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2018今年の新刊—精神障がいをかかえた親とその子どもの支援に関連する本

2018今年の新刊—精神障がいをかかえた親とその子どもの支援に関連する本
2018年12月27日 pulusu

新たな集いの場、イベントなどで紹介される機会も増え、少しずつ支援の広がりを感じています。いろんな本や支援ツールがあって、その方に合うものが選べるようになるといいなと思っています。2018年は、ずばりこのテーマの絵本の新刊はなかったようです… 新刊紹介も少し幅をひろげて、取り上げます。

 

 

メンタルヘルス問題のある親の子育てと暮らしへの支援
先駆的支援活動例にみるそのまなざしと機能

(子ども虐待対応のネットワークづくり 1)
松宮 透髙 (監修, 編集), 黒田 公美 (監修)
福村出版

児童福祉と精神保健医療福祉….両面から溝に橋をかけるような視点で構成されています。生活支援、世帯支援に焦点。多彩な支援の取り組みが具体的に例示されていて、読みやすい一冊です。

 

メンタルヘルス不調のある親への育児支援──保健福祉専門職の支援技術と当事者・家族の語りに学ぶ

蔭山 正子 (著)
明石書店

こちらも重なるテーマの一冊です。語りと支援技術で構成。

 

ヤングケアラー―介護を担う子ども・若者の現実

澁谷 智子 (著)
中公新書

「ヤングケアラー」とは、家族の介護を行う18歳未満の子どものこと。最近、耳にする機会が増えました。報道特集での特集にもなりました。親が精神障がい…のテーマとも重なり注目しています。
調査データ、当事者の方の声、海外の事例、現在の取り組みetc。ヤングケアラーについて知るのにまずこの本から。

酔うと化け物になる父がつらい

菊池 真理子 (著)
秋田書店

タイトルのインパクトのままのノンフィクションコミック。ぜひご一読を。

訪問看護と介護 2018年 11月号
特集・メリデン版訪問家族支援に注目! 

医学書院

本人と家族を「まるごと」支援すると、こんな変化が生まれます。
特集です。メリデン版訪問家族支援です。

がんになった親が子どもにしてあげられること

大沢 かおり (著)
ポプラ社

「どの選択も、間違いではありません」のイントロダクションから、全編通して、温かく細かな気遣いにあふれています。子どもの発達段階、家族の病状にあわせてという個別性が尊重されていて、子どもへの声かけが具体的なことばとしてたくさん紹介されています。多くの親子の支援にかかわってこられた中から生まれた、実践的な一冊。子どもの力を信じること。これも全編貫かれています。

 

ふたりママの家で (PRIDE叢書)

パトリシア・ポラッコ (著, イラスト), 中川 亜紀子 (翻訳)
サウザンブックス社

読み終わって、ほっこり、あたたかい心持ちに。
ふたりのママ&子どもたちの暮らしを描いた、とある一家のにぎやか成長記録。
クラウドファンディングを活用して世界の本を翻訳出版しているサウザンブックスさん。いつもキラリとひかる仕事をしておられます。来年の展開も楽しみです(^^)

 

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2019年は、新刊出せるように、がんばります。