ
学苑社
2019年の新刊といえば、まずこちら。
お待たせしました、3年ぶりに出ました。
おかげさまで、好評いただき、4刷まできました。
2020年の宿題として…
このレイアウトや手描き文字が読みにくい、内容が頭に入ってこない…という確実なニーズに対して、知恵をしぼっています。
夏の活用ワークショップが流れてしまって、同じ形では実施の予定はないのですが、広げる、活用していただくための手立てを工夫していきます。
(ぷるすあるはのオンラインストアからの注文は、送料がかかりますが、広い世界のポストカードつき)
静かなる変革者たち 精神障がいのある親に育てられ、成長して支援職に就いた子どもたちの語り
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家族は支援者になれない?から生まれている本。
本のこのテーマが投げかけになっていると思います。
よい支援者になれる、自信をもってその道を選んでいいというメッセージ。そして、家族関係、家族まるごとの支援など…やや話題は広く…どこを受け取るか感じるかは読者次第かと思います。
これまでにも今も、声はあげていないけれど支援者として働いている家族の方はたくさんいて…家族であることの意味・仕事にどう反映されるかは、その人によるのかなと思います。語りをだれかがまとめて意味付けして広く発信することのもやっと感はあって(ここでは信頼の元での発信だと思います)… ぷるすらしい発信を振り返って試行錯誤していこうと思います。
子どもの立場の方の語り、座談会、解説で構成。
語ってくださったみなさんへありがとうございます。
雑誌・学会誌など
「精神看護」
2019年07月号 (通常号) ( Vol.22 No.4)
「特集 メリデン版訪問家族支援!「家族」を本人と同等の支援対象にすると、こんな変化が生まれるんです」
本人と家族とをまるごと支援する、英国発祥の支援について、原則・目的・特徴、8つの構成要素といった解説と、6名の実践報告からなる詳しい特集です。
》 2019年7月号のページへ(外部リンクへとびます)
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「こころの健康 」(日本精神衛生学会 学会誌)
33巻 2号
特集2 精神疾患の親をもつ子どもへの支援
特集にあたって(長沼葉月)
親と子どもをサポートする会の取り組みから(土田幸子)
ドイツの子ども支援と日本への応用に向けて(田野中恭子)
フィンランドにおける精神疾患をもつ親と子ども・家族への支援 – “Let’s Talk About Children” を中心に -(上野里絵)
子ども支援の潮流やポイントがコンパクトにまとまった総論から、各論へと続く特集です。
少なめだったので少しテーマを広げて…
下手くそやけどなんとか生きてるねん。薬物・アルコール依存症からのリカバリー
渡邊 洋次郎 (著)
現代書館
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依存症のこともメディアで話題になることの多かった一年。
地道にずっと発信を続けてくださったみなさん、専門家や家族会、当事者会のおかげで、取り上げ方が少しずつ変わってきたと感じています。
今年の新刊からこちらの本を紹介します。
わたし中学生から統合失調症やってます
水色ともちゃんのつれづれ日記
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ともよさんのストーリーと、4コマくらいの短いコミックエッセイと、解説とが、テンポよく読めていいかんじです。親しみやすくてわかりやすいイラストもいいです。どんな立場の人にもおすすめ。(2018年12月の刊行でした… )
2020年は、こちらの絵本の翻訳出版の準備が進んでいます。
4月頃刊行予定です! 楽しみです。