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Q24. 発達障害で感覚過敏があります、小学校入学で心配ですーゆるゆる子育て実践編

Q24. 発達障害で感覚過敏があります、小学校入学で心配ですーゆるゆる子育て実践編
2021年1月25日 office

ゆるゆる子育てを担当している公認心理師・臨床心理士おがてぃが、子育ての相談に回答するコーナーです。

 

質問タイトル:発達障害の感覚過敏
年れい: 〜就学前

 

質問内容

子供が三歳半の時に自閉症スペクトラムと診断され、幼稚園の登園も、感覚の過敏から教室になかなか入ることができない辛い日が続いています。
特に聴覚の過敏から音楽の演奏会には参加できずダンスの曲合わせの音にも過敏が出てしまい職員室で過ごすのですが、なかなか感覚の過敏見えない障害に理解されるのが難しいようです。今年小学校入学で先生達の正しい理解がされるかどうか心配です。

 

おがてぃの回答

 

メールをいただき、ありがとうございます。
お子さんは感覚の過敏さがあって幼稚園で辛そうですね。メールをくださったお母様も日々の過ごし方にいろいろお気遣いされている様子が伺えます。

 

聴覚の過敏があって教室に入れない、いることが難しいこともあるということですが、こういったことは小学校でも引き続き、困りごととして生じてくるのではないかと思います。小学校の先生方が正しく理解してくれるかを心配していらっしゃいますが、僕自身の経験としては以前よりも理解してくれる方は増えてきている印象ですが、先生方の理解は個人によるところも大きく、一概に理解していただけるとは言えないなぁと思っています。
また、担任の先生や校長先生が変わったりすることで、事態が好転することも悪くなることも経験しているので、はじめ良かったからといっても油断ができず、逆に上手くいかなかったとしても、それがずっと続くということでもないと思っています。

 

もし、僕らができることがあるとすれば、それは正しい知識として感覚過敏のことと必要な配慮を伝えていくこと、そしてなるべく学校の複数の人に伝えていくことかと思います。もし担任の先生の理解が不足していて十分な配慮がしていただけなくても、学年主任や養護教諭、特別支援コーディネーター、教頭や校長など他の先生の理解が得られればそこから配慮していただける可能性もあります。
また、学校にいる相談員としてスクールソーシャルワーカーやスクールカウンセラーという人たちもいるので、相談して配慮してもらえるよう働きかけるのも良いかと思います。そして学校でなかなか相談することが難しい場合には教育相談センターや直接教育委員会に相談しても良いかと思います。1人でも多くの味方ができるよう働きかけていけると良いのではないでしょうか。

 

先生方への説明の際には、お子様の情報などを整理して伝えられると良いかと思います。
今回のように感覚特性のあるお子さんの場合は、「ぷするあるは」が作成した感覚特性を知る絵本「発達凸凹なボクの世界─感覚過敏を探検する─』」の中にある特性を伝えるシートなど活用できると良いかもしれません。(参考:》絵本と特性を伝えるシートの紹介ページへ

 

あと、最近ですと「保育所等訪問支援」という療育センターや放課後等デイサービス等のスタッフが学校に伺って、配慮の仕方などをアドバイスする福祉サービスも行われています。現在利用している医療機関や福祉サービスの方、自治体の福祉相談窓口などで相談してみて、そういったサービスを活用できるかきいてみるのもひとつかと思います。

 

いろいろな心配・不安はあるかと思いますが、保護者としてできることをしていきながら、状況に合わせて対応していければ思いました。少しでもお子さんにとって良い環境が整うよう祈っております。

おがてぃ
普段は民間企業で心理職として仕事をしています、3児の父です。
公認心理師。臨床心理士。

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