性暴力被害者支援センター・ふくおか+ぷるすあるは
境界線って?
すぐ近くに知らない人の顔があったら、イヤなかんじがするように、自分のまわりには、勝手に人に入ってこられない個人的な空間があります。
自分と相手の人との、目には見えない境界線。 見えない透明バリア。この透明バリアで、安心や安全が守られています。(英語では boundary バウンダリーといいます。)
空間のほかにも、持ち物、時間、からだや性、気持ちや考え方…。 いろいろな境界線があります。
透明バリアが守られないことがあります。自分でも気づかないうちに、相手のバリアをこえてしまっていることもあります。
子ども同士でもおきるし、大人と子どもの間でも起きます(残念だけど…大人が子どものバリアを守れないこともある!)。
親子、恋人、友人など、いろんな身近な関係の中で、透明バリアが守られないことがあります。
境界線・透明バリアは、自分も相手も大切にするためのツールです。
透明バリアが守られないとき…?
たとえば…こわい、モヤモヤしたきもちになったり。
相手との関係で、たとえば…ちがう意見を言いにくい、バカにされる、傷つくようなことを言われる、命令される。
こんなときは要注意。
透明バリアがピンチのサインかも? 気づけたらいいな…。
境界線を守るための工夫
例えば…
・その場をはなれる
・だれか、信頼できそうな人にはなしてみる
・NOを伝える…
NOって言うのはムズカシイ。
迷っていいし、なんかモヤモヤとかイヤとか、そういう気持ちを見つけられるといいと思います。
NOって言われると…。
腹が立ったり、かなしかったり、イヤなきもちになったり、することがあると思います。ツライ。だけど…そのときに相手にイカリをぶつけないことは大切なこと。
相手の「透明バリア」をこえてないかな?ってちょっと考えてみる。
信頼関係のなかの「No」は、あなたをキライとか拒絶[きょぜつ]ではないです。
Noが受けとめられる関係は素敵だと思います。
みんな、ひとりひとりちがう。考え方もきもちも大切にしてるものもちがう。境界線は… 自分を守る・相手を守る透明バリアです。


境界線ってなに?…
性暴力被害者支援センター・ふくおかと共同で制作しました
》センターのページへ(完全版・イラスト入り・福岡弁の動画もあります)
印刷用PDF・ワークシート版←NEW
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「境界線ってなに?」ワークシートができました。
A4サイズ×2枚のサイズで使いやすいです。
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本の案内
『わたしはわたし。あなたじゃない。10代の心を守る境界線「バウンダリー」の引き方』(鴻巣麻里香著,リトルモア)
スクールソーシャルワーカーの著者が、10代が抱えている人間関係のなやみやしんどさについて、「バウンダリー」を糸口に対処[たいしょ]法を見つけ出し、助けになる知識と作戦を伝える本です
》本の紹介ページへ
(具体的なエピソードを、バウンダリー、権利という視点から、かみくだいて、とりあげていく過程が、役立ちます。大人の方にも読んでいただきたいです)
関連アイテム
絵本『生きる冒険地図』(プルスアルハ著,ゆまに書房)
子どものためのサバイバルブック
透明バリア、子ども時間を作る工夫について書いています
》絵本紹介ページへ
無料アプリ『おたすけことてん」
境界線をふくむ99個の知恵を掲載
スマホに入れて、いつでも見返すことができます
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