感覚過敏っ子のチアキ。特に視覚過敏の傾向強し。
学生時代は窓際の席になると、眩[まぶ]しくてノートに字が書けないことがありました。
苦手なテキストは、全部なかったことにしていたんだなぁ…と改めて思います。
振り返れば小学生の頃から、好きな図鑑は大人用のシックなものでした。子ども向けのフルカラーは苦手。蛍光マーカーを使うと目が、チカチカして読めない。ノートにもすごくこだわっていて、線が苦手で全教科を自由帳にしていた事もありました。色々工夫しながら学生時代をなんとか切り抜けたようです。
テキストとの相性が悪くて、勉強に集中出来ないのは、もったいない!
勉強に集中出来ない。教科によって集中力が全然違う。もしかすると、テキストがカラフル過ぎて読みにくいのかも?ペンやノートはその子に合ってる?文房具選びも一緒に出来るといいですね(^^)
チアキが苦手だった…
教科書やテキスト、スライドなど
・カラフルで統一されていないもの
・明朝体、装飾文字などの読みにくいフォント etc
*紙媒体よりも、電子のもの(パソコン、スライドなど)はさらに読みにくいので注意
【工夫】
・カラフルな見にくい資料は白黒コピーして読む
つるつるしてないマットな紙を選択
真っ白だと白黒のコントラストが強いときには、薄い色の紙にする
・カラフルな見にくい資料は、色の入った透明下じきを重ねる(チアキは水色が見やすい。人によって違う)
・液晶はなるべく暗くする
(視覚的に刺激の強い資料にならないように制作者が配慮する!)
ノート
・濃淡のある線の入ったノート、濃い線のノート
(チアキの場合は、漢字帳、英語ノート、原稿用紙などが特に苦手。線が邪魔して書けない)
【工夫】
・自分の視覚特性に合ったノートを使う(チアキの場合は、全部、無地の自由帳、もしくは、線が薄いもの)
*ペンと紙との相性で、書きやすいもの、書きにくいものもあります
教室、机まわり、空間の環境
・掲示物などがたくさん貼ってあり目に入る(視界が定まらない。サイズがバラバラでカラフルな掲示物など特にヒドイ)
・窓際の席で光がはいって明るい
・教室の蛍光灯などの照明があわない
切れかかっている照明と換えたばかりの照明など、いろんな明るさが混在している
白い壁に反射している
これらの光が乱反射するような状況もしんどい
【工夫】
・掲示物は後ろにする、席の位置を変えるなど、目に入る場所には視覚的な刺激のあるものは貼らない(注意がそれやすい人にも有効)
・眩しくないなるべく暗い席にする
・照明を暗くする、複数の照明がある部屋では、明るさや設置場所、角度などをそろえる
・サングラスを着用する
・つばの大きな帽子やフードで光を遮れるようにする
・下じきで防御
・カーテンやブラインドなどあればしめる
チアキの場合を紹介しました。
個人差が大きいですので、どういう資料なら見やすいか、ノートなら書きやすいか、どの席や環境が刺激が少なく集中して過ごせるか、本人といっしょに探検して見つけられるとよいと思います。
実際には、例えば教室では、視覚だけでなく、音の刺激などもありますので、いろんな視点から探検できるといいですね。
このコラムがそのヒントになれば幸いです。
フォントについて詳しくはこちらのコラムを参照
》視覚過敏の人でも見やすいフォント選び・資料やスライド作成のコツ(チアキ編)