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成長を観る

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2016年2月26日 pulusu

こんにちは、小学校教諭のもっちです。先生のための保健室のページを担当しています。

先日、前任校の音読発表会に行ってきました。音読発表会は、一つの作品を学年全員が、音読する箇所を分担して発表します。隣に友だちはいますが、顔を会場に向けて、一人で語らなくてはなりません。個人の負担が大きいですが、どの学年も立派に発表していました。私が教えた子どもたちは、5年生になり、すっかり大きくなっていました。低学年の時は、声も小さく、恥ずかしがり屋だったA君、堂々と大きな声で、朗々と音読しました。お姉さんで、音読が大好きだったBさんは、さらに様子が伝わるように工夫していました。どの子もどの子も、体も心も大きくなったと思い、目頭が熱くなりました。

 

毎日一緒に生活していると、成長を感じ取ることは難しいですが、時間をおいて会ったり、以前の写真を見たりすると変化を如実に知ることができます。3月、忙しい時期に入って来ますが、1年のまとめの時期です。4月からの子どもの変化を見直してみる良い時期のように思います。テストでは見えてこない個人の中の成長を見取って、次の指導につなげる資料にすることができます。また、次の学年に引き継ぐ資料にもなります。

 

学習や生活に困り感を感じている児童を理解するにもこの観察が役立ちます。去年の4月に困ったこと、今できるようになっていることを書き出してみてはどうでしょう。教員は、どうしてもできないことのみに目が行きますが、できるようになったことに目がいくと、自分自身もポジティブになり、子どもにも優しく接することができます。ほめられると、大人も子どもも育ちます。事実を見つけそこをほめます。おだては、子どもが見抜きます。心からほめると通じます。

 

こんな作業を通して子ども理解を深めてから、学年最後の所見を書くと、保護者の方々に先生の思いが伝わる文になると思います。

学年末の忙しい時期、無理せず乗り切ってください。

もっち先生コラム

先生のための保健室

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