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通学力、通勤力に合わせて進路を選ぶ -凸凹自立応援コラム3

通学力、通勤力に合わせて進路を選ぶ -凸凹自立応援コラム3
2018年9月26日 pulusu

自分の進路を選ぶとき「近いから」と理由で選ぶのはダメなことでしょうか?

 

中学校くらいまでは私立の学校に行かない限り、だいたい徒歩で通える範囲が多いです。遠くても自転車くらいがほとんどかな。でも、高校からちょっとずつ場所が遠くなって、バスや電車を使うこともあります。
実はこれが大変。乗り物酔いしやすい人にとってはそもそもキツイし、それだけじゃなくて朝とか帰りは人がいっぱい乗っていて、いわゆる「満員電車」に乗ることもあります。
朝のラッシュ時は大きい駅だと人がたくさんいて、なかなか前に進めません。またバスや電車に乗っている間もぎゅうぎゅう詰めで周囲の人に押されて、場合によってはそれが30分も1時間続き、すごい大変です。
場合によってはあまりに人がいて、電車やバスから降りられないこともあります。正直きつくて、人によっては学校や会社にたどり着く前にヘトヘトになったりします。

 

そんなふうに考えると、なるべく自分の家から近い学校や会社を選ぶというのは自然なことだと言えます。自分が学びやすい、働きやすい状況を作るというのは、進路を決めるうえでとても重要だということです。
「近いから」という理由で学校を選ぶことはけっして悪いことではありません。人は学ぼうと思えてどこでも学べるし、今はネットで勉強することだってできます。また、通学に使う時間を他の勉強や趣味に使えるというメリットもあります。同じ理由で仕事も「働く場所は近所が良い」と思う人はたくさんいます。

 

どうしても学校や会社でないと難しいという人は、いっそのこと学校や職場の近くに引っ越すというのもいいでしょう。通学や通勤は毎日のことなので、徒歩や自転車で通える範囲にくらいになるととても楽です。

 

なんとなく思い込みで「通学なんかよりも偏差値の方が大切」「電車がキツくても、毎朝頑張って乗らなきゃいけない」「周りの人はみんなそうしている」と考えている人がけっこういます。
でも、正直なところ僕はそうは思いません。むしろ 毎日のことなんだから通学や通勤はラクなほうがいいし、むしろ楽しい方がよっぽどいいと思うからです。

 

ちなみに僕は高校時代自転車で通学していましたが、だいたい帰り道は寄り道して川の土手で寝転んだり、どっかで買い食いしたり、本屋さんで立ち読みしたりと自分の好きなことをしていました。多少遠くて面倒でしたが、好きなことをして帰れるというのはとても気楽で楽しかったです。

 

みんなもちょっとでも通学、通勤がラクになる、楽しくなる方法があったらやってみてください。

 


凸凹自立応援コラム

ぷするあるは制作部、臨床心理士のおがてぃです。
このコラムでは、世の中の個性的な若者が今後の進路や就職を考える際に、多少は役立ちそうな考え方を提供しようとするものです。
とはいっても、いわゆる情報提供のようなものではなく、どちらかというと「世間一般で言われている進路や就職を考える際『これが大事』って言われていることって本当に大事なの?」ということを改めて見直そうとするものです。
いわゆる世間の『一般』の人にとって役立つことが、果たして個性的な人にも本当に役立つのか?特に発達が凸凹してて『マニアック脳』な感じの人達には、もっと違うやり方、考え方があるんじゃないか?ということを訴えたくなったのが、このコラムを書くきっかけとなっています。
世の中にはいろんな人がいるので、このコラムが役立つ人もいれば、全く役に立たない人もいるでしょう。でも、それでいいと思っています。このコラムを読んで、これからのことについて考えるきっかけのひとつにでもなってもらえれば、それで本望です。

 

》I’m 凸凹[dekoboko]ー自分を知って生きぬけマニアック脳