ぷるすの制作担当、チアキは漢字が苦手です。子どものときからその傾向があり、大人になってからはあまり困ることはありませんでしたが、最近、手描きのリーフレットを作ったり、絵本にサインをする機会に、改めて漢字問題に直面しました。具体的には、線や点などの細部が違う、偏(へん)と冠(かんむり)の関係が逆になる、バランスが違うなどです。
子どものときの記憶をたどりながら・・・・漢字学習のどこが苦手だったのかと、今できる工夫を考えてみました。今もチアキと同じ悩みを持っている子どもがいるかもしれません。なにかヒントになれば幸いです。
子どもの頃の記憶
・国語の「ノート」が大嫌いだった(後に検証します)
・ちゃんと書きなさいとたくさん言われて、消しゴムで消して、書き直している内に、紙がきたなくなってげんなり・・・
・やる気がなくなる、もういいや〜漢字の問題は、いつからか、点数がとれなくてもいいと諦めていた
・英語の単語を思えるのはもっと大変だった
・見て聞いて理解していても、それに書くことが追いつかない(特に不器用というわけではない)→板書全般苦手
・マークシート>>記述式のテストで成績が全然違った
漢字以外の要素も浮かんできますが・・・一番しんどかったのは「漢字ノートの枠の中に漢字をたくさん書くこと」でした。
枠があるとそれが気になる、邪魔されるかんじがする、どこに書いていいのかわからなくなる
こういう国語ノートがとにかく苦手でした。複数の線のパターンが混ざるもの、ふりがなをふる溝。線が濃いもの。
自分で無地の自由帳を買って、指摘されながらもそれを使っていました。
(大人になった今も、例えば相談記録の用紙は、線が濃いものはどうしても書きにくくて、自分だけ無地の紙に書いていました。使用するノートは数種類に限定されています。なお、愛用しているのは、オキナのProject Paperです。紙とペン・鉛筆の相性によっても、ぞわ〜として書き続けられないことがあります)
枠の中に書く、ノートの線の中に書く、ローマ字を英語ノートに書く、全般的に難しいです。
漢字の覚え方(もっと拡げると何かを学ぶときの学習の仕方)にはとても個人差があると思います。
チアキは「全体の形を見て雰囲気で覚える」タイプ。
いろいろ試してみましたが・・・
たくさん書く(苦痛…)、意味から入る(効果なし)、読書する(読むのは不自由なく読書大好き)、書き順から入る(効果なし)、まず指でなぞる(効果なし)、偏やつくりなど要素にわける(わかれない)etcの方法はうまくいかず・・・
「漢字全体を大きく一回書く」
がよいようです。それを見本にして手がかりにする。よく使う漢字で間違えやすいバランスのものは、ポイントを書き込んでおく。といった方法に落ち着きました。
(あるいは、もう覚えるというよりも・・スマホでその場で漢字を検索して拡大表示します)(こんな方法があるよ〜というアイデアをお持ちの方はお知らせください♬)
漢字を正しく書こうとすると、莫大なエネルギーが必要です。それでも間違えることがあるし、そして一文字一文字に気を使うと、今度は脱字が起きます。
A.子どものときに、どんなサポートがあったらよかった?
Q.「漢字ドリルをなくしてくれたら嬉しい」
・・・・・・・・・・
本音が出てしまいましたが(笑)、大人になって必要な漢字スキルはなんでしょう。
今は、パソコンで書けるものが大半で、日常生活で漢字を書くことを強いられる場面はそれほどないでしょう。自分にとって最低限必要な漢字だけは書ける術をもっておきます。
チアキのように漢字がとても苦手な子どもは、しんどい学習方法に大きなエネルギーを注いだり、叱られる体験が重なって自信をなくしたり、学習がイヤになることを避けられる方がいい。