本の紹介です。
『親の精神疾患とともに生きる子どものレジリエンスを高めるために 家庭、地域、保育・教育現場でできること』
アルベルト・レンツ:著
宮崎 直美:訳
田野中 恭子:監修
かもがわ出版
2024年05月
精神疾患の親とその子どもについて、レジリエンスについて、知識を共有した後、具体的に、親にできること、保育園や幼稚園・学校の先生へのアドバイスがかかれています。
ヤングケアラーのテーマの本は近年とても増えましたが、これはありそうでなかったテーマです。出版社のページから目次をみることができます。
基本的に文字だけの本ですが、ワンポイントアドバイス、ポイントのまとめ、注記、具体例、最新の日本の情報などがはさまり、内容が整理されています。実践的な本です。
そして、内容にくわえて、ぷるすあるはが注目したのは「おすすめ文献」コーナーです。
日本語訳が刊行されている絵本2冊にくわえて、(日本では刊行されていない)ドイツの絵本が6冊紹介されています。例えば、お母さんが境界性パーソナリティ障害をわずらっているミアの絵本、読んでみたいですね。
ドイツでは多くの心理教育絵本があって、お子さんや家族にあわせて選んで使えるという話を10年くらい前に聞きましたが、それを垣間見ることができます。さらに、冊子、重要リンクも掲載されています。
日本の絵本も紹介されていて、ぷるすあるはの絵本も掲載いただいています。
》『悲しいけど、青空の日 〜親がこころの病気になった子どもたちへ〜』(サウザンブックス社)
田野中さん翻訳の絵本。こちらもおすすめ。
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精神疾患の親をもつ子ども達を支援する団体。田野中さんが代表をつとめます。
中学生~20代くらいの若者向けのパンフレット&Webサイト
「It’s your time あなたの大切な時間」心の病気がある親をもつ子どもたちへ
を作成、公開しています。
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》親が精神障害 子どもはどうしてんの?(動画とページ)
ぷるすあるはのこちらの動画やページにも協力いただきました。