学校に行くのがしんどくなった主人公ミク。思春期の入り口のこころを描きます。
あらすじ
小学校高学年の主人公ミク。学校ではいつも、みんなから浮かないように気遣いながら過ごしていますが、ある日、学校に行けなくなってしまいます。…相談へ行ったお母さんの気持ちの変化、おばあちゃんのかかわり…止まっていたミクの時間が、またコトンコトンと動き出します。巻末に解説、付録「みんなのきもちいろいろ」付き。
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絵本を特におすすめしたい方
家族、養護教諭、スクールカウンセラー、教員、相談機関、医療機関、図書館(小中高校/大学/公共)、子育て支援に携わる方 など、子どもにかかわる全ての方が絵本の対象です
推薦文
齊藤万比古先生(児童精神科医/総合母子保健センター愛育病院)
学校を欠席して家にとどまる子どもの気持ちを力まずにそのまま描いた本に出会うことはめったにありません。この絵本は,内省的でみずみずしい言葉と力強いタッチの絵でそんな子どもを等身大に刻み出した作品です。おそらくは思春期に入って間もない年代のミクさん。君が感じた学校生活の緊張に満ちた違和感,孤立感,そして深い挫折感。それが君の初めての「自分」との真剣な対峙なのです。向かい合うことを通じて君は己を知り,他者を知り,生きることを知る。静かな光を帯びて,日はまた明けるのです。
関連絵本
プルスアルハ著/ゆまに書房
・子どもの気持ちを知る絵本
①わたしのココロはわたしのもの ─不登校って言わないで
②ボクの冒険のはじまり ─家のケンカはかなしいけれど…
③発達凸凹なボクの世界 ─感覚過敏を探検する
・家族のこころの病気を子どもに伝える絵本
①ボクのせいかも… ─お母さんがうつ病になったの─
②お母さんどうしちゃったの… ─統合失調症になったの・前編─
③お母さんは静養中 ─統合失調症になったの・後編─
④ボクのことわすれちゃったの? ─お父さんはアルコール依存症─