先日、体験談を掲載したJさん(25才)に、中学生の頃を振り返って、いくつか質問に答えてもらいました。
・・・薬物といった言いにくいことを、どんな先生だったらもしかしたら相談できた?どんな授業やポスターだったら聞く/見るかも?
》薬物依存症体験談『今、ダルクで、希望や目標を探しながら1日1日を過ごしています』
自他ともに認める「自信がなくて、断れなくて、でもほんとは人懐っこいところのある」タイプのJさん。3番手くらいのポジテョンで悪さしてたそうです。
—中学生のJさんは、大人のことどう思ってた? 信頼してた?
NO,NO 怒られてばかり。信頼するとかムリ。
—クスリのこと、話せる人いた?
ないないない。怒られるだけ。
—どんな先生がいたら、話をしてもいいと思う?
どなりつける大人から、守ってくれる大人。こんなイメージ・・・
(「ちょっと待って、Jの話を聞いてあげて」と言われたら)その場では言わなくても、その先生には心を許すかも。何かあったら言うかも。
好きな先生が、「J、最近どうした?」とか聞いてくれたら、言うかも。少し話しやすい先生は… 大人しい先生。ちょっとのことでは怒らない、笑ってくれる先生。
-中学生が、自分から、薬物のことを言うというのはありえる?
絶対ムリ。先輩に殺されるとか思ってしまう。生きていけないと思うから、怖くてムリ。
バレても、他の人のことは、絶対に口を割らないと思う。
-薬物以外なら、大人に頼れる?
ムリ。どうせ怒られるし、目をつけられてるし。自分でとか、仲間の中でなんとかしようと思う。
-薬物のこと、授業受けた? どんな授業やポスターがあったら聞いた・見たかもしれない?
キライな人が言うことはきかないって思うし、授業とか受けないし覚えられないし、学校のポスターとか見てなかったから・・・
-ポスターがあったら見るかもって場所は?
サッカークラブの更衣室とか? コンビニ、ゲーセンとか。お金がないから、公園とかウロウロしてた。
—「依存症」のことを知ってたらなにか変わった?
自分はわからないけど・・・
(薬物依存症の人の)少しは薬を使わなかったかも…?(ヒドくなる前の)最初の頃やったら相談できたかもって人がいるかも。
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