いろんな事情や生活の困りごとが起きたとき、暮らしや命を守るために、いろいろな支援制度(社会保障制度)があります。
このコラムでは、役立つ支援制度と相談窓口を調べるためのサイト、チャットボットなどの情報をまとめて紹介します。
いろいろな支援制度がありますが、自動的に使えるものは少なくて、使う人の方が申請[しんせい]しないといけないことが多いです。対象になる人が限られていたり、手続きなどがいろいろ複雑なことも多いです。
住んでいる地域によって使えるものがちがうこともありますし、独自のサービスをやっているところもあります。
目次
支援制度と相談窓口検索(公的な支援が中心)
1『支援検索ナビ』認定NPO法人自立生活サポートセンター・もやい
2『お悩みハンドブック』株式会社グラファー
3『あなたはひとりじゃない』内閣官房
4『経済制度ナビ -お金に関する60以上の制度についてご案内-』NPO法人Social Change Agency
5『 住まいの困りごと相談窓口(すまこま)』厚生労働省
相談先検索(公的/民間の相談先)
6『Mexミークス』NPO法人3keys
7『あなたはひとりじゃない>18歳以下のみなさんへ』内閣官房
8『いのちと暮らしの相談ナビ』NPO法人自殺対策支援センター ライフリンク
9『支援情報検索サイト』厚生労働省
1 『支援検索ナビ』
認定NPO法人自立生活サポートセンター・もやい
》サイトへ
性別・年齢(18才以上/未満)と、12の悩みごとから当てはまるものをチェックすると、利用できるかもしれない制度の一覧が表示されます。チェックのページも結果のページもそれぞれ1つのページで完結する点が、とてもシンプルな設計でわかりやすいです。
制度をクリックすると、制度の内容や対象、窓口がくわしく説明されています。
トップページのフッターメニューには、支援制度一覧(10の制度)のリンクがあり、そこから調べることもできます。
生活保護/生活福祉資金貸付制度/住居確保給付金/一時生活支援事業/DV相談/女性相談等/虐待・子育て等の相談/雇用保険等/求職者支援制度/無料低額診療 の項目です。
2『お悩みハンドブック』
運営:株式会社グラファー
》サイトへ
当てはまる悩みなどページ毎の設問にチェックをつけて進んでいくと、公的支援を中心とした200以上の<制度 or 相談窓口 or 情報提供サイト>から、役立ちそうな解決手段が提案されます。
制度の説明は、平易なことばで、概要や利用上の注意点、必要な手続きや窓口までまとめてあります。
デザインや操作感はシンプルでみやすいですが、さまざまな機能と配慮が盛りこまれている特色があります。
例)
結果を共有できる/気になる支援リストを登録/状況整理メモ/相談内容をまとめる/結果の一覧があとで確認できて修正もできる/履歴を残さないやり方の説明… etc
複数の項目を選ぶこともでき、いろいろチェックしていると、結果もたくさん表示されます(絞りこむことは可能・必要)。
(配慮・機能が多いため、あれこれ開いているうちに、どこで何をしようとしていたのか迷子…みたいな事態も若干想像されます。自分にあった使いこなしができるとよさそうです。)
3 『あなたはひとりじゃない』
内閣官房 孤独・孤立対策ウェブサイト
》サイトへ
名称からは想像しにくいですが、支援制度や窓口を探せるチャットボットです。
入り口が2つです。
『制度・窓口を探す』『18歳以下のみなさんへ』
それぞれのページには相談先のショートサマリーがでてきます。
メニューにあるメッセージ>『相談窓口を上手に活用するために』
のページは、相談窓口やポイントが、コンパクトにまとまっていてわかりやすいです。
『制度・窓口を探す』では
公的支援を中心に、約150の支援制度や窓口の中から、状況に合った支援をチャットボットで探すことができます。
チェックは一度にひとつしか選べないので、ひとつずつ知りたい情報にたどりつくようなスタイルです(このわかりやすさもある)(ひとつ前に戻ったり、はじめに戻ったりできるので、いろんな調べ物は可能)。
結果はPDF表示することができます。
4 『経済制度ナビ -お金に関する60以上の制度についてご案内-』
NPO法人Social Change Agency
》サイトへ
お金に関する社会保障制度に特化したものです。
お金に関する60以上の制度から、チャットボットで、選択肢を選ぶだけで制度を探すことができます。説明は簡潔です。
LINEで質問や問い合わせをすることもできます。
選んだ条件で制度が出てこない場合は「お住まいの地域にしかない制度や解決策がないかを一緒に考えさせてください」とLINE相談をうながしてくれます。
(各制度のリンク先は文京区のものですが、制度は全国共通のものが9割です)
5 『住まいの困りごと相談窓口(すまこま)』
厚生労働省
運営事務局:NPO法人 ホームレス支援全国ネットワーク
》サイトへ
住まいの困りごと・生活困窮[せいかつこんきゅう]に特化したものです。
悩みや状況と、地域を選んで、支援制度と相談先を検索できます。
電話・メールなどで相談を受けて、近くの窓口へつなぐことも行っています。
相談先検索(公的/民間の相談先)
6 『Mexミークス』
NPO法人3keys
10代のための相談窓口まとめサイトです。
「家族や友達・お金・からだ・勉強など、人には言えない「困ったかも」を手助けする10代のためのWebサイト。当てはまる悩みと、都道府県を選んで、相談先を探すことができます。動画やよみものもあります。」
ふりがなをつけることもできます。
7 『あなたはひとりじゃない>18歳以下のみなさんへ』
内閣官房 孤独・孤立対策ウェブサイト
》サイトへ
年代→悩みごと→→を選んでいくと、おもに厚労省のページで紹介されている相談先(電話・SNS)が紹介されます。悩みによってはそれにあわせた相談先や情報も加わる構成です。
例)お金がなくて学校をやめないといけないかもしれない→文部科学省の奨学金のページの情報提供
チャットボットなので、自分が選んだボタン、回答などが、タイムライン様に順番に表示されて、スクロールして全体を見渡すことができます。
(なお、相談先の提示のあとに、「不安や悩みを抱えた時の向き合い方についての動画(東京都)」のリンクがでてきますが…. 動画のタイトルが「SOSの出し方に関する教育を推進するための指導資料 自分を大切にしよう 中等編」、開いて最初が「自分を大切にしよう」….しんどい子ども若者に向けてこの動画が貼られているのが残念でした…。)
8 『いのちと暮らしの相談ナビ』
NPO法人自殺対策支援センター ライフリンク「生きる支援の総合検索サイト」
》サイトへ
相談先の検索サイトです。
悩みや状況を選んで検索します。地域や開設時間、相談方法などの条件でのしぼりこみができます。
9 『支援情報検索サイト』
厚生労働省
》サイトへ
地域と相談の手段(電話・メール/SNS・対面)での検索、キーワード入力や悩みの種類での検索もできますが… 表示のメカニズムがよくわからず… 活用のイメージを持ちづらいです。支援情報は、外部のウェブサイトへのリンク一覧です。
厚生労働省の情報発信だと、新型コロナウイルス感染症対応でつくられた「生活を支えるための支援」の一覧が、今でも定期的に更新されていてみやすいです。
生活を支えるための支援のご案内(PDF)|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000622924.pdf
関連リンク
みんなのメンタルヘルス総合サイト|厚生労働省
》治療や生活へのサポート
ビッグイシュー基金
仕事と同時に住まいを失った/手持ちの現金が少なくなり泊まる場所がない/今はなんとかやりくりしているが、体を壊したら路上に出るしかない/ネットカフェや路上での生活から脱出したくてもできない
…上記のような方へ生活上でのお困りごとを解決するための情報を届けています。