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Q23. 子供が陰湿[いんしつ]な嫌がらせを受けています。ーゆるゆる子育て実践編

Q23. 子供が陰湿[いんしつ]な嫌がらせを受けています。ーゆるゆる子育て実践編
2020年11月30日 pulusu

ゆるゆる子育てを担当している公認心理師・臨床心理士おがてぃが、子育ての相談に回答するコーナーです。

※個人情報がわからないように質問を少し短くしています

 

質問タイトル:子供が陰湿な嫌がらせを受けています
年れい: 小学4-6

 

質問内容

小学5年の娘の母です。半年くらい前から一生懸命していた勉強をさぼりがちで、家庭内でイライラするようになりました。それと同時期くらいに、仲良しだったはずのお友達に無視されたり、ラインでいじめに相応することを書かれたり、私はそのお友達とさりげなく、距離を置くようにすすめましたが、「他に一緒にいる人がいない」と言われ「私はお友達も選べないの」といかりをあらわにしました。
しばらく様子をみていると、案の定、そのお友達の嫌がらせはエスカレートし、娘もやっと事態を理解し、行政の子供が相談できる窓口に電話をし、アドバイスをもらいました。そのアドバイスは、「お友達に気持ちをつたえ、わかってもらえなかったら、少し距離をおこう」というものでした。そのお友達は気持ちをわかってくれるどころか、さらにひどくなり、娘は死にたいと言うようになりました。学校に相談したところ、「女の子の場合は先生や親が入るとよけいに炎上する」「今は辛いけれど、これからの人生を乗り越える力になるから、うまくすりぬられるように見守りましょう」と言われました。このままの状態が続くと私も娘も力尽きてしまいそうです。どのようにするのがよいかもわからなく、毎日辛いです。

 

おがてぃの回答

 

メールをいただきありがとうございます。とても辛い状況ですね。お子様もメールくださったお母様もいろいろと悩まれ、どうしたら良いかわからずに苦しまれているのではないかということが伺えました。

 

まず、優先順位として一番大切なのはお子様とお母様の心身の健康です。あまりに学校に通うことが辛いようであれば、少しお休みすることも視野に入れていけると良いのではないかと思います。学校に通い、周囲のお友達を付き合っていくことは大切なことかもしれませんが、命がけですることではないと思っています。なので、あまりに辛い場合は無理にそれを継続する必要はなく、学校自体と距離を取るのもひとつかと思いました。

 

そしてその上で、問題を解決していけるよう関わっていけると良いかと思います。メールをくださったお母様は学校と相談されたとおっしゃられていました。学校に一度相談してこちらの望む対応をしてもらえないと相談しても無駄と思ってしまうことが多いのですが、学校には相談対応してくださる方がいろいろいらっしゃいます。担任の先生がはじめに相談相手として思い浮かびますが、その他にも学年主任の先生や養護教諭の先生、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー、教頭先生や校長先生に直接談することもできます。

 

また、学校には相談しにいくいということであれば、市町村の教育相談センターや教育委員会にも相談することができます。最近ですとSNSなどの相談窓口を設置しているところもありますので、調べてみていただけると良いかと思います。
ご家族だけで解決していくのは大変なことだと思いますので、親身に対応してくださる方を探しつつ、お子様もお母様も無理せず過ごされていってください。

リンク集

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おがてぃ
普段は民間企業で心理職として仕事をしています、3児の父です。
公認心理師。臨床心理士。

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