家を出ようかどうしようか、出たいな、出られないかな…etc
もやもや感じていたら…。進学や就職など、家を出るチャンスがあったら出るのもよいです。
ケアしないといけない家族、心配な家族がいるときは、だれか家の外の人に相談したり、サービスを使う「いいチャンス」だと考えるのもひとつです。今、自分がいるから家のなかのことがまわっていると思っていても、いずれ、いなくてもまわる方法は考えないといけないです。出てしまえば、残っている人でどうにかするしかなくなります。バランスは変わるけど、新しいバランスが生まれて、いなければいないなりのカタチになるので、変化をおそれずに、思い切って家を出てみるのもひとつの方法です。
出られないとか、今は出られないときには、自分の時間の確保を大事にします。
出たくない、やりきりたい、という選択[せんたく]もいいです。もし家のことばかりで自分を犠牲[ぎせい]にしてる感覚があるなら…そこはバランスを見直してもよいかもしれません。自分の時間を過ごせていて、かつ、家の中のことも両立できているといいです。

自分の人生は自分のもの
親は親、子どもは子ども
家族だから、ずっといっしょにいなきゃいけない、ということはないです。気がねなく出てokです。
とはいっても…
それぞれに事情もちがうし、そんなに簡単[かんたん]にいかない、ということもあります。不安だし、家族はこうあるべきの世間の圧もあるし…。こうしたい、こうしようと決めても、気持ちが何度もゆれたりするし、気持ちがわからなくなることもあるし。
なので、いっしょに考えてくれたり、伴走[ばんそう]してくれる人がいると心強いです。
身近な大人の人でも、相談機関の人でも、同じ立場の人たちの集まりでも(ちょっと先輩)、だれかいると心強いです。
自立について相談したらどうなるかの例
- 自立したい気持ちを応援します。
- 自立の壁[かべ]になっているものがなにかを、いっしょに考えます。突破口をいっしょに考えます。
- 金銭的な壁のときは、計画的にアルバイトをしたり、お金をためる作戦をいっしょに考えます。お金に関して使える制度を探したりします。
- 親や家族が壁になっているときは、壁の中身(家族の様子)を観察しながら、子どもの気持ちやペースを尊重して、エネルギーがたまってくるのを待ちながら、子どもが自分の人生を歩いて行けるように、じっくり応援します。ときには、背中をおします。ときには、親(家族)のことを放っておいたり、親(家族)が変わることをあきらめる気持ちを応援します。
- 自分の人生か家族か…の二択[にたく]ではなく、その間のいろんな選択肢[せんたくし]についてもいっしょに考えます。
- 使えるサービスや制度について探したり、申請[しんせい]の手伝いをしたりします。
- 家族に感じるどんな気持ちもokにします。

リンク集
高い壁が立ちはだかるときの情報集
『毒親絶縁の手引き』,テミス法律事務所・柴田収監修,紅龍堂書店編著,2023
本の中の情報は、加害してくる人から逃げるときに役立つ、具体的な情報がたくさんのっています。
(ぷるすあるはでは、毒親という表現は使わないなど、気になる表現がありますが…)