19 マイペースのアセスメント

こんにちは。おがてぃです。
実はいま、もっとマイペースが大事にされる世の中になっていくように何かできないかと考えていまして、「マイペース学会」というのを立ち上げてみようかなと考えています。学会での活動を通じて、いろんな人にマイペースってどういうことか、またマイペースを大事にしてほしいということを伝えていけるとよいなと考え、今はひとまずHPを作成している途中[とちゅう]です。

その作業の中で、ただ学会を立ち上げるだけだとみんななかなか興味を持ってくれないかもしれない…と思い、コンテンツをいくつか用意しようと思いました。そのひとつとして、誰[だれ]かの相談を受けたり、支援[しえん]をしたりするときの参考になるように「ペース・アプローチ」という支援[しえん]の技法をつくって、支援に関わる人のお役に立てるようにしようとしています。

今その支援技法をつくっている最中なのですが、その作業の中で、今自分がマイペースにできているかを判断するために、もう少しわかりやすい視点があるとよいかなと思いました。そこで、マイペースのアセスメントということで、今自分がマイペースであるか、また何が自分のマイペースを阻害[そがい]しているのかを考える際のいくつかのポイントをつくってみることにしました。

基本的な考え方としては、以前のコラムにも書いたのですが、まずマイペースは『自然体』な状態であると仮定して、その状態の人は、力みがなくて、ある程度安定していて、持続性の高い状態であると考えています。

ただ、それだけだと日々の生活の中でのマイペースの理解としては少し足りなくて、「マイペース(内的ペース)」と「社会/周囲のペース(外的ペース)』が上手くマッチしているかどうかという点が大事だと僕[ぼく]は考えています。

では、「マイペース」と「社会/周囲のペース」がどのように合っていて、あるいはどのようにズレているかを把握[はあく]する際のポイントとして、今のところ①スピード②密度・量③変化の度合いの3つがあるのではないかと思っています。

①スピード

例えば仕事とか授業とか、家事とかでもよいのですが、それらが自分の作業スピードや学習進度などと合っているかどうかというのがポイントになります。
これが、自分が元々自分が過ごしやすい、あるいはやりやすいと感じているスピード感よりも早いと、常に焦[あせ]ったり、追い立てられているかのように感じてしまい、自分のキャパを超[こ]えたペースで物事が進んでいってしまうので、マイペースが保てない状態になります。

②密度・量

一定の時間の中にある課題や情報の量のことになります。
例えば「30分以内に漢字ドリルを10ページ進める」とか「一日で専門書を2冊読む」などのような考え方です。これが自分が本来受けとめられる量よりも多いと、こちらもキャパオーバーになりやすく、ずっとこの状態が続くと心身の不調につながると理解しています。

③変化

日々のペースがどのくらい安定しているかどうかになります。
一日のルーティンがだいたい同じなら安定しているのですが、変化の多い職場だったり、学校だったり、家庭環境だったりすると、その変化になかなか追いつけずにしんどくなってしまうことがあるかと思います。変化も一定のリズムで変化があるとまた対処もしやすいのですが、いつ変化が起こるのか予測ができないと常に警戒[けいかい]してしまうので、心身ともに疲[つか]れてしまったりすると思っています。

このように、3つの視点から自分と周囲のペースが合っているかどうかをみていくと理解がしやすく、またどこを調整するとよいかもわかりやすいかなと考えてみました。そして、意外とこの「ペース」という視点が、普段[ふだん]相談や支援の現場にいるとみんななんとなくそうだろうとなぁと思いつつ、ちゃんと把握したり、ペースの調整をしようどうしようかと考えたりする機会が少ないと思って、改めて言葉にしてみたという試みになります。

ちなみに上記の3点に関しては、『周囲のペース>自分のペース』という感じで周囲のペースの方が早い例を挙げていますが、実際には『自分のペース>周囲のペース』という場合もあります。自分はもっと早いペースでやりたいのに、周囲のゆっくりとしたペースに合わせないといけないとなると、それはそれでストレスになります。なので、なるべくこのペースが上手くマッチするようにしていけると、いろいろなことが楽になるかなと思っています。

まあ、そんな感じであれこれ考えていますが、この『ペース』は常に変動しているものであるとも考えています。その日のコンディションにもよりますし、職場と家庭でも過ごし方のペースは異なるかと思います。また、もうちょっと頑張りたいという場合には、あえて自分のペースより早く取り組むこともあるでしょう。なので、その時々で調整しながら自分にとって良いペースを築いていけるとよいと考えています。

この『ペース・アプローチ』は、またちゃんと形になったら、どこかでみなさんにも紹介[しょうかい]できればと思います。

心理士おがてぃの勝手にコラム「マイペースに生きる」

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