性暴力被害[ひがい]の相談

性暴力とは

あなたが心からそうしたい、そうしてもいい、と思っていない性的なできごとはすべて「性暴力」と言います。レイプ(強姦)や強制わいせつ、痴漢[ちかん]、のぞき、ストーカー、盗撮[とうさつ]、露出[ろしゅつ]、児童ポルノ(はだかや下着姿の写真をとる)、買春、デートDV、ポルノを見せる、避妊[ひにん]に協力をしない、デジタル性暴力などがあります。

相手は知らない人のこともあれば、親や兄弟、親せき、友達、先ぱい、パートナー、先生、支援者、同僚[りょう]や上司といったよく知っている人のこともあります。相手は異性[いせい]のこともあれば、同性であることもあります。女性だけでなく、男性も被害にあいます。どの年れいでもあります。電車のように人目のある場所で起こることもあれば、だれもいない屋外、自宅で起こることもあります。
これはもしかして性暴力かな?と思ったときは、信頼[しんらい]できる大人か、専門[せんもん]の相談機関に相談ください。

性暴力被害の相談先の情報

2025年4月改訂

性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター(全国共通番号)

#8891

地域の支援センターに電話がつながります
開いている日時はセンターによってちがいます(サイトで確認ください)
》性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター|内閣府男女共同参画局

ワンストップ支援センター

被害[ひがい]直後から総合的な支援[しえん](治療[ちりょう]・相談・支援)をできるだけ一か所で受けられ、必要な支援につながるように考えられている支援機関です。

主な支援内容

  • 産婦人科の医療[いりょう]:診察[しんさつ]、妊娠[にんしん]や性感染症[せい かんせんしょう]の検査・治療、妊娠をふせぐ薬[緊急避妊薬]の処方、証拠採取[しょうこさいしゅ](病院へのつきそいや連絡)
  • 相談やカウンセリングなどの心理的支援
  • 捜査[そうさ]関連の支援、法的支援(弁護士の紹介[しょうかい]) など

電話を受け付けている時間や、対応している内容は、センターによってちがいます。

SNSでの相談窓口「Cure Time(キュアタイム)」

毎日17時から21時
チャットで相談を行っています

外国語での相談もできます(10ヶ国語対応 月・水・土 17時から21時)
年齢や性別、セクシュアリティによらず匿名[とくめい]で相談できます。
(メールアドレスを入力して送信すると、そこにチャットルームのリンクがとどきます)

メール相談も行っています(日本語のみ)
》Cure Time|内閣府「性暴力に関するSNS相談支援促進調査研究事業」

性犯罪被害相談電話(全国統一)|警察庁

#8103

発信された地域の、警察の性犯罪被害相談電話窓口、につながります
土日・祝日、窓口の時間外は当直が対応
緊急の場合は110番へ
》性犯罪被害相談電話(全国統一)

「サチッコ」SAP子どもサポートセンター(大阪)

06-6632-0699

月・水・金曜日(祝日、年末年始をのぞく) 12:00-16:00

19歳まえの子どもたちを性暴力から守るための相談電話です。
「性暴力なの?とモヤモヤしていること、困ったこと、イヤなこと、どうしていいかわからないことがあったら、気軽に相談してください」
》サチッコ

NPO法人レイプクライシスセンターTSUBOMI

性暴力(レイプ、ちかん、ストーカー等)の被害にあわれた方の支援を行っています。性別や被害時期なども気にせずに、安心してご相談下さい。電話・メール・面接で相談に応じています。被害者の交流会や弁護士の紹介も行っています。
》TSUBOMI

<家庭の中の性暴力、性虐待の相談>

子どもへの性行為(未遂[みすい]もふくみます)、性器をさわる、性器をさわらせる、性器や性的行為を見せる、性的な写真や動画をとったりアップしたりする など

児童相談所虐待対応ダイヤル

189

24時間365日

虐待があるとき
近くの児童相談所につながります。通話料は無料です。

<男性の性被害>

男性の性被害・全国の相談窓口 |NHK(クローズアップ現代のページ)

全国のワンストップ支援センターが男性の相談を受け付けているか、男性被害者を支援するためにどのような取り組みを行っているか、まとまっています。
》NHK(クローズアップ現代のページ)

》都道府県警察の少年相談窓口の一覧
「ヤングテレホン」と呼ばれているところもあります。メール相談を行っているところもあります。
(男の子の性被害の相談がしやすい窓口です)

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被害にあったすぐの対応(おもに72時間)

被害にあわれたときは、できるだけ早く(72時間以内)、警察やワンストップ支援センターに相談することが大事です。
被害から72時間以内であれば、緊急避妊薬[きんきゅうひにんやく](アフターピル)をのむことで、ほとんどの場合、望まない妊娠を防ぐことができます。
被害にあわれた方の診察[しんさつ]や緊急避妊薬、感染症検査などの受診[じゅしん]の費用は、警察から公費で負担できることがあります(病院から勝手に警察に連絡がいくことはありません)。

犯人を特定したり、後で相手を訴[うった]えたいと思ったときに、役立つ証拠[しょうこ]をとるために、被害にあわれたときに着ていた服、下着を袋に入れて残しておいてください。また、警察や病院に行く前にシャワーやお風呂でからだを洗わないことがすすめられています(そうしなかったときに自分を責めることはありません)。
一人で警察に相談したり、病院を受診することが不安なときは、まず、ワンストップ支援センターに相談します。いっしょに行ってもらえる場合があります(必ずではないです…)。対応をしている産婦人科の情報を教えてもらえます。
「証拠となるようなものが何も残っていない」「被害から72時間以上たった」場合も相談できます。「不安でこわい、ねむれない」ときにも相談ください。

ワンストップ支援センターなどへの連絡がむずかしくても…
緊急避妊薬(アフターピル )の探し方
》ピルにゃん>72時間以内に間に合う!緊急避妊薬(アフターピル )の探し方|「ピルにゃん」プロジェクト

薬物やアルコールなどのを使用した性犯罪・性暴力|内閣府男女共同参画局

睡眠薬[すいみんやく]などのクスリを飲み物や食べ物に混ぜて、相手の意識をもうろうとさせ、抵抗[ていこう]できない状況にして、セックスなどをする性暴力があります。「デートレイプドラッグ」による性暴力といいます。
こんなときはそうかも、対応(証拠[しょうこ]を残しておく方法)、相談先などの情報があります。
》https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/dfsa/index.html

<情報や相談先がまとまっているサイト>


性暴力被害者支援センター・ふくおか
(公益社団法人 福岡犯罪被害者支援センター)

性暴力の被害にあわれた方が相談できるところです。
安心して相談でき、医療面のケアなどの必要な支援を速やかに受けることができるよう、24時間・365日年中無休・相談無料・匿名[とくめい]OKとなっています。
ホームページには、被害後まもない方へ、被害後しばらくたった方へ、被害にあった小中学生の方へ、被害にあった方のそばにいる方へ、被害にあった男性の方へ、被害にあったLGBTQ+の方へ、などの情報がのっています。
福岡県、福岡市、北九州市が、性暴力の被害にあわれた方を支援するために設置した相談窓口(ワンストップ支援センター)です。
》性暴力被害者支援センター・ふくおか

女性に対する暴力の根絶|男女共同参画局

性暴力のほか、DV、デートDV、AV出演被害、JKビジネス、レイプドラッグ、ストーカーなどもふくむさまざまな相談窓口がのっています。
》女性に対する暴力の根絶

》性犯罪・性暴力とは|内閣府男女共同参画局

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デジタル性暴力・リベンジポルノ・セクストーション被害の相談

デジタル性暴力とは、デジタル機器や情報通信技術(ICT)を用いた性暴力被害[ひがい]のことを指します。
性的な盗撮[とうさつ]、児童ポルノ、リベンジポルノ、アダルトビデオなどがあります。
セクストーション被害も急増しています。
リベンジポルノは… 例えば、元恋人がエッチのときの写真をネットにのせた…といったことで、意思に反して、個人的な性的な写真や動画を、ネット上にのせることです。

「実際に性的な動画・画像を撮影[さつえい]することだけではなく、「撮[と]らせて」「送って」と言うこと自体もデジタル性暴力です。同意のない動画・画像はもちろんのこと、撮影に対して同意があったとしてもその時の撮影には応じたものの「保存をすること」に対しての同意は定かではありません。相手に心理的負担がかかっているにも関わらず、保存し続けることはデジタル性暴力にあたります。」(デジタル性暴力被害者支援センターのサイトより引用)

最初はやさしくしてくれたり、なやみを聞いてくれたり、とても巧妙[こうみょう]な手口を使ってくる人もいます。親切なふりをして子どもを手なづける手口を「グルーミング」と言います。
「画像を送った自分が悪い…」と自分を責めずに…相談してください。

セクストーション被害

セクストーションとは、「Sex(性)と Extortion(きょうはく)」を合わせた造語で、「性的なゆすり、おどし」を意味しています。
》セクストーションに注意|長崎県警ホームページ 
仕組みがわかりやすく説明されています
》金銭セクストーション被害が急増しています|はっぷす 
対応方法についても書かれています

デジタル性暴力の相談先

ぱっぷす(PAPS)
NPO法人はっぷす(ポルノ被害と性暴力を考える会)


リベンジポルノ・性的な盗撮[とうさつ]・グラビアやヌード撮影によるデジタル性暴力、セクストーション被害、ディープフェイクポルノ被害、アダルトビデオ業界や性産業にかかわって困っている方の相談窓口です。撮影やお金のトラブル・動画の販売停止・削除[さくじょ]などについて、一緒に考えながら事業者と交渉[こうしょう]しています。相談していいの?と思うことでも、ご相談をお待ちしています。
》NPO法人ぱっぷす

デジタル性暴力被害者支援センター|NPO法人ぱっぷす

拡散した性的画像記録への削除要請[さくじょようせい]方法をHP上で公開しています。性的画像記録の削除方法の技術的な相談、証拠[しょうこ]保全援助、当該[とうがい]画像の削除要請[ようせい]を行っています。
》デジタル性暴力センター

一般社団法人セーファーインターネット協会

リベンジポルノの被害にあわれたとき、画像の削除依頼、各相談機関や最寄りの警察相談窓口などの情報があります。
》一般社団法人セーファーインターネット協会

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デートDV・DVの相談

(2025年4月改訂)

DVは、夫婦の間だけで起きることではないです。恋人同士で起きるDVを「デートDV」と言います。
なぐる、ける、などの身体の暴力だけでなく、言葉や態度で精神的に追いつめる、メールや電話の着信履歴[りれき]をチェックする、友人関係を制限する、避妊[ひにん]に協力しない、などいろいろなDVのタイプがあります。

デートDV110番|認定NPO法人エンパワメントかながわ

》デートDV110番

電話かチャットで相談できます
毎週月・火・水・木・金・土曜日(19:00~21:00)
※年末年始はのぞく

「友人や生徒がデートDVを受けている・デートDVをしているかもしれない、といった相談も受け付けています。」ウェブサイトには、もしかしてデートDVかも?というときのチェックリストものっています。
》エンパワメントかながわ

DV相談+(プラス)

0120-279-889

24時間受付

電話・メール 24時間受付
チャット相談 12:00~22:00

あなたが配偶者やパートナーから受けている様々な暴力(DV)について、専門の相談員がいっしょに考えます。
チャットは、10か国語対応です。
男性の相談にも対応します(毎週日曜15~21時は、専用回線で受け付けます。)

》DV相談+|内閣府 一般社団法人 社会包摂サポ―トセンター

DV相談ナビ

#8008 各機関の受付時間内

お住まいの地域の相談先をご案内します(窓口開設時間は、転送することもできます)
一部のIP電話等からはつながりません。
配偶者やパートナーからの暴力被害(身体的、心理的、性的、経済的暴力等)に関する相談での窓口です。

》DV相談ナビについて|内閣府男女共同参画局のページ

DVに関する情報のリンク集

デートDVって?|男女共同参画局
》https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/date_dv/index.html

配偶者からの暴力被害者を支援情報|男女共同参画局
》https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/e-vaw/soudankikan/01.html

DVと児童虐待|男女共同参画局
》https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/dv-child_abuse/index.html

NPO法人レジリエンス
DVや虐待、モラハラ、その他様々な原因による心の傷つきやトラウマについての情報を広げる活動をしています。
》https://sites.google.com/view/nporesilience/top?authuser=0

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