学校現場にある先生のための「メンタルヘルス対策」をご紹介します。
※まさみ先生が務める埼玉県の取り組みを中心にご紹介します。自治体によって取り組みの内容や名称等が一部異なることもあります。
衛生委員会(安全衛生委員会)
・職員の健康増進を目的に設置される組織です。
・先生方の健康管理に関する計画を立て運営したり、課題を検討したりします。
職員健康相談
・産業医(健康管理医)に、個別の健康相談をすることができます。
長時間労働に関する健康相談
(対象者)
・1月あたり100時間を越える時間外勤務を行なった場合(法令上の義務)
・1月あたり80時間を越える時間外勤務を行なった場合
・1月あたり45時間を越える時間外勤務を行い、健康不安を有する場合
・長時間労働により健康不安を有する場合
(内容)
・産業医(健康管理医)による面接指導。
・その他、所属長が中心となり対象者の勤務状況の把握や改善に向けた取組みの検討を行います。
ストレスチェック、ストレスチェックに関する面接指導
・平成28年度から義務化された制度です。メンタルヘルスに関する問題の早期発見、早期対応のための取り組みです。
定期健康診断及び胃検診
福利制度
・保健師への相談
・医療機関の紹介やカウンセリングの利用など専門機関との連携
その他研修会
・メンタルヘルスに関する研修会など、新規採用者などを主な対象に行われていることもあります。
その他の健康の増進に関する取組みとして以下のようなものもあります。
【特殊健康診断(種類/対象者)】(※埼玉県、一部引用)
①介護業務者健康診断/特別支援学校に勤務し、介護業務に従事する教職員と
②VDT作業従事職員健康診断/1日平均2時間以上のVDT作業に従事する職員及び埼玉県により全庁的に実施することが定められたVDT作業を伴う事務に従事する職員で、「VDT作業従事職員健康診断調査票」により算出さえた自覚症状スコアが対象区分に該当するもの。
③有機溶剤・特定化学物質等取扱者健康診断/指定された有機溶剤及び特定化学物質等を取り扱う業務に従事する職員
これらの窓口の多くは、衛生管理者(50人未満の事業所は衛生推進者)に任命されている管理職や有資格者(養護教諭や保健体育科教諭)が担当しています。
衛生管理者及び衛生推進者は年度当初に、学校長から任命されていますので分掌が明記されている資料を見ると確認できると思います。
でも、一番大切なのは職場の人間関係づくり。身近な人と助け合える関係が、なによりも効果的なメンタルヘルス対策です。何かあったときは、気軽に相談できる職場を作っていけたらいいですね。
学校外での相談先の情報
》先生のための保健室(学校の先生方へ) ─先生方が気軽に立ち寄れて…『精神障がいや発達凸凹のある保護者』へのかかわりに生かせる情報と、先生方もちょっぴり元気になれる情報のページ ※プリントづくりについての配慮、このコラムへのリンクを追加しました