「境界線ってなに?」のページから、見開きスタイルのワークシートができました。

ワークシートについて
『境界線ってなに?』ワークシートは、「自分を守る透明バリア=境界線(バウンダリー)」をわかりやすく整理し、子どもから大人まで、いっしょに考えられるように作ったシートです。
からだ・持ちもの・時間や空間・性・気もち・責任など、日常の中にある “いろいろな境界線” をイラストで説明しています。
さらに、境界線が守られていないときのサインや、境界線を守るための工夫(伝え方・ことわり方・きょりの取り方など)も、短いことばとイラストでまとめています。
A4サイズ×2枚の見開きスタイルの中に、大切な内容がコンパクトに詰まった構成です。
心理教育・相談場面・学校・家庭での声かけなど、境界線について知る“最初の一歩”として使いやすいツールです。
使い方のヒント
1 読むだけでも理解の入り口になる“基礎ツール”
まずは、本人・子ども・支援者が軽く読むだけでも、境界線についてのイメージがつかめます。
2 話し合うきっかけに
イラスト中心なので、言葉にしづらいときや、きんちょうしやすい人でも取り組みやすい構成です。
相談場面や親子でいっしょにシートを見ながら、「ここはどう?」「身近にどんな境界線があるかな?」「こういうことあったりする?(境界線が守られていない場面など)」などと自然に話すきっかけが生まれます。
場面が浮かばない場合も、シートにそって、説明を進めることができます。
3 守る工夫をいっしょに考える
シートの後半には“きょりをとる/伝える/ことわる”など、具体的な工夫がコンパクトにまとまっています。自分に合う方法を選んだり、ロールプレイしたり、実践につなげやすい内容です。
相手に伝える・ことわることは、とてもむずかしい場合があります。そもそも、大人が子どもの境界線を守れていないことも少なくありません。
そのときは、別のだれかに(できれば信頼できる大人に…)言ってほしいことも伝えます。
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プラスのポイント
このワークシートは「境界線を守る」ことに重点を置いています。
一方、相手の境界線をふみこえてしまいがちなときの対処[たいしょ]については、このワークシートだけで扱いきれない部分があります。適宜[てきぎ]、説明を加えながら、あるいは別の媒体も利用しながら、お話していただけたらと思います。「同意をとる」ことについても、必要に応じて、さらに深められるとよいと思います。
こんな方へ
- 子ども・若者・大人との面談、相談業務にたずさわる方
教育・福祉・医療など、さまざまな支援現場で - 親子で境界線について話したいとき
- 自分の境界線を整理したい大人の方にも
子ども・若者との相談場面では、「カラー版」でのご活用がおすすめです。
》境界線ってなに?自分も相手も守る透明バリア
このシートのもとになったページです。
動画とページ、A4サイズ×3枚の印刷用素材があります。言葉の説明が多いバージョンです。
性暴力被害者支援センター・ふくおかと共同で制作しました。