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コミュニケーションにおける「音のマナー」について

コミュニケーションにおける「音のマナー」について
2017年7月4日 pulusu

心理士おがてぃの勝手にコミュニケーション講座
第6回

 

おがてぃです。むし暑い日が続いており、ここのところバテ気味です。ようやく職場では冷房が入りましたが、効きすぎて今度は寒いとなかなか調整が難しいです。早く秋が待ち遠しい…

 

さて、今回のテーマは「音のマナー」についてです。
といっても、なんだかよくわからないかもしれません。わかりやすい例は、食事の際の「クチャクチャ音を立てて食べる」とか「麺をすすって食べる」とかで、要は相手によって不快感を与える「音」があるので、それに気をつけましょうという話です。
コミュニケーションの中では、声の大きさ、ほかにも例えば貧乏揺すりのカタカタという音などもあります。

 

クチャクチャ音を立てて食べるというのは一時期「クチャラー」と呼ばれてネットでも少し話題になっていたかと思います。自分の身近にもそういう人がいたので、そのことを指摘したことがあるのですが、その人は「ぜんぜん気がつかなかった」と話していました。たぶん「クチャクチャ音を立てて食べているよ」と日常生活のなかであまり指摘されることがないのではないかとはなしあったのですが、その時自分の立てている音に気付かないということは案外多いのではないかと思いました。

 

私自身も過去にカフェでアイスコーヒーを飲んでいる際「ストローで最後までズズっと吸うのはみっともない」と注意を受けたことがあり、その時は「なんで?もったいないじゃん」といって相手にあきれられた記憶があります。それが相手にとって不快だったり、恥ずかしかったりすることなのだと自分には思い至らなかったのです。

 

ラーメンをすすることに関しても同様で、だいたいの人にとっては特に何でもないのですが、外国から来た人にとってはかなり抵抗感のあるものだと聞いたことがあります。また、そばに関しては「すすって食べるのは不快」と言う日本人もいます…私はすすって食べていますが。

 

つまり相手によってそれを不快と感じるかどうかが異なるので、まずは自分が何か無意識のうちに立てている音がないかどうかをチェックする必要があります。
例えば手に持っているペンで机をこつこつと叩いている人もいれば、貧乏ゆすりで足をカタカタしている人もいます*。

 

また声の大きさもあまり自覚のない人がけっこういます。
ある相談では、自分の声の大きさで部下が委縮[いしゅく]しているのに「なんであんなに縮[ちぢ]こまっているのかがわからない」と言っていた上司の人がいました。その方とは声の大きさを5段階くらいにしてどのくらいがちょうどよいかを一緒に検討しましたが「言われるまで全然気づかなかった」と言っていました。

 

音のマナーに関しては

・自分が普段どんな音を立てているかチェックしてみる。
・その音が相手に不快な思いをさせていないかチェックしてみる。

の2点を検討してみると良いかと思います。
自分だけでは難しいという場合には、家族や信頼できそうな人と一緒にチェックしてみても良いかもしれません。

 

*貧乏ゆすりやペン回しなど、身体を少し動かしている方が集中する(じっとしていると集中できない、じっとできない)という人もいます。「身体を動かして音を立ててしまうかもしれませんが、集中しているときに起きます。気になるようなら教えてください。」とあらかじめ伝えておくとよいです。音のならない方法(テニスボールをにぎるなど)へ置き換えていくのもいいですね。

》第7回 コミュニケーションにおける「においのマナー」について

心理士おがてぃの勝手にコミュニケーション講座全12回