
ゆるゆる子育てを担当している公認心理師・臨床心理士おがてぃが、子育ての相談に回答するコーナーです。
質問タイトル:片付け
年れい: 小学4-6年, 中学生
質問内容
母子3人暮らしです。下の子は重度の知的障害児です。母親の私は15年以上鬱病[うつびょう]の治療を受けています。
鬱病の病状には波がありますが、今現在困っていて相談したいことは、以前は出来ていた料理が出来ない日が増えてスーパーなどのお弁当や外食が増えてしまったことと、以前から難しかった家の中の片付けがますます難しくなり家の中が散らかってしまい、子供達に申し訳ない状況になってしまっていることです。
2人の子供の学校の支度は何とかこなせています。食事は必ずあげていますが、自分で作る頻度は(特に上の子のぶんは)減り、お弁当や外食になってしまっています。
家の片付けの問題が一番切実です。自力での解決は困難です。ものすごく疲れやすく、どうしようもなくて休む時間以外は子供達のことに体力を使いきっています。どうしたら良いでしょうか。

おがてぃの回答
ご相談ありがとうございます。
このいただいた文章を書くこと自体、とても労力のいることだったのではないかと思います。そんな中でもご自身やお子さんたちのことを考え、どうにかしようと取り組まれていることに僕はなんというか敬意を感じました。読ませていただいてどのようにしていけるとよいか、僕だったらこう考えるかなということをお伝えできればと思います。
まず、思ったこととしては、このことは相談者さんお一人で抱[かか]えない方が良いかなと思いました。
ご自身がうつ病を長く患[わずら]っており、シングルでお二人の子育てをなさり、なおかつ下のお子さんが重度の知的障害をお持ちであると考えると、それは負担の多い状況[じょうきょう]であるかと思いました。
なので、その負担を少しでも楽にするための何かができるとよいと思い、それは相談者さんがさらに何かをするということではないかと思いました。なので、どうにかご負担が減ることを一緒に考えられると思っています。
食事や片付けが今回のご相談であり、加えるとそもそも疲れ[つかれ]やすくなってしまっていることが、より大変さを増すことにつながっていると感じました。なので、片付けや食事などを手伝ってくれる人がいるとよいなと感じました。いわゆるヘルパーさんや家事援助[かじえんじょ]をしてくださる方々のことで、今はひとり親世帯の家事援助をしてくださるサービスも自治体によってはあるので、それらを使えるとよいなと考えています。下記サイトなどで調べることができますので、参考にしてみていただけるとよいかと思います。
》シングルマザー・シングルファザーの暮らし応援サイト・あなたの支え
(こども家庭庁)
こういったサービス利用を検討[けんとう]するのも、実はなかなか大変なことだと思っています。利用手続きがけっこう手間だからです。なので、それも手伝ってもらえるとよいと思いました。今もし受診[じゅしん]している医療機関に、医療相談員さんやメディカルソーシャルワーカー(MSWと呼ばれています)がいらっしゃるなら、そちらで家事援助を利用したいと相談できるとよいと思います。もしいらっしゃらなかったら、お子さんの通う学校のスクールソーシャルワーカーやスクールカウンセラーが相談に乗ってくださいます。お住まいの自治体の家庭児童相談員さんも対応してくださるので、相談者さんが相談しやすいところで相談してもらえるとよいかと思いました。
相談先の例
・病院 相談員、ソーシャルワーカーさん
・学校 スクールソーシャルワーカー、スクールカウンセラー
・自治体 家庭児童相談員さん(総合案内でたずねると案内してもらえます)
あとは少しライフハック的なことなのですが、子ども情報ステーションのサイトに、ゆるゆる子育ての日常生活に関することが載っているページがあります。そちらも参考にしてもらえたらと思いました。
》ゆるゆる子育て〜日常生活編~(親のみなさんへ)
そのページにも書きましたが、大変な時は食事は外食やお弁当が用意できているならそれで充分です。
手作りであるかどうかより、一日3食とれているか、食事の時楽しく食べられているかどうかの方が大事なので、そちらを意識してもらえたらよいかと思いました。ただ、もし何かひとつでもしたいということであれば、寒い時は温かいものがあるとちょっとうれしいので、インスタントのお味噌汁とか、スープとかあると良いかもしれません。
片付けに関しては、そもそもなんで片付けないといけないかというと、物を管理したり、病気にならないよう清潔を保つことが必要だからです。
相談者さんはお子さんの学校の支度をしてくださっているので、そんな中もがんばってくださっているのではないかと思いました。もし、プリントなど大事な書類などをなくしそうということであれば、なるべく目につくところにクリアファイルを置いて、そこに必要な書類は全部入れておくなどできると良いかもしれません。また物がたくさんあるとそれだけで疲[つか]れてしまうということがあるので、とにかく大きな箱にいろいろ入れてしまったりするとちょっと気持ち的に楽になったりします。ただこれも手伝ってもらってやった方が良いかもしれないので、無理のない範囲[はんい]でよいかと思います。
いろいろ書きましたが、すでに相談者さんが頑張られていることもたくさんあるのではないかと思います。こういうときは、ついできていないところに目が向きがちですが、そのできていることの積み重ねがちょっとずつ良い方向に向かっていく糧[かて]になりますので、無理なくできることから取り組んでいただければと思います。

おがてぃ
普段は民間企業で心理職として仕事をしています、3児の父です。
公認心理師。臨床心理士。



