初めて自助会に参加してみるときのヒント

「親が精神障がいをかかえた子どもの立場の方の集い」が各地に少しずつ立ち上がっています。
さらに、パートナーの集い、きょうだいの集い、ヤングケアラーの集いなど、いろんなグループが少しずつひがっています。

  • 自分だけじゃないとわかってほっとした
  • これまでだれにも話せなかったことを話せて、あるある…と言ってもらった、他の人の話にも共感できた
  • これなら自分のところでも試せるかもというヒントがあった
  • 自分の話がほかのだれかの役に立つかも…と感じた

など、自助会ならではの良さがあります。
同時に、それぞれのグループで雰囲気[ふんいき]も特徴[とくちょう]もさまざまです。
参加してしんどかった…ということも人によってはあると思います。
オンラインで開催しているところもでてきて、選択肢[せんたくし]がさらにひろがりました。
このコラムでは、グループ選びのヒントをまとめます。
ページの最後には、グループ情報などリンク集があります。

ページ案内

自助グループへ初参加するときに知っておくとよいこと・会場の調べ方や豆知識
主に依存症のご本人・ご家族向け自助グループをイメージしたコラムはこちらへ
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グループによっての特徴など

開催日時、場所、オンラインの有無など

→参加しやすさは、継続[けいぞく]的に参加するときには大事な要素です

どんな人が参加しているか

人数や年れい層、性別など
参加者の様子(病気の家族の状況、同居か別居か、仕事や子育てなどのそのほかのテーマなど)

→ある程度、お立場や境遇[きょうぐう]が近い方が共感しやすいのはあるかもしれません
→気持ちのはき出し、親との関係、生活基盤[きばん]づくり、居場所、仕事など…人によってニーズはさまざまです

進行、開催のスタイル

言いっぱなし聞きっぱなし*に近い/情報提供やアドバイスもある
専門職の方が参加している(サポートグループ**)
懇親[こんしん]会、アクティビティ、勉強会なども開催している

→お話のシェアに時間をさいて欲しいという人も、具体的な情報を得たいという人もいますし、勉強やアクティビティの時間がある方が参加しやすいという人もいると思います

グループの雰囲気…(言葉にするのはむずしいですが)

例えば参加者の距離[きょり]感。フレンドリーな雰囲気、開かれた雰囲気、個々が距離をもって尊重される雰囲気、匿名[とくめい]性が守られる雰囲気…など
同じ立場の当事者のみの参加/支援者の見学やほかの立場の家族の参加もokとしているところ
社会に向けた啓発[けいはつ]、発信にも力を入れているグループ
スタッフの方の雰囲気や人となり… etc

参加費

会場代やお茶代をシェアしているところ、無料のところなどグループによってちがいます

何を優先するかは人によってちがうと思います。
それぞれのサイトやパンフレット、記事、参加者の声など、事前に読めるものを読んだり、セミナーなどに参加してみるのもいいですね。
ですが…グループの雰囲気は参加してみないとわからない、体感できないのも実際のところ…。
最初からうまく発言できないのは当たり前です。話さなくても大丈夫という雰囲気だと安心です。
参加して気がちっとも楽にならないグループは、行かなくていいと思います。あわないと思ったら遠慮[えいんりょ]せずに他のところに行くのもokです。
個別相談の方があうという方もいますし、個別相談があう時期もあります。併用している方もいます。

初めて参加するときのヒント

主催[しゅさい]者の方へ初めてであることを伝え…
最初は聞くだけでもokですか?パスしてもokですか?と確認しておく
オンラインのミーティングでは、映像をオフにしての参加を伝えてみる
主催者の方とやりとりを事前にしておくと、人となりもなんとなく感じられるかもしれません。

*言いっぱなし、聞きっぱなし

参加者の方が話したことに、他の参加者は意見や質問をしません。
その場で聞いたことはその場に置いていき、外へ持ち出すことをしません(外へ持ち出さない、はどのグループも共通です)。

**自助グループとサポートグループ

自助グループ(セルフヘルプグループSelf Help Group)は、共通の問題や悩みを抱えた人が集まり、自主的に運営しているグループです。
ピアグループ、と呼ばれることもあります。「ピア」には、仲間、同僚、対等といった意味があります。
病気や障がいのご本人のグループは当事者会、患者会、家族のグループは家族会、と呼ばれることもあります。
医療職などの専門職の人がファシリテーター(司会進行役)として加わっているグループを「サポートグループ」といいます。自助グループとサポートグループを区別して使っていることも、そうでははない(自助グループのなかにサポートグループもふくめて使っている)こともあります。
いろんな呼び方があって、混乱します。。。

関連リンク

》精神障がいをかかえた親、ご家族(パートナー・子ども・きょうだい)向けの自助会の情報のページ

》精神障がいをかかえた親と子の支援団体

オンライン家族会情報

》encourage|エンカレッジ
うつ病患者の家族向けコミュニティサイト (うつ病以外の精神疾患のご家族の方もいらっしゃいます) 

みんなっとサロン
家族同士が相談できるコミュニティサイト

》全国ピアグループ一覧(地域精神保健福祉機構コンボのページへ)

》みんなねっと>都道府県連合会一覧 (全国精神保健福祉会連合会[みんなねっと]のページへ)

》一般社団法人wreath(リース)
セルフヘルプグループがみつかるプラットフォームを運営されています。「セルフヘルプグループって?」コンパクトな説明や、全国に約1,800ほどある、さまざまな領域のグループについての紹介などがあります。

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