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視覚過敏の人でも見やすいフォント選び・資料やスライド作成のコツ(チアキ編)

視覚過敏の人でも見やすいフォント選び・資料やスライド作成のコツ(チアキ編)
2018年4月18日 pulusu

ぷるすあるはの制作担当・チアキは「視覚過敏」の特性をもっています。極端なまぶしがりであると同時に、文字や色などの見え方にも特性があります。

【視覚過敏のチアキが見にくいと感じるテキスト(フォント)パターン12選】

…2015年に最初のコラムを公開してから、賛同の声がたくさん届きました。個別性が高いことだと思いますが、これらが見にくいと感じる人が少なからずいるようです。
チラシや資料、講義やプレゼンテーションのスライドを作成するときなど、気に留めてもらえたら嬉しいです。
チアキの視覚の特性にあわせた、ぷるすあるはの制作物のルールもまとめました。
(本コラムは、前回のコラムに、説明を少し追加してリライトしました)

視覚過敏のチアキが見にくいと感じるテキスト(フォント)パターン12選。

視覚過敏のチアキが苦手なテキストパターン12選!その1

視覚過敏のチアキが苦手なテキストパターン12選!その2

 

明朝体が読みにくいのは?(チアキの場合)

例えばこんなかんじです。文字として見るまでに時間差が生じる。先に濃淡で認識してしまう。

明朝体は読みにくい

字間、行間、サイズ、余白とのバランスなどでも、読みやすいもの、読みにくいもの、大きな差があります(まだ法則が見つけられていないので、整理できたら改めてアップします)

プレゼンテーションなどのスライド上映はさらにハードルがあがる

研修会などでのスライド。上映の光の影響で、紙の資料よりもさらに見にくいです。上で説明してきた、苦手な見にくいパターンが使われているスライドは、実際のところ、ほとんど読むことができません。
アニメーションも見にくさを演出。
そして、レーザーポイント。特に光(さしているポイント)が動いているとその光に邪魔されて、スライドが全く見れなくなります。

パソコンなどの液晶の画面も、光の影響で見にくいです。見ることのできない、見ていると体調が悪くなるウェブサイトが世の中にたくさんあります。

チアキの視覚の特性にあわせた、ぷるすあるはの制作物のルール

 

・フォントはゴシック体の一種類で統一
・修飾文字を使わない 文字や図形や写真を斜めにしない、影をつけない
・使用するカラーはなるべく2色まで、同じ色の濃淡はok
・文字の背景に色をのせるときは極力薄い色にする(薄いグレー、クリーム、ピンク、水色など)
・文字は90%グレーが基本(黒より優しい)
・紙はマット系、つるつるした紙を使わない
・紙の資料などチアキの分は白黒印刷で準備する
→カラフルで刺激が強くて読めない資料は、白黒コピーすると読めるようになることがあります

ぷるすあるはを始めてから、チアキの物の見え方が、ほかのスタッフとは全くちがう…と実感する場面が度々あります。
「目がはじく」が口癖ですし(視覚的な刺激が強すぎて見れないということらしい)、テキストによって、集中力が全然違います。読めない、内容が頭に入ってこない。それでも読まないといけないシーンでは、気持ち悪くなったり体調にも影響します。
今でも新たな発見がときどきありますが、試行錯誤しながらたくさん制作物をつくる中で、つかめてきた特性を制作物のルールとしてまとめました。

 

このコラムは、チアキの場合を紹介しました。個人差があることを改めて付け加えておきます。
チアキは丸ゴシックは苦手ですが、角ゴシックの方が苦手、という人もいますし、背景の紙は白ではなくて色がついている方が読みやすい、という人もいます。ほかにも様々ななバリエーションがあると思います。

 

「自分とは見え方がちがう人がいる」ことを知り、相手が読みやすい資料を意識しながら作成することが大切だと思います。
また、教科書や資料によって集中力が全然違う…といったときに、もしかすると、カラフル過ぎて読みにくいのかも?フォントや色やイラストが読みにくいのかも? という視点で一度考えてみてもよいかもしれません。

 

このコラムがその参考になれば幸いです。


感覚過敏がテーマのプルスアルハの絵本・解説つき

子どもの気持ちを知る絵本3
「発達凸凹なボクの世界 ─感覚過敏を探検する─」

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