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サイトご利用アンケート2020のまとめ2〜「コロナ禍の様子を教えてください」

サイトご利用アンケート2020のまとめ2〜「コロナ禍の様子を教えてください」
2020年11月10日 pulusu

毎年行なっているサイトご利用アンケート。2020年は、コロナ禍の様子についての設問ももうけました。40名の方から回答がありました。その部分の回答のまとめです。ご協力ありがとうございました。

》コロナ禍の設問のほかの結果とまとめはこちらへ

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1.あなたが見聞きしている子どもの様子はいかがですか?

 

2.コロナ禍で見聞きされた(経験された)子どもの困りごとや悩みごとについて教えてください

 

・母子父子家庭で、2人きりのところは特に子どもが寂しくてネット依存になったり、2人で抱え込んでしんどくなったりしている。電車バス通学の生徒もいるが、精神的に不安だと言う声を聞く。

・ゲームする時間が長くなり、注意してもなかなかやめることができない。

・ゲームに夢中。悲観的。

・外出の機会が減って、少し元気がない。子どもの体力がついていない気がする。親にしか会えない。

・精神障がいなどをかかえた家庭の子どもたちではないけれど、学校休業中に子どもだけで留守番をし、突然の訪問販売におびえ、戸外の車の音も怖がるようになった。

・幼稚園児の娘について。 とうに乳離れしていたのに、またおっぱいを欲しがるようになった。 もう一人の幼稚園児の娘について。「こだわり」がでてきて、確認行動増えたり、極端に衣服や髪を結ぶゴムをきつく締め付けるものを好むようになった。

・緊急事態宣言中、2歳の子供がコロナ関連のニュースを怖がった。子供も今までできていたこと(遠くの友達と遊ぶ、遊園地や水族館などに行く、祖父母に会う)が急にできなくなり、動揺している。時々子供に「いつか水族館や遊園地に行こうね」と言われるが、明確な約束ができないので辛い(コロナさんが居なくなったら行こうねと答えている) 緊急事態宣言解除以降、保育園登園が再開したが登園を渋るようになってしまった

・高校生の娘は春のクラス替え後、5月後半までzoomで授業を受けていたため、逆に対面授業が再開された時は以前より更に気を使うようになり疲れ果てていました。 小学生の次女は、軽度知的障害があります。支援級に通っていて、お友達と毎日授業を受けることが大好きなので、突然休校になった日は泣いていました。

・友人の子どもが、緊急事態宣言明けに学校が始まる時に、行きたくなさそうだった。

・不登校増加/引きこもり

・近所の子供が外へ出られず、イライラしていた。同僚の子供は学校へ行かなくても生きられると言い出し、自分で勉強するからもう学校へは行かないと言い出した→そのまま不登校。

 

 

・友達と遊べない

・友達と会えないことによるストレス・集団生活で学んでいた日常生活の練習ができなくなること・家庭学習量(宿題)の増加によるストレス

・集団参加や遊びが制限される

・以前は体験できたものができなくなっているので不満そうです。(博物館の発掘体験など)

・保育園が休みになった時に行く場所がなかった

・外との関わりが億劫になった

・孤立と関係者への差別的対応

・感染への不安、行動が制限されることへのフラストレーション

・マスクが面倒そう。暑い中、部活や塾がお休みじゃなかったこと。

・皆がマスク着用すするので声がこもって、聞き取りにくい。部屋で「いることが多いので、表情が乏しくなる。

・目に見えないウイルスってそんなに悪いやつ?って聞かれて、どう説明するかに迷った。

 

 

・小学校は転退入が増えた(保護者の仕事の関係、居住地の変更、家庭の都合など)

・休校中の親とのぶつかり。

・親が仕事が激減しアルコール依存とDV→パートナーの母親が疲れきった→子どもが放置された、暴言を受けた→子どもが情緒不安定になった

・オンライン授業により、家に有無を言わさず他者が介入するような気持ちになり、安心して過ごせなくなった。親の生活パターンの変化により、親の心身のストレスが蓄積され、さらにこれまで家庭内でなんとかやり過ごしてきた問題が表面化し、子どもが影響を受け、不安が高くなったり、ストレスがたまり、さまざまなことに意欲がわかなくなったりした。

・小学校の休校や夏休みで親子が密着する時間が増え、精神疾患を抱える母親のストレスが過剰になってしまった。普段は長期休暇に入る前に支援者と相談をして対策を立てていたが、コロナ禍では事前の相談が全くできなかった。夏季休暇の後半には、母親が子どもへ暴力をふるってしまった。入院させるしか選択はないと思い、暴力が起きた翌朝に支援者に電話を掛けるが、どこも「担当者が相談対応中です」「訪問に出ています」などの回答で、折り返しの電話をお願いするも、かかってくることはなかった。家族だけで対応しているうち、たまたま母親の病状が小康状態になり、そのまま生活を続けている。

・1日家にいても食事がないときがあったようだ。

 

 

・以前と変わって当たり前なのに、変わらない事が問題かと思う。休校等によって活躍の場が少なくなったため、自己肯定感が低くなったお子様がいる。

・不登校になりつつあった時に学校が休みになったので逆に良かった。罪悪感を感じる事なくゆっくり休めた事で元気になれたので、コロナは我が家にとってはいい方向に働いた。

3.上記の困りごとなどに対して「このようなサポートがあればよかった」と感じていることがあれば教えてください

・どうしてあげたらいいのかわからない。

・子育ての集まりなども中止になるし、どうしていいかわかりませんでした。

・コロナ中にすべてのサポートが休止され、面談もストップされ、あまりにも苦しくて子どもは放置されるしかなかった

・学校や相談機関に気軽に相談できればよかったかもと思ってます

・困りごとを打ち明けられる相手や場所

・親の相手

・障害福祉も子育て支援も、需要に対して共有がまったく追いついていない。必要なサポートの内容はコロナ禍以前と変わらず、困ったときにすぐに相談ができる体制が整っていてほしい。

・いつもと変わらない支援を提供するための人材をサポートする経済的、心理的、身体的。

 

・支援級の子供だけの集い

・高校生の長女→対面授業か、zoomか選べると楽だったなと思います。私立高校なので、もっと臨機応変にできたと考えています。 小学生の次女→突然の休校指示を受け入れる数日前にこどもたちへお知らせをして欲しかったです。

・オンライン授業に関しては、受け手が画面と音声をオフにする権利をあらかじめ授業者が提示して、柔軟な対応をとれるような調整をするとよいと感じました。 親の問題に関しては、親自身が自分のストレス状況をセルフチェックして、早目に対処できるような情報提供があるといいのでは、と思います。

・せめて外では遊べるよう、広い公園は開放する方がよかった。学校についてはオンライン授業を早くに始める方がよかった。

 

・休校中はほぼ何もできなかったので、再開してからどのように対応していくか職場全体で、思想信条的なものの共有があっても良かったかもしれない。

 

・「生活に支障がでなければ、『まぁ、そんなもんかな』と、そっと見守ってあげていればいいよ」と、大丈夫だよと言ってくれる人(精神科医の家族)がいたことで救われました。

・自分のモヤモヤの気持ちと上手く付き合う方法

・子どもが気軽に見られる、元気が出るような、動画などあればいいかなぁ。

・部屋でいても身体を動かすようにする。笑いヨガとか体操などがあれんばよい。

・各所でいろいろな情報提供がなされていたので不足はなかったが、逆に取捨選択に迷う、情報過多になってしまった人もいたよう。

・とくにないです。

 

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4.コロナ禍で「子ども」のサポートのために/ご自身のために、工夫したことや試みたことがあれば教えてください

 

 

・保育園を探しましたが、認可保育園は入れませんでした。 今は認可外の保育園に通わせています。

・空いている子ども食堂をさがす。(あいていなかった)

・無理をさせない 心が健康でいるために、多少のことには目をつぶる(お菓子の食べ過ぎ、テレビやゲームの時間が増えること)

・怒らない。好きにさせる。だらだら過ごす。親子で。眠たくなったら寝る。夜更かしもしたければ、それも非日常の冒険のひとつ。という気分でなるべく、子どものやりたいことを黙認した。期間限定と言い聞かせて。子どもがイライラな気持ちを話す時は、しっかり膝をつきあわせて、話を聞いた。否定せず、受け止めた。

・1ヶ月分のスケジュール表を無料サイトから印刷し、毎日の予定・出来事を本人に記録してもらった。 長女とはヨガ・エクササイズを通してストレス発散・共通の話題を持った。

・人を信じる事の大切さ

・事実を知ることと、一つでも先に希望を持てること、を意識して情報発信。

・個別に話を聴く時間をとるように心がけた。

・共に散歩、学校へ行く、母親の思い傾聴

・会話や話し合いの時間を十分とるように心がけた。

・休みの日には、美味しいものを食べたり、少しでも関わる努力。

・学習の計画を立てた

・学校休校中に、電話での安否確認など

・動画作成

・学校での支援のため工夫はできませんでしたが、今まで受けた研修の振り返りをしました

・仕事の量を減らす(ただし職場では冷ややかな目で見られる)、子どもと一緒に過ごせる時間を増やす

・家で子どもと調理実習をしました

・笑いヨガなど気持ちを発散できるような体制づくり。絵カードなど活用して、表情が分かりやすくする。

・自粛期間中なるべく楽しく過ごせるよう、いつもはできない遊び(お菓子作りや料理のお手伝い)をした。近所の公園をたくさん開拓した。子供が母親(私)の鬱が悪化するとすぐこころに影響が出てくる子なので、保育園閉鎖期間は子供の世話を朝食後〜お昼までは父、お昼〜夕食前までは母というように分担し、母親の鬱が悪化しないようにした。

・自分が機嫌よく過ごすことを意識する。

・「コロナで大変」ではなく、日常生活の一部が変化したのだと伝えるようにしたこと、「なぜ感染した」ではなく「早く元気になってほしいね」と伝えるようにした。

・いつもより、見守るが、いつもと変わらないという配慮をすることで不安を減らす。

・とにかくゆっくり休ませ、家の中では自由に過ごせるようにした。勉強の話はしなかった。ゲームばかりしていたのでとことんまで突き詰めてみたら?と言ったらゲームの時間を自主的に決め、外へ走りに行ったり、普段読まないのに本を読み、勉強までした。また、余計な情報を入れて不安を持たないようにするためテレビのワイドショーを含め一部のお気に入りのアニメやドラマ、旅番組など好きなもの以外見ないようにした。

ホットとアルハおねがい

たくさんの声をありがとうございました。
読者のみなさまと共有できたらと思います。
長文お読みいただきありがとうございました。