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雑談のススメ

雑談のススメ
2017年12月1日 pulusu

あっという間に冬になり、コートを着る日が増えてきました。職場では風邪をひく人が増え、先日行った勉強会でも前日に5名ほど風邪でお休みすると連絡が入ったりして、急に寒くなったことが影響しているのかなと思いました。体調管理に気をつけたいと思う今日この頃です。

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さて、すっかり間のあいた勝手にコミュニケーション講座ですが、今回のテーマは「雑談のススメ」になります。
成人の発達障害の方から相談を受けていると、時々「雑談する意味がわからない」「何を話したらよいのかわからない」「できれば避けたい」という話が出ることがあります。発達障害の方に限らず、雑談があまり好きでない、できれば避けたいという方もいるかと思います。
基本的に、無理に雑談をする必要もないかなと思っているのですが、雑談には雑談でそれなりに意味のあることだと思っていますので、今回はその雑談をすることの意義について少し考えてみたいと思います。

 

1.お互いの状態を知る

 

雑談は大体あいさつから始まって、天気や気候、日課や行事、最近世間的に話題になっていることなどを話したりします。
それは個人的な話はあえてせずに、お互いに無理なく話せる共通項の多そうな話題から入るためです。そして、この際に話の内容だけでなく、相手の話し方やトーン(いわゆる準言語)や表情やジェスチャー(非言語)などから「今日は疲れているのかな?」「何かいいことがあったのかしら?」など推測しながら話を進めています。
つまり、雑談は単に話の内容を共有するだけでなく、相手の今の状態を知る機会になっているのです。
また、雑談をする際、自分がどう反応するかによって自分の状態を伝える機会にもなります。ぶっきらぼうな対応をすれば、あまり会話したくないという意図が伝わりますし、笑顔で受け入れればあなたと話したいというメッセージになるのです。

 

2.感情のつながりの確認

 

雑談の中で話し合っている際、同じテーマで盛り上がれるか、そうでないかによって相手との距離感を確認していくことができます。
例えば昨日サッカーの代表戦があって日本が勝ったことを一緒に喜べるか、天気が悪くて洗濯物の乾きが悪いことを一緒に残念がれるか、仕事であったちょっとした困りことを共有できるかなど… そうやってどんな話題であれば相手と感情を共有できるかということを把握しています。
人は自分と同じように感じてもらえたり、人とつながっているという感覚があると、安心感を得たり、気持ちが落ち着いたりすることがあります。そのためになるべく相手と話を合わせながら共有できる部分を探り、あまり共有できる部分が少ない人とはつきあい自体を続けるべきかどうかと考えたりするのです。

 

3.インフォーマルな情報の収集

 

「井戸端会議」という言葉があるように近所の方と雑談をするということは、一見とりとめもない話をしているようで、実は自分の周辺で起こっているローカルな情報を収集できるという役割があります。
自分にとって役に立つかどうかは別として、近所のちょっとした出来事はインターネットでも把握することが難しい情報もあるので、日ごろからそういった情報を収集することは無駄にはならないかもしれません。

 

 

いかがだったでしょうか?
繰り返しになりますが、雑談を無理にする必要はありませんし、不特定多数の人とたくさん話す必要もありません。自分が信頼できる人が数人いれば、その人と話せれば十分という人もいます。

 

ただ、雑談というのはコミュニケーションの潤滑油のようなところがあります。時々人とかかわる業務をしている人や、メンタルヘルスの問題がある当事者のご家族から「どうやって大事な話を切り出したらよいかわからない」など相談されることがあります。
その場合はまずはその人と雑談ができる関係になることを、僕は勧めています。大事な話をする前に、まず日ごろから雑談できる関係を作っておいた方が、いざという時に話しやすいです。雑談から相手の人となりを知っておけるので、どのように話を進めたらよいのか、見通しも持ちやすいかと思います。

 

最後に雑談に向きやすい話題、向きにくい話題について話します。

向きやすい話題:天気や気候、日課や行事、世間で話題になっていること
向きにくい話題:政治や宗教、うわさ話(悪口)など

個人的な話題は軽いものであれば雑談に向きますが、立ち入った重たい話になると向きませんので、相手の反応を見ながら話題を選んでいけるとよいかと思います。