第2回 精神障がいのある親とその子どもの支援に関する学習会
2016年5月14日(土)@日本福祉大学 主催:親&子どものサポートを考える会
会の主旨(チラシより引用):昨今、精神障がいのある親とその子どもの困難・生き辛さに目が向けられるようになってきましたが、未だ支援が求めやすい環境とは言えず、困難を抱えて生活されておられる方が多いのが現状です。こうした状況にある親・子が必要とする支援は何なのかその現状を知り、私たちにできることは何なのか、支援を繋いでいくためにはどうすれば良いのか?を考える学習会です。
ぷるすあるはの2人で参加してきました。
前半は話題提供と意見交換 (13:00-15:00)
お茶ブレイク(交流タイム 15:00-15:45)をはさんで
後半は取り組み紹介など(15:45-16:30)
そして場所をかえて親睦会(希望者のみ)
話題提供は、有限会社オラシオン 訪問看護ステーションふろーる 辻本直子さん
『精神科訪問看護ステーションにおける子育て中で精神障害のある人への支援の実践報告』
訪問看護のよさ
──悪くなったときだけでなく、定期的なかかわりをもてる、安定しているときにもかかわり、よいところが見えること。親の立場の支援者であること。子どものアセスメントや育児に関する情報提供ができること。身体を診れること。ストレスケアや動機づけを家でできること──
を生かしながら、地域で13年にわたって、ネットワークを築きながら重ねてきた様子が伝わってくる素晴らしい実践報告でした。
印象に残ったこと
・なんといっても信頼関係を築くことが要。「この人だったらok」「話しても怒られない」という安心できる関係を作れるか。ゆっくり待つ、察する、柔軟に押したりひいたり。時には看護の枠からこえているように見えることも、その人のニーズにあわせて。(この話は・・・辻本さんだからこその説得力がありました)
・援助者自身が自分を大切にできている、不健康でない、よい資源をもっている、働いている大人のモデルであること(子どもから見たときに)
精神障害の支援でも、統合失調症などと、依存症の支援とが、まじわらないことが多いのですが、アルコール依存症、薬物依存症の方の支援も行われている点も心強く感じました。
意見交換では
・配偶者への支援が少ないという課題(ぷるすのコンテンツでも足りない、これからの部分)
・医療との連携の難しさ。訪問看護は医師の指示が必要なので、つなぎ方や連携の仕方etc などの話も(今回も、医療機関からの参加は少なく・・・難しさも感じます)
一方で、教育、児童相談所のスタッフの参加があり(!)、家族の立場、研究者、メディアの方学生などなど、幅広い方、幅広い年代の方(若い方も多かった)がいらして、支援が少しずつ広がっていることも実感できました。
支援マップ 》ウェブ版はこちら
最後の取り組み紹介の中で、子どもの集いに参加されている方のことばから…
「安心して話せる場」の大切さを改めて感じました。同じ立場の方と会い、自分だけじゃないと思えること。
全国版子どもの集いは今年は11月に開催予定だそうです。
学習会は、来年もまた継続して開催されます。例年、三重から企画準備運営を担ってくださる親&子どものサポートを考える会のみなさん、ありがとうございました!
1年ぶりの方もたくさんいてお会いできて嬉しかったです。ご挨拶できなかった方もいらして・・・申し訳ありませんでした。また次回よろしくお願いいたします。
最後は海の幸をいただいて帰ってきました。元気をチャージできました。