公益社団法人 全国精神保健福祉会連合会(みんなねっと)が、共同プロジェクトとして、精神障害に関する報道の質を高めるための新たな指針を策定しました。
》プレスリリース
以下、ガイドラインの柱:「Dos & Don’ts」の要約を転記します。
■Dos(すべきこと)
・当事者・家族・専門家と定期的に意見交換を行い、当事者参画を進める
・精神障害を多様性の一つとして捉え、エビデンスと人権に基づいた報道を行う
・国連や国内法が示す最新の人権基準を参照し、適切な用語を用いる
・アクセシビリティに配慮した表現(音・光に敏感な人への配慮、平易な言葉の使用など)を工夫する
・対処法、支援へのアクセス方法、相談窓口など、実際に役立つ情報を伝える
・診断名や通院歴等を個人情報として保護し、プライバシーを尊重する
・当事者と協働し、社内啓発や研修を行い、環境・制度・態度のバリアを減らす
■Don’ts(すべきでないこと)
・精神障害を「弱さ」「異常さ」などと結びつけたり、否定的に描いたりしない
・犯罪と精神障害を安易に結び付けない
・エビデンスや人権基準に基づかない情報発信により、スティグマや差別を助長しない
・人権にもとる表現や古い用語を用いない
・本人同意のない個人情報の公表(アウティング)をしない
・診断名で人を一括りにしない
・描写によって当事者や家族の健康や生活に害を与えない