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気分の不調をかかえながらの子育て、コロナ禍の影響、自助グループについて ー 産後うつなどママのこころの不調を対象とした自助グループ・はぐはぐからの声

気分の不調をかかえながらの子育て、コロナ禍の影響、自助グループについて ー 産後うつなどママのこころの不調を対象とした自助グループ・はぐはぐからの声
2020年10月30日 pulusu

気分の不調をかかえながらの子育て、コロナ禍の影響、自助グループについて ー 産後うつなどママのこころの不調を対象とした自助グループ「はぐはぐ」からの声

 

産後うつなどママのこころの不調を対象とした自助グループ「はぐはぐ」さん。
ぷるすあるはと同じさいたま市で活動されています。
2010年から始めたグループを、10年間、毎月開催してこられました。コロナ禍で半年のお休みを経て、7月に再開してから…2020年10月で117回目の開催(!)になります。
「雨宿りするところ」のイメージというはぐはぐの場について、気分の不調をかかえながらの子育てについて、コロナ禍の影響とあわせて、代表のあかつきさんに、メールでお聞きしました。自助グループに参加されている方、つながっているから得られた声です。

 

「いろいろな当事者の声が伝わるといいなぁ~と思います。同じ産後うつ体験者でも、共通する思いと異なる様々な思いがありますので、両方の多様性が伝わるといいなぁと思います。」

 

ーコロナ禍の影響などについて教えてください

 

得られた声です

 

・とても窮屈ですが、当たり前が当たり前でないありがたさを痛感しました

・コロナでPTA等なくなり、人と接する機会が減り、気が楽でした

・コロナ自粛の際は、子どもをせかす・怒ることが減りました。普段の生活の忙しさで子どもに「早く、早く」と言っていたことに気づきました。親子でゆったり過ごす余裕は持てました

・コロナ中の年度の切り替わりで、きちんとお別れをできないままの方々がいて悲しかったです

・コロナ禍で私は被害妄想が増えました。コロナに罹患して家族中が地獄絵図になる想像をしてしまいます。ただでさえメンタル面で悩んでる自身の生き辛さに、恐怖が加わります。昔よりかなりメンタル回復はしてますが、コロナは大打撃でした

・夫の在宅が増え、家族でのけんかは増えました。リモートで会議をしていると、物音等気を使い疲れます

・コロナが気になり外出が出来なくなりました

・仕事が減り、収入は減りました

・対策は、処方された薬は必ず服用し、コロナ関連のニュースはたまにしか観ない。散歩を増やして、自然に親しむ。ヨガを取り入れる。睡眠の質には気をつけてます。宅配サービス回数増やす。アニメや映画鑑賞を増やして、親子で夢中になる時間を増やす

 

 

※「はぐはぐ」の場への影響は、開催の中止です。世の中の様子に合わせ、再開しましたが、参加ルールに条件(ママのみの参加等)が必要となりました。コロナそのものも総じて影響があるのか、参加者は例年より少ないです。

 

 

—こころの不調をかかえながらの子育てについて。これまでにやってきた工夫や知恵、大変だったこと、まわりの人に知っておいてほしいことなどについて教えてください。

 

得られた声です

 

・調子が悪いときの子どもの世話や食事の用意は辛かった。手軽に依頼できるサービスがほしかった。サービスの手続きがしんどいので、手軽にできるか、代理でやってもらいたかった

・「どうしたい?」と聞かれると辛かった。自分でも分からない・・・。考えるエネルギーさえなかった。いくつかの選択肢があれば選ぶことはできたかも

・気晴らしに散歩や外出をすすめられても、そのエネルギーもなく、かえって疲れました

・「お母さんなんだから頑張って」「子どもの為に」と言われると本当に苦しかった。子どもは大事!でも、調子が悪い!私の辛さは理解してもらえない。これ以上頑張れない・・・

・保育園等もすすめられましたが、子どもと離れるのが怖かった。ただでさえ、いいお世話ができてないのに、離れてしまうとますます子どもとの距離ができそうで。そして、駄目なお母さんと言われているようで・・・

・情報がありすぎて、混乱しました。元気なら取捨選択できるのでしょうが、不調と子育ての責任から選び出すことが難しい

・体調が悪い時は、保育園やベビーフードを利用しました

・哺乳瓶や抱っこひもなど、アイテムを増やし、負担のない子育てを追求しました

・自分のための時間に罪悪感を感じましたが、そういう時間を持つと子どもをかわいく感じたり、元気も出たので、意識して子育てのためにそういう時間を持ちました

・外で仕事をした方が、ママではない自分の部分も大事にでき、子どもと離れる分、愛おしさを感じ、預かってくださる方々に感謝もでき・・・精神的には調子が良くなりました

・夫が、自分の調子の悪さを代理で親戚等に伝え、窓口になってくれたのは助かりました

 

ーはぐはぐさんのこと、自助グループのことについて、参加者の声と、運営で工夫されていることなどについて教えてください。

 

得られた声です

 

・健康なママと比べて落ち込む事が多かった頃、辛い話を引かずに傾聴して下さる場に、親子共々救われました。決して公園などで、にこやかに話せる内容ではない深い悩みを抱えていると、具合が悪くなるのは当たり前ですよね。話せる場に感謝しております。

・こういった場は、なかなかないので、助かります

・普通のママ友には話せないので、こういった場でしか話せない

・同じ思いをしているママ達なので、色々聞けて参考になります

・自分だけじゃないんだと安心しました

 

運営の方から

 

・涙とともに辛さを吐き出されるママも少なくはないですが、お帰りの際は笑顔になられています

・子育て・不調の段階が異なるママが集まるからこそ、多様な情報が得られ、子育ての先輩ママや回復傾向のママがモデルの役割をされています。教えてもらう・役に立つという役割が自信につながっていくと思われます

・10年、地道に毎月開催に努めました。「今回がだめでも次に参加、いつかは参加、参加できなくても毎月続いている」そういった安心感を持ってもらえればと思っています。今回はコロナでお休みをさせてもらい、心苦しかったです。

・はぐはぐの場は、「雨宿りするところ」のイメージです。その場限りのたまたま出会った、言いたいことを話せて(放せて)、去って行ける場です。日常では作りにくい場です。

・それぞれのママのレジリエンスを引き出す一つのアイテムとして、はぐはぐの場を利用して頂ければ幸いです

 

 

》はぐはぐさんのブログ

(参加を希望される場合はメールでお申し込みください)

はぐはぐさんとの最初の出会いは、2013年、一般社団法人プティパ(現在はプティパ・メンタルヘルスソーシャルワークオフィス)が開催している『’あんしん子育て’サポートプロジェクト』の学習会の場でした。定期的に毎年開催されていた会で、2018年には、はぐはぐのメンバーのみなさんがお越しくださり、「産後こころがはれない、元気が出ない…」そんな産後ブルーと子育ての経験をお聴きしました。
グループの力、自助のチカラ、ひとりひとりの力を感じる時間で、その日のお話はとても印象に残っています。

 

それからもずっとひきつづき開催してきた場。場がある、ということの安心感と信頼感を感じます。(そして、それが一時閉ざされてしまった、さまざまな日常が分断してしまったコロナのインパクトの大きさも…)改めて、丁寧に歩みをつづけておられることに心から敬意をお伝えしたいです。

 

コロナ禍においてもそうでなくても…
精神疾患でも、同じ産後うつでも、いろいろな当事者の声、多様な声があることが少しでも届いたらと思います。

 

あかつきさんは、はぐはぐに当事者として参加されていますが、公認心理師・臨床心理士でもあり、教育現場で相談業務をされています。学校再開後の様子を少し教えていただきました。
「学校再開が遅れた分の取り返しでしょうが、土曜授業や7時間授業等の負担が増え、教員・子ども達の疲労を感じます。本当に心配です。また、学校再開後、相談件数が本当に多く、落ち着かない・不安の症状の増加を痛感いたします。保護者も不安が高いです。私としては、コロナの影響は非常に大きいと感じています。今後も、何が起こるか分からない世の中なので、柔軟性が生きる力の大きな基礎となる気がしています。」

 

あかつきさん、声を届けてくださったみなさん、本当にありがとうございました。

追記
ぷるすあるはから、母子担当の保健師さん、子育て支援担当の方、精神科医療機関の方へのお願い

地域の自助グループの情報をぜひ調べてもっておいてください。
あまりたくさんないのが実情ではありますが…。そして、どんなグループか、お話をきいたりイベントなどで雰囲気をみたり情報収集した上で、お伝えできる方がいたら情報提供ください。以前の学習会の場で、「病院でも保健師さんからも、自助会の情報を紹介されなかった、参加してとてもよくなった」という声がありました。よろしくお願いいたします。
(ぷるすあるはにも、遠方からも、自助グループの問い合わせが入ることがあります。情報を集約して発信できたらと構想しながら…ページがひらけていなくて申し訳ありません)

 

 

関連リンク

 

【あんしん子育てサポートプロジェクト2018第10回学習会】
産後ブルー トーク! 経験者が語る自助のチカラ
~産後こころがはれない、元気が出ない…ママたちの声を聴いて考える。(2018.1.28)

》開催報告(主催のプティパさんのコラム)

》開催報告(ぷるすあるはのコラム)

》ルミエール〜産後うつ・子育てがブルーなママの会

(管理人さくちるさんには、子ども情報ステーションでも何本も記事を書いていただきました。現在は、産後うつ支援活動を完全に終了されています。ブログはそのまま公開されていて、うつママ会の作り方などの記事もあります)

》ママブルーネットワーク

産後うつのママとその家族をサポートするために活動している自助グループのネットワークです。はぐはぐさんは、ママブルー埼玉支部です。
産後うつのオンライン自助グループも開催しています。

「子ども虐待防止オレンジリボン運動 新型コロナウイルス感染症対策下における子ども虐待防止に資する活動への助成」を受けて行っています。

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