毎年年末恒例の新刊紹介コラムです。
『悲しいけど、青空の日』~親がこころの病気になった子どもたちへ~
文・絵:シュリン・ホーマイヤー
訳:田野中恭子
株式会社サウザンブックス社,2020年6月
ドイツの児童専門書の翻訳版。クラウドファンディングの達成、制作過程もご一緒させていただき、完成のときは感慨深かったです。
内容もとてもオススメ。子どもたちへ届けたいです。
ヤングケアラー わたしの語り
―子どもや若者が経験した家族のケア・介護
編:澁谷智子
生活書院, 2020年10月
ひとりひとりちがう体験があり、その語りがあります。2020年、ヤングケアラーの言葉を目にする機会の多い年だったと思います。来年も加速しそうです。
心病む夫と生きていく方法 統合失調症、双極性障害、うつ病 9人の妻が語りつくした結婚、子育て、仕事、つらさ、そして未来
著:蔭山正子, 監修:(公社)全国精神保健福祉会連合会
みんなねっとライブラリー, 2020年10月
配偶者・パートナーの支援の必要性(足りない…)を感じます。
子育て本といえば…
1日5分で親子関係が変わる!育児が楽になる!
PCITから学ぶ子育て
著者 加茂登志子, 小学館, 2020
1日5分。
1日5分の子どもとの「特別な時間」に取り組みます。
子どもと遊ぶのがちょっと苦手かも…という方にもぜひ。
セルフケア関連の本もコロナもあって注目されました
2冊ご紹介
『セルフケアの道具箱-ストレスと上手につきあう100のワーク』
著者 伊藤絵美, イラストレーション 細川貂々, 晶文社, 2020
100個あるので、多くの方が、気軽に自分もやれろうなものを見つけられそうです。理論に裏打ちされた実践的な本です。やさしくあたたかい。
10代から身につけたい
ギリギリ自分を助ける方法
著:井上祐紀
KADOKAWA, 2020
中高生年代に向けてかかれてるセルフケアの本です(それ以上の年代でも使えます)。悩みを「整理して」「(だれかと)つながって」「対処する」という3つの流れでいろんなことに応用できそうです。
子どもの権利…大切。コロナ禍で切に。
『子どもの権利と新型コロナ』
国連子どもの権利委員会・平野裕二訳・長瀬正子やさしい日本語訳
いらすとれーしょん:momo・デザイン:mai works