ぷるすあるはの発達障害&ゆるゆる子育て担当のおがてぃです。今回でちあきの感覚過敏をフューチャーするコラムも3回目となります。
前回「AASP」という質問紙を行い、ちあきが感覚過敏であり、でもそれを上手に工夫して回避しているということがわかりました。今回は五感別に、それぞれの感覚過敏の特徴を見ていきたいと思います。
》日本語版青年・成人感覚プロファイル(AASP)をやってみました1(前回のコラム)
改めて言う必要もないかもしれませんが、五感とは、それぞれ味覚、嗅覚、視覚、聴覚、触覚の5つに分類される人間が外界の刺激を識別するための感覚になります。
ちあきは基本的に五感すべて得点が高いのですが、ところどころ低いところもあり、わかったこととしては
・ 運動などの強い刺激は好き
・ 味覚などには問題ないが、食感で好き嫌いがある
・ 匂いにも過敏だが、花の香りなど好きなものは大丈夫
・ 歯医者が嫌いだけど、口の中が特別過敏というわけでもない
・ 視覚、聴覚の過敏はかなり強い
などが挙げられます。スノーボードなども好きなので、運動が好きなのは納得できます。歯医者が嫌いなのは昔から有名ですが、どうも特別口内が過敏だからというわけではないこともちょっと意外なところです。どちらかというと不安の強さから歯医者嫌いになっていることがうかがえます。匂いについては刺激が強いから嫌というわけでもなく、かなり好みが分かれるようです。この辺りはもう少し本人から詳しくきいてみたいところでもあります。
反面、視覚や聴覚の過敏はかなり強く、TVや人混みなども苦手なようです。「カーテンがガラガラ(柄々)していると落ち着かない」と言っていたので視覚過敏は相当なものだと思います。
これだけ視覚や聴覚が過敏だと、人の多くてザワザワしている駅の周辺などはかなり落ち着かず、ストレスフルな状態ではないかと推測されました。打ち合わせなどでそういった場所にいかないといけない時は「前を歩いている同行者の肩に片目を合わせている」という、すごい工夫を編み出してました。
推測するに、いろんな刺激が多くてどこを向いたら良いのかわからなくなりそうな時に、起点となる場所を持っておくとそれほど刺激に翻弄されないということのようです。
「疲れた時はカラオケボックスに入って休憩する」こともしていて、その時はまったく歌わず、部屋を暗くして休むそうです。たぶんカラオケボックスなので防音がしっかりしていて音が遮断できるのと、部屋も暗くするということは光などの刺激もを遮断して、身体と心を休めていると推測しているのですが…とても示唆に富む内容だと思います。
こう考えると自閉症の人たちがひとつのことにこだわるのもなんとなく理解できる気がします。ひとつのことにのめり込んで、他の情報は遮断するということは、とても落ち着くことなんだろうなと思えますよね。
しかし、こんなすごい工夫を思いつくちあきはやっぱりすごいなぁと思います。本人は至って真面目だと思うのですが、片目を肩に合わせて、もう一方はキョロキョロしてるなら、確実にそれカメレオンの目みたいだよ…
↓シリーズ完結編