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高次脳機能障害の情報を子どもたちに分かりやすく発信したい

高次脳機能障害の情報を子どもたちに分かりやすく発信したい
2015年8月31日 pulusu

 

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高次脳機能障害』についてのページの制作は、さいたま市障害者更生相談センター×プルスアルハ(ぷるすあるは)。一緒に作成にあたった担当のお二人からの寄稿です!

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さいたま市で高次脳機能障害に関する支援体制作りに取り組んでいるO&Mです。
今日は、「高次脳機能障害に関する情報を子どもたちに分かりやすい形で発信したい」と思った理由や、このページを作成した経緯をお話させていただきます。
高次脳機能障害は、大きなケガや病気のあとに残る障害です。主な原因は、交通事故や転落などによる頭部外傷、脳血管障害(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)、脳炎、低酸素脳症などがあり、子どもも大人もなる可能性があります。また、家族の誰かが突然障害をおうことで、子ども達の生活が大きく変わってしまうこともあります。
・前はうまく出来ていたことが何でできないの?
・お父さん、どうしちゃったの?約束を破ったり、急に怒り出したり…。私が悪いことしたのかな。
・お母さん、毎日忙しそうに病院に通っている。話しかけても上の空…。泣いていることもある。
何が起こっていて、これからどうなるのか。不安と混乱のなかにいる子どもたちに、少しでも安心と確かな情報を伝えるにはどうしたらいいだろう。伝える際に役立つツールは何かないかしら? …日々、相談を受けるなかで感じていた思いや質問をプルスアルハさんに伝えたところ、「なければ一緒に作っちゃいましょう」との心強いお言葉をいただき、完成したのがこのページです。
「高次脳機能障害ってなに?」「何が起こっていて、これからどうなっていくの?」の疑問に答えるだけでなく、「あなたのせいじゃないよ」「どんな気持ちもあっていい」「サポーターがいるよ」というメッセージが子どもたちに届きますように。そんな気持ちを込めて作成しました。
ケガや病気で高次脳機能障害になった本人はもちろんのこと、その家族にも理解と支援が必要です。そして、家族の誰かが障害をおったことで、安心が脅かされているかもしれない子どもたちにも、温かい関心が注がれ、支援の輪が広がっていくといいなと考えています。