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[お礼とご報告]展覧会『生きる冒険地図ー子ども×チアキ×ぷるすあるは』@国分寺カフェスロー

[お礼とご報告]展覧会『生きる冒険地図ー子ども×チアキ×ぷるすあるは』@国分寺カフェスロー
2019年6月27日 pulusu

NPO法人「ぷるすあるは」は、2019年5月24日から6月5日、国分寺市のカフェスロー・スローギャラリーにて、展覧会『生きる冒険地図—子ども×チアキ×ぷるすあるは』を開催しました。

 

団体として5回目にあたる本展覧会では、キュレーション&ディレクションを、中津川浩章さん(美術家・一般社団法人AIM( Art InterMix )代表)、東ちづるさん( 女優・一般社団法人Get in touch代表)が担当くださり、チアキの作品の魅力の詰まった展示となりました。
キャンバス作品だけでも約50点。額装したドローイング作品も50点以上。生きる冒険地図のMIRUとIRUのディープな子どもの表情から、動物さんや柔らかい色調の絵、ダンボールの宇宙船まで、バラエティに富む作品たちが、ギャラリーからカフェまで広がり、わくわくする世界に…!
会場であるカフェスローの空間や食事やスタッフのみなさんの雰囲気もまた、展覧会を豊かな空間にしてくださり、ギャラリートーク、ライブペイント、トークイベントは、多彩なゲストと参加者のみなさんと、素敵な時間を過ごしました。

 

会期中、500名を超える方にお越しいただきました。
新刊『生きる冒険地図』をはじめとする書籍、そしてチアキの絵が、たくさんの方のもとへと届きました。その向こうにいる子どもたちへ…。子どもたちの冒険の応援につながれば幸いです。

 

ご来場いただいたみなさま、中津川さん、東さん、イドさん、ミオさん、Get in touchとAIMのみなさま、カフェスローのみなさま、PVプロボノさん・アルハと愉快な仲間たちのメンバー、ご支援いただいたFIT チャリティ・ランのみなさま、本原画展の開催にあたってお力をいたただいた全てのみなさまへ、心よりお礼申し上げます。

ありがとうございました。

 

2019年6月
NPO法人ぷるすあるは  細尾ちあき(チアキ)、北野陽子、スタッフ一同

 

 

イベントレポート

 

イベント1 中津川さんのギャラリートーク

 

5/24(金) 15時
本展キュレーターのひとりである中津川浩章さん(美術家・一般社団法人AIM代表)が障害がある人たちのアート、そして、チアキの作品について語りました。
ギャラリーの奥のエリアの濃厚な『生きる冒険地図』の世界、活動テーマの根源になる子どもの表情から、チアキのやさしいかんじ、多彩な作品の世界、ドローイングのグラフィックの美しさまで…   チアキワールドを引き出していただいた展示のお話、ふむふむと興味深く聴きました。
アートとチアキと自由と不自由と感性と社会のことetc… チアキは終始??顔でしたが、そんなやりとりも含めてほんわかと楽しい時間でした。

 

イベント2 中庭ライブペイント

 

5/25(土) 11-16時ごろ
カフェスローの中庭でチアキのライブペイントを行いました。
快晴。5月とは思えない陽気で、眩しさ暑さに弱いチアキには厳しいコンディションでしたが、お越しくださったみなさんに励まされて、50号×2枚の真っ白なキャンバスがあっという間に絵の具で埋まりました。テーマは、(だれにも気づかれていなかったようにも思いますが…)食・コーヒー豆・つながり。カフェスローの中庭のこの日の空気と風を感じた作品に仕上がりました。
途中、お客様のカバンや服にもペイントするという楽しい演出も!チアキオリジナルブランドです。
完成したキャンバスとパレット3枚は、会期中、中庭に展示しました。

 

 

イベント3 今日と明日をつなぐ冒険 ─『生きる冒険地図』出版記念イベント

 

6/1(土)  18:30-20:30 開場17:30
プログラム
ごあいさつ/冒険前のこころえ:たのなか先生のまじめなお話/冒険のはじまり:チアキの『生きる冒険地図』の話/ひとやすみ/凸凹冒険トーク:動画撮影&制作うらばなし + 質問タイム(チアキ+たのなか+センセ+宮原+内田)/キャンプファイアー:絵本朗読×avinylgirlによるミニライブ/そして冒険はつづく(クロージング)

チアキと、アルハをとりまくいろんな仲間の凸凹トークイベント。絵本『ボクの冒険のはじまり』の朗読と音楽のコラボに、ミニライブまでついた、盛りだくさんの2時間あまりでした。
スペシャルなゲストでは、チアキの小学校のときの担任だった木伏先生が関西からおみえになり、リトルチアキのエピソードも飛び出しました。その朴訥とした語りと子どもたちへのあたたかい眼差しが印象的でした。朗読と音楽とのコラボは初めての体験!チアキが読む声に音楽がやってくる、まるで追いかけっ子をしているみたいなふしぎな感覚…。物語の終盤、主人公リクが自分のスキを見つける冒険へと進む背中を、音楽もいっしょに後押ししてくれるような、勇気をもらえる時間でした。
イベント全体が、参加者、ゲストのみなさまといっしょに、あたたかい空気に包まれました。この空気が伝染して子どもたちに届きますように…。

出演者
・チアキ(細尾ちあき・ぷるすあるは) ・キタノ(ぷるすあるは)
・たのなか先生(田野中恭子・佛教大学看護学科教員):精神障害者の家族、特に子どもを対象に支援・研究を行っています。京都の「精神障害の親をもつ子どもの集い」に参加して7年。日本の子どもや学校の現状、海外の取り組み等をNHK「視点・論点」をはじめ様々な機会で紹介し、どのようにしたら親子が少しでも安心できるのかを皆さんと考えてきました。近々、子ども&大人向けの絵本出版に向けてクラウドファンディングを始める予定です(6/27スタート)。
・センセ(木伏広明・元小学校教員):チアキの小学5-6年生の担任。教室の後ろに、文房具などが入った誰でもいつでも使っていいボックスを準備してくれてました!忘れ物で怒られる心配がないってすごくホッとしていたのを思い出します。ぷるすあるはの活動を始めてから連絡をとり、何十年ぶりかに再会しました。
<クリエーターチーム:動画「親が精神障害 子どもはどうしてんの?」https://kidsinfost.net/pv/(2018、PVプロボノ)の制作メンバー です。今回のイベントをいっしょに企画・運営しました。リーダーは宮原さん(通称魔女)。>
・宮原契子:クリエイティブディレクター:広告会社からNGOに転職した魔女系クリエイター。NGOで宣伝広告を担当する傍ら、プロボノ活動としてNPOの動画制作やマーケティング支援も
・内田英恵:映画監督/映像ディレクター:代表作に『動かない体で生きる私の、それでも幸せな日常』(2010年look&roll国際 映画祭(スイス)特別賞受賞)、長編ドキュメンタリー映画「あした生きるという旅」(SKIPシティアワード受賞)、 「世界は布思議~布のおはなし~」など
・藤木和人:作編曲家/ミュージシャン/音楽系エンジニア。子ども、障害者、地域支援等での音楽活動や録音・企画協力
<avinylgirl   https://avinylgirl.com/>
・川嶋成美(Vo.) 佐藤信二(Gt.)須藤あきら(Ba.)高橋洋祐(Perc.)
動画「親が精神障害 子どもはどうしてんの?」で使われている音楽は、川嶋成美さん作詞作曲の歌「はなむけ」のアレンジです。チアキの朗読との“セッション”に加え、「はなむけ」などのオリジナル曲を演奏しました。

 

イベント4 「Let’s まぜこぜ!アートのチカラを語ろう」

 

6/4(火) 19:00-21:00
ゲスト:中津川浩章さん、東ちづるさん
今回のキュレーションを担当したお2人がゲストのトーク。
前半は、一般社団法人Art InterMix(AIM)・一般社団法人Get in touchでの社会活動について、アート活動を通じて見えてくるものなどをお話しいただきました。後半は、チアキも加わってのトーク。ぷるすあるはの絵本のことや活動のこと、チアキのふしぎなキャラクターや表現の世界について…素敵なトークで引き出していただきました。手話通訳は森本さん、田村さん。参加者のみなさんも一体となり、あったかい時間になりました。ありがとうございました。

アルバム

展示作品

展示パネル

フライヤー

 

designer:イドマサノリ(プライドデザイン主宰・デザインディレクター)
writer:尾崎ミオ

追記)

ライブペイントのパレット作品を、カフェスローに常設展示していただくことになりました!