子どもも大人もイラストで学ぶ病気や障がい
知的障害
生活に必要な力(知的能力)に限りがある障害です。いろいろな工夫を見つけたり、相談やサービスを使って、その人らしい生活を送っている知的障害の人はたくさんいます。身近な人の理解や応援があると、その人が力を発揮[はっき]しやすくなります。
ページにおこしいただきありがとうございます。
大人も子どももいっしょに見れて、基本的な知識を学べるページです。およそ小学校中学年~大人の人に向けです。もっとくわしい情報を知りたいときは、参考サイトがページの下の方にあります。(子どものみなさんは、わかりにくいことや、ぎもんに思ったことは、大人の人に聞きながら読んでください。)
担当:さいたま市障害者更生相談センター[しょうがいしゃこうせいそうだん]+ぷるすあるは
02 どうしたら生活しやすくなるの?
生活をささえる相談機関やサービス
相談できるところや生活を支えてくれるサービス(サポート)があります。ここで紹介[しょうかい]するのは、一部です。今すぐ使わなくても、困った時の参考にしてください。
相談できるところ
- 住んでいる市区町村の障害福祉担当課[しょうがいふくしたんとうか]
- 生活支援センター:日常生活の困りごとや希望について、相談にのってくれます。
- 就労[しゅうろう]支援センター:おもに「働くこと」についてサポートしてくれます。
サービス
- 療育手帳[りょういくてちょう](みどりの手帳など):福祉的なサービスや周囲からの理解や配慮[はいりょ]が受けられやすくなります。
- 障害者総合支援法[しょうがいしゃ そうごう しえんほう]:日中の通い先、ホームヘルプサービスなど、様々なサービスが定められています。
役所は、市役所や区役所、町役場などです。
担当の課や支援機関の呼び方は、住んでいる場所によってちがいます。どこに相談したらいいか分からない場合は、「こんなことで困っているのだけど、相談できるところや利用できるサービスはありますか?」と役所に聞いてみてください。
相談やサービスを使って、その人らしい生活(家事や育児、仕事、しゅみなど)を実現している人はたくさんいます。
03 障害がある人はどれくらいいるの?
1%くらいと言われています*。
病気など、わかっている原因も400くらいあると言われていますが、原因が分からないことも多いです**。
*厚生労働省 e-ヘルスネット「知的障害」より **東京都心身障害者福祉センター発行リーフレットより
04 (親が知的障害のとき)子どもの安心のためにできることは?
親自身ができること
- 子どもとの時間を大切にします(お互いに楽しかったりリラックスしたり)
- サポートを上手に使い、困ったらSOSをだします
- 自分の健康やリラックスできる時間も大切にします
まわりの大人ができること
- 親だけでは必要な関心やかかわりが行きわたらない場合も多い(親はすでに精一杯がんばっている)と念頭に置き、サポーターのひとりになります
- 成長にともないでてくる「うちだけちがうの?」「なんで○○できないの?」といったとまどいや疑問に対して、まずは子どもの気持ちに耳を傾けます(準備ができていないときは、答えは急がなくてよいです)
- 「親は○○するもの」というイメージにとらわれず、子どもに対してできることを考えます(例 身に付いていない生活習慣などがあれば、ひとつひとつ具体的に教える)
- 子どもが安心して話せる関係作りを大切にします
06 関連コラム / ページ
関連ページ
障がいをかかえながらの子育てを応援しているページ
≫親が精神障がいやこころの不調になったときの子どものケアガイド
お子さんがいる場合の子どものケアについてまとめたページ
病気や障がいの方がいるときの家族の対応例を紹介しているページ
07 もっとくわしい情報を知りたいときの参考サイト&図書
本
- 健康ライブラリーイラスト版『知的障害のことがよく分かる本』有馬正高監修 講談社
ウェブサイト(リーフレット)
- 東京都作成リーフレット「知的障害の理解のために」
- 千葉市作成パンフレット「知的障害を理解するためのハンドブック」
※周囲の人が知的障害について理解するためのリーフレットです。ウェブページからダウンロードできます。
- 保健医療従事者のための知的障害のある 妊産婦さんへの対応ハンドブック 》ハンドブックへ
※科学研究費助成事業「知的障がいに配慮した周産期保健医療現場における支援の検討」(研究代表者:杉浦絹子氏)による